まとめ髪をしたときに顔周りや首元に出てくる「後れ毛」、上手に固める方法がないか悩んでいませんか?
せっかくきれいに一つ結びやお団子にしても、ピョンピョン飛び出す毛があると台無しですよね。無理に手で押さえつけたり何本もピンで留めても、細かい毛はなかなか言うことを聞いてくれません。
この記事では、後れ毛を上手に固めるコツやスタイリング剤の使い方を美容師の立場から詳しく解説します。後れ毛の悩みを解決して、崩れ知らずのきれいなまとめ髪を手に入れましょう。
この記事でわかること
- 後れ毛が生まれる理由と役割
- 後れ毛をまとめる前の下準備
- ワックス・スプレーなどスタイリング剤の使い方
- 後れ毛を崩れにくくするプロのコツ
- 頑固な後れ毛への対処法
後れ毛が出てくる原因
まず、「後れ毛」はなぜ生まれるのか知っていますか?
後れ毛とは、髪を結んだときに束ねきれず垂れてくる短い毛のことです。髪は常に生え変わりで新しい毛が伸びてくるため、どうしても長さの足りない毛が一定数存在します。これらが顔周りや襟足で後れ毛として現れてしまうのです。
また、過度に髪を引っ張って結ぶと切れ毛が増えて後れ毛の原因になります。つまり後れ毛は誰にでも自然に生じるものなので、「自分の髪質が悪いから…」と落ち込む必要はありません。
しかし、何も手入れせずに放置した後れ毛は、ボサボサして疲れた印象を与えてしまうことも。一方で、きちんと整えればヘアスタイルの一部として活躍します。後れ毛を味方につけるか敵に回すかは、スタイリング次第なのです。
後れ毛をあえて残す効果
顔まわりに少し後れ毛を残すことでフェイスラインをカバーでき、小顔に見せる効果があります。また、結び目からわざと毛束を垂らすと、ピタッとしすぎない抜け感が生まれ、女性らしい柔らかさを演出できます。
ただし出しすぎるとだらしない印象になるため、量やバランスには注意しましょう。
美容師からのアドバイス
後れ毛は誰にでもあるもの。気にしすぎず、むしろ上手に活かしてヘアスタイルにこなれ感をプラスする方が素敵ですよ。適度に整えられた後れ毛は、その人らしい雰囲気を引き立ててくれます。
ここがポイント!
- 後れ毛は髪の生え変わりによる自然な現象
- 少量の後れ毛は小顔効果や柔らかい印象を与えてくれる
- 何もせず放置すると疲れた印象になりがちなので注意
- 後れ毛は出し過ぎず、適度な量を整えることが大切
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後れ毛の固め方① 結ぶ前の下準備

後れ毛対策は、髪を結ぶ前の下準備で決まると言っても過言ではありません。実は、まとめ髪にする前のひと手間で、後れ毛やアホ毛の出にくさがぐっと変わるのです。
髪を結ぶ前に、まずヘアミルクやスタイリングミストを髪全体によくなじませましょう。髪に適度な潤いとまとまりが出て、静電気やフワフワ浮く毛を抑える効果があります。特に乾燥して広がりやすい髪質の方は、ヘアオイルを一滴手に伸ばして毛先中心につけておくのもおすすめです。髪全体がしっとり落ち着いた状態で結べば、細かな後れ毛も飛び出しにくくなります。
次に、ソフトワックスやヘアバームを少量手に取り、手のひらで薄く伸ばしてから髪表面になじませます。美容師もアップスタイルを作る前に、髪に軽くワックスを仕込んで扱いやすくすることが多いです。ワックスを全体に薄くつけておくことで、後れ毛が出にくいだけでなく髪に自然なツヤも生まれ、仕上がりが格段にきれいになります。
下準備を丁寧に行うことで、この後の工程がグッと楽になりますよ。
結ぶ前のひと手間で仕上がりアップ
髪を結ぶ前にスタイリング剤をなじませておくことで、後れ毛やアホ毛が飛び出しにくくなります。ヘアミルクや軽めのワックスをつけるひと手間で、仕上がりに大きな差が出ますよ。
美容師からのアドバイス
スタイリング前のひと手間を惜しまないでくださいね。少量のヘアミルクやオイルをなじませるだけで、後れ毛の出にくさが全然違います。髪にツヤも出て一石二鳥ですから、ぜひ試してみてください。
ここがポイント!
