髪をまとめたときにわざと残す「後れ毛」。おしゃれに見せたいけれど、
後れ毛を長めに残すと「だらしなく見えないかな?」と不安になることはありませんか?実は、後れ毛は長さや出し方次第で「垢抜けヘア」にも「疲れた印象」にもなり得る奥深いテクニックです。
この記事では、後れ毛の正解の長さや上手な作り方について美容師がわかりやすく解説します。後れ毛の扱い方に悩んでいる方は必見です!
この記事でわかること
- 後れ毛を作るメリットと役割(小顔効果・こなれ感アップ)
- 後れ毛は長めが良いのか?失敗しない長さの決め方
- 後れ毛をおしゃれに出すための基本テクニック
- 長めの後れ毛を綺麗に見せるスタイリング方法
後れ毛とは?長めに残すメリット
後れ毛とは、髪をひとつに結んだとき、あえて残す短い髪の毛のこと。耳の横や襟足などから少し髪を垂らすだけで、きっちりまとめた髪型にやわらかさや女性らしさをプラスできます。
顔周りに後れ毛があるとフェイスラインをさりげなくカバーできるため、小顔に見せてくれる効果も絶大です。きちんと感の中に程よい抜け感が生まれ、今やアップスタイルには欠かせないおしゃれテクニックと言えるでしょう。
後れ毛を長めに残す3つのメリット
後れ毛を長めに残すだけで、次のようなメリットがあります。
- こなれ感が出る:ゆるっと垂れた毛束が顔まわりを優しく彩り、キツくなりがちなまとめ髪に抜け感をプラスできます。
- 小顔効果が期待できる:頬やエラを覆うような後れ毛は、輪郭をカバーして顔を小さく見せる効果があります。
- 女性らしさを引き立てる:ピタッとまとめるよりも、少し動きのある毛束が柔らかく優しい印象を演出してくれます。
このように、おしゃれと実用を兼ね備えた後れ毛は、上手に活用すればヘアスタイルの印象を格上げしてくれる強い味方です。
美容師からのアドバイス
後れ毛はただの「寝ぐせ」や「崩れ」ではなく、れっきとしたスタイリングテクニックです。まずは後れ毛の役割を理解しておくことで、単なるボサボサ髪とおしゃれな後れ毛の違いが見えてきますよ。
ここがポイント!
- 後れ毛とは、まとめ髪の際に意図的に残す短い髪のこと
- 少量の後れ毛でヘアスタイルに柔らかさと抜け感がプラスされる
- 顔周りの後れ毛でフェイスラインをカバーすると小顔効果も期待できる
- きちんと感がありつつ今っぽいおしゃれヘアに仕上がる
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長めの後れ毛はどのくらいが正解?長さを決めるポイント

後れ毛の最適な長さは髪全体の長さやスタイルによって変わります。特に長すぎる後れ毛はだらんと垂れて疲れた印象を与えがちなので要注意。では、どのくらいの長さならおしゃれに見えるのでしょうか?
ここでは後れ毛の適切な長さと、その決め方のポイントを説明します。
長すぎる後れ毛はNG!老け見えの原因に
「後れ毛は長めにたっぷり出したほうが可愛いのでは?」と思うかもしれませんが、実は出しすぎはNG。後れ毛が長すぎると、だらしなく見えたり老けて見えたりする原因になります。
髪全体がロングの場合、顔まわりの後れ毛は一般的にアゴライン(フェイスライン)前後の長さがベストです。それより長く垂らすと疲れた印象になりやすいため、目安として肩につかない程度に収めましょう。
一方、ショートやボブなど髪自体が短い場合は、無理に長い後れ毛を作る必要はありません。結んでも自然に落ちてくる長さの毛束だけ残し、他はすっきりまとめた方がバランス良く仕上がります。
なお、極端に短すぎる後れ毛(いわゆる「産毛」レベル)も狙いすましたおしゃれ感を出すのが難しいため、ある程度の長さは必要です。
美容師からのアドバイス
後れ毛の長さひとつで印象は大きく変わります。顔周りの髪をカットする際は、美容師に「後れ毛用に少し長めに残したい」など希望を伝えてみましょう。プロの目でベストな長さに調整してくれるので、失敗が減りますよ。
ここがポイント!
- 長すぎる後れ毛は疲れて見えたり清潔感が損なわれたりする
- ロングヘアなら顔周りの後れ毛はアゴライン前後の長さが目安
- ショートヘアの場合は自然に落ちる毛束のみで十分(無理に長い毛束を作らない)
- 極端に短い後れ毛もNG。少し長さを残したほうがおしゃれに調整しやすい
- 後れ毛用の髪はセルフカットせず、美容師に相談してちょうど良い長さに整えてもらう
後れ毛の基本テクニック
後れ毛は出す位置や量によって、「こなれ感アップ」か「ただのボサボサ」か明暗が分かれます。
まず、大前提としてまとめ髪を作る際はゴムで髪をきつく縛りすぎないことが重要です。根元からきつく結ぶと後から毛束を引き出しにくく、無理に引っ張って崩れてしまう原因に。少しゆとりをもたせて結んでおくことで、後から狙った毛束をふんわり引き出しやすくなります。
では、具体的にどの部分からどれくらい髪を出すのが正解なのでしょうか。
後れ毛を出す位置と量を知ろう
後れ毛をおしゃれに見せるには、「出す位置」と「量」がポイントです。適当な場所から適当に引き出すのはNG。基本は、顔まわり・もみあげ・襟足の3か所に絞りましょう。
耳の前(もみあげ付近)と耳後ろからそれぞれ指先でつまむ程度の毛束、そしてうなじに細めの毛束を一筋ずつ残すのがバランス良く見えるコツです。
欲張って大量に出すと髪型全体が崩れてだらしなく見えるため、「各所ひとつまみ」が鉄則。細い束でも位置が整っていれば、しっかり後れ毛の効果は発揮されます。
美容師からのアドバイス
一度にたくさんの後れ毛を作ろうとせず、「ここだけ」というポイントから少量ずつ出すことが大切です。最初は控えめかな?と思うくらいでも、全体として見れば十分雰囲気を柔らかくできますよ。
ここがポイント!
- まとめ髪はきつく縛りすぎず、後から毛束を引き出せるゆとりを残す
- 後れ毛を出す定番の位置は「顔まわり・もみあげ・襟足」の3か所
- 一か所につき指先でつまむ程度の細い毛束を出すのがベスト
- 出しすぎ厳禁!「各所ひとつまみ」でも十分柔らかな雰囲気になる
長めの後れ毛を綺麗に見せるスタイリングのコツ