- 髪を結ぶ前にヘアミルクやオイルで潤いを与えておく
- 髪全体にソフトワックスやバームを薄くなじませると◎
- 事前のひと手間で後れ毛が出にくくなり、仕上がりに差がつく
- 下準備で髪に適度なツヤが出て、まとまりも良くなる
後れ毛の固め方② スプレーやワックスを使おう

しっかり下準備をしても、どうしても出てきてしまう後れ毛はあります。そこで活躍するのがスタイリング剤です。後れ毛を固めるには、大きく分けてヘアワックス(または後れ毛専用スティック)かハードヘアスプレーを使う方法があります。どちらも一長一短ですが、用途に応じて使い分けるのがポイントです。
ヘアスプレーで後れ毛を固める方法
まず、ヘアスプレーを使う方法です。美容師でもまとめ髪の仕上げによく使う定番テクニックですが、スプレーなら広範囲の後れ毛を一気に固定できます。
やり方は簡単で、髪を結び終わった後に、浮いている毛や押さえたい部分にシュッとスプレーするだけ。スプレー後すぐ触ると固まる前に乱れてしまうので、数秒そのまま乾かしましょう。強力に固めたいときはハードタイプのスプレーを選ぶと効果的です。
最近は携帯用の小型ハードスプレーも市販されているので、外出先での後れ毛直し用に持っておくと安心です。
ワックスで後れ毛を固める方法
次に、ワックスを使う方法です。ワックスは指先で細かい部分を整えるのに向いています。後れ毛を抑えるには、できるだけ固めのワックスがおすすめです。
少量のワックスを指の腹になじませ、気になる襟足やこめかみの毛になでつけるようにつけてみましょう。指先で毛束をまとめるようになじませると、バラバラだった後れ毛が束になって目立たなくなります。
スティックタイプの固形ワックス(まとめ髪スティックなど)があれば、手を汚さずに直接塗れて便利です。ワックスはスプレーほどガチガチには固まりませんが、そのぶん自然な質感に仕上がります。後から手ぐしで直せる柔軟性もあり、ナチュラルに後れ毛を馴染ませたい人に向いています。
なお、顔まわりにあえて残した後れ毛(おくれ毛)をおしゃれに見せたい場合も、少量のスタイリング剤をつけておくと◎。オイルやバームを薄くなじませてからコテで巻けば、後れ毛に束感と動きが出て垢抜けた印象になります。
ワックスとスプレー、どう使い分ける?
後れ毛処理には、広範囲を一気に固めたいならハードスプレー、細かい毛束を整えるならワックス、と使い分けましょう。それぞれ仕上がりの質感が異なるため、必要に応じて併用するのも効果的です。
美容師からのアドバイス
スプレーもワックスも、一度にたくさん使うと不自然な仕上がりになるので注意しましょう。慣れないうちは微調整しやすいワックスから使うのがおすすめです。どちらも少量ずつ様子を見ながら足していくと失敗がありませんよ。
ここがポイント!