せっかく後れ毛を作っても、そのまま何もしないとボサボサで野暮ったい印象になりかねません。長めに残した後れ毛は、ひと手間加えて“こなれ感”をアップさせましょう。
ポイントは「巻くこと」と「整えること」です。ヘアアイロンを使って毛先を軽くカールさせると、柔らかな動きが出て垢抜けた印象になります。
ただし、強く巻きすぎるとかえって古臭いスタイルに見えてしまうため要注意。太めのコテ(32〜34mm程度)で毛先だけをふんわりワンカールさせるくらいが今っぽさを演出するコツです。
巻きすぎNG!ゆるく巻いて艶をプラス
後れ毛は根元からクルクルに巻く必要はありません。軽く熱を通してからすぐ指でほぐす程度の「ゆる巻き」で十分です。
巻いた後は、ワックスやヘアオイルを指先に少量とり、後れ毛の毛先になじませましょう。スタイリング剤で束感とツヤを与えることで、後れ毛が他の髪となじみ、自然なおしゃれ感がグッと高まります。
また、後れ毛部分がパサついているとせっかくのスタイルも台無しです。日頃からトリートメントやオイルで保湿ケアをしておくと、後れ毛まで含めた髪全体が美しく見えます。
美容師からのアドバイス
後れ毛こそスタイリング剤での仕上げが肝心です。少量のオイルやバームを指でしっかりなじませ、パサつきを抑えれば、それだけで垢抜け度がアップします。巻きすぎないゆる巻きとツヤ出しで、後れ毛を「計算された後れ毛」に仕上げましょう。
ここがポイント!
- 後れ毛はストレートのままより、毛先を軽く巻いた方が柔らかい動きが出て垢抜ける
- 巻きすぎ注意!根元から巻かず毛先中心のゆる巻きで今っぽい仕上がりに
- ヘアオイルやワックスで後れ毛に適度な束感とツヤを与えるとプロっぽい印象に
- 日頃から後れ毛部分も含め髪を保湿ケアしておくと、スタイリングが決まりやすい
よくある質問
Q1. 後れ毛の長さはどれくらいがベストですか?
顔周りの後れ毛は、髪型にもよりますがアゴライン前後の長さがひとつの目安です。ロングヘアであれば、顎より少し下くらいまで長めに残すと大人っぽく決まります。
短い髪型の場合は無理に長さを残さず、結んだとき自然に落ちてくる毛だけでOKです。あまり長すぎても短すぎてもバランスを取りにくいため、自分の髪の長さに合わせて微調整すると良いでしょう。
Q2. 後れ毛用に前髪やサイドの髪を自分でカットしても大丈夫?
顔まわりのセルフカットはおすすめできません。少しの差で印象が変わる繊細な部分なので、後れ毛用の髪を作りたいときはプロの美容師にお願いしましょう。
どうしても自分で切る場合は、最初は長めに残しておき、少しずつ様子を見ながらカットしてください。一度に切りすぎると取り返しがつかないので注意が必要です。
Q3. 後れ毛は巻かないままでもいい?
後れ毛は軽く巻くことをおすすめします。 全く巻かずに垂らしただけでは無造作すぎて生活感が出てしまうことも。コテで毛先をワンカールさせるだけでも、後れ毛がふんわりと動き、おしゃれ度がアップします。
ただし強く巻きすぎると不自然なので、あくまで“軽く”がポイントです。仕上げに、オイルやバームでツヤ感を足しましょう。
まとめ
長めの後れ毛には小顔効果やこなれ感アップなどメリットがある一方、出しすぎると老け見えの原因にもなります。
重要なのは全体とのバランスを見て適切な長さ・量で後れ毛を作ること。基本の「顔まわり・もみあげ・襟足」から少量ずつ後れ毛を出し、ゆるく巻いて艶をプラスすれば、計算されたおしゃれな崩しヘアが完成します。
後れ毛を長めに残すか短めにするかで、ヘアスタイルの印象は大きく変わります。ぜひ鏡の前で練習して、自分に似合う後れ毛の作り方をマスターしてくださいね。


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