- ハードスプレーは広範囲の後れ毛を一気に固定できる
- 固形ワックスやスティックタイプは細かい毛の処理に便利
- ワックス仕上げは自然なツヤと柔軟さが残るのが利点
- スプレーは強力だがつけすぎ厳禁!少しずつ追加して調整を
固めた後れ毛を崩れにくくするプロのコツ

最後に、後れ毛を崩れにくくするコツや仕上げのテクニックを紹介します。美容師がサロンワークで行っている裏技もぜひ取り入れてみてください。
コツ① 鏡で全方位をチェックする
まず、髪を結んだ後は正面だけでなくサイドや後ろ姿もチェックしましょう。合わせ鏡を使うか、スマホで後ろから撮影して確認すると、見落としていた後れ毛が見つかります。
コツ② 歯ブラシやマスカラで細部まで整える
発見した細かな毛は、ピンポイントで押さえていきます。そのときにおすすめなのが、歯ブラシやヘアマスカラの活用です。
歯ブラシは未使用の柔らかいものを用意しましょう。ブラシ部分に少しハードスプレーを吹き付け、浮いている髪にサッと撫でつけると、指では抑えきれない細かい毛まで綺麗に整えることができます。
市販のアホ毛・後れ毛用マスカラ(マスカラ型のスタイリング剤)があれば同様に役立ちます。マスカラのブラシで一本一本の毛を梳かすようになじませれば、表面の産毛までピタッと収まります。どちらの方法もベタつきにくく、髪全体の仕上がりを損ねないのが嬉しいポイントです。
コツ③ スプレー後に冷風ドライヤーで固定
崩れにくさを高めるには「時間差テク」も試してみましょう。例えばスプレーをかけた直後にドライヤーの弱風(冷風がおすすめ)を当ててしっかり固めたり、ワックスをつけた後に数秒間クリップで挟んで癖づけする方法です。
スプレーやワックスが乾くまで数十秒待つひと手間で、キープ力がアップします。仕上げに触り心地をチェックして、ザラつくところがあればそこにも軽く撫でるようにスタイリング剤を追加しましょう。
コツ④ 仕上げ後に触りすぎない
スタイルが完成したらなるべく髪に手を触れないことも大事です。せっかく固めた後れ毛も、無意識に何度も触ってしまうと崩れの原因になります。日中気になったときは、手で直そうとせず、トイレなどでスティックワックスやスプレーを使って整え直してくださいね。
美容師からのアドバイス
細部まで丁寧に仕上げると、ヘアスタイルの完成度がぐっと高まります。アップスタイルの際は見えにくい襟足までチェックし、一つひとつ後れ毛を処理していきましょう。最後に色々な角度から鏡を見て微調整してみてくださいね。
ここがポイント!
- 歯ブラシにスプレーを吹き付け、後れ毛を撫でつけると細部まで整えられる
- アホ毛専用のマスカラ型スタイリング剤を使えば一本一本を簡単に抑えられる
- スプレー後はドライヤーの冷風を当てるなど、ひと手間加えるとキープ力アップ
- 携帯用のミニスプレーやワックスを持ち歩けば外出先でもサッと直せて安心
よくある質問
Q1. 後れ毛が気になるので、切ったり剃ったりしても大丈夫ですか?
基本的にはおすすめしません。後れ毛の正体は生えかけの新しい毛や切れ毛などの短い毛なので、切ってもまたすぐ生えてきて逆効果になりがちです。特に自分で無理に剃ると、生え際が不自然になったり肌を傷つけてしまう恐れがあります。
どうしても気になる場合は、美容室や理容室でプロに生え際を整えてもらう方法もあります。プロのシェービングなら安全かつ綺麗に産毛を処理できますが、定期的なお手入れが必要になる点には留意しましょう。
Q2. 後れ毛を固めるにはどんなスタイリング剤がいいですか?
後れ毛対策に使われる代表的なスタイリング剤は、ハードタイプのヘアスプレーとヘアワックスです。最近ではスティックのり状の「まとめ髪スティック」やマスカラ型の後れ毛専用スタイリング剤なども人気です。
広範囲を一度に固めたいならスプレー、細かい部分を調整するならワックス、と使い分けましょう。状況に応じて両方併用すると、崩れにくく自然な仕上がりが長持ちします。
Q3. 後れ毛を一日中崩さずキープするコツはありますか?
朝のスタイリングでしっかり固めておくのが重要です。特にハードスプレーはキープ力が高いので、仕上げに髪全体に吹きかけて固定しましょう。スプレー後にドライヤーの冷風を当ててしっかり乾かすと、よりホールド力が増します。
また、日中崩れてきたときのために小型のスプレーやワックスを持ち歩き、こまめに直せるようにしておくと完璧です。汗をかきやすい夏場や湿度の高い日でも、適宜お直しすれば後れ毛の崩れを最小限に防げますよ。
まとめ
後れ毛は生え際の短い毛など誰にでも出てくるものですが、正しい固め方とちょっとした工夫で気にならなくできます。
この記事で紹介した下準備の方法やスタイリング剤の使い分けを取り入れて、ぜひ後れ毛の悩みを解消しましょう。少し手間をかけるだけで、まとめ髪の完成度が格段にアップし、より洗練された印象になりますよ。
毎日のスタイリングにプロのテクニックを活かして、崩れ知らずのヘアアレンジを楽しんでくださいね!


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