パーマをかけた後、髪に残るパーマ液の独特な匂いに悩まされていませんか?
シャンプーをしてもなかなか取れない残り香があると、周囲に気付かれていないか心配になりますよね。実はパーマ後の残臭は、多くの人が経験する悩みの一つです。
この記事では、パーマ液の匂いを取る方法とその原因について、美容師がやさしく解説します。自宅でできるケアのコツを知って、嫌な匂いを早く解消しましょう。
この記事でわかること
- パーマ後に匂いが残る原因
- パーマ液の匂いは何日くらい続くのか
- 自宅でできるパーマ液の匂いの取り方とケア方法
- 嫌な匂いを抑えるための対策と注意点
- 美容室で相談できる消臭ケア
パーマ液の匂いが残る原因とは

パーマの薬剤には独特の強い匂いがあります。パーマは1液(還元剤)と2液(酸化剤)を使った化学反応で髪をカールさせますが、1液に含まれるアルカリ成分やシステアミンなどが髪の内部に残留してしまうことがあります。
この残留物がパーマ後も髪から匂い続ける原因です。施術後にしっかりすすいでも、髪の深部にわずかに薬剤が残るため完全に匂いをなくすのは難しいのです。
特に最近よく使われるシステアミン系のパーマ液は、髪への負担が少ない反面、匂いが強く残りやすい傾向があります。
パーマ液の匂いはいつまで続く?
一般的にパーマ後の残り香は、早ければ数日、長くても1〜2週間ほどで自然に薄れていきます。
システアミン系の薬剤を使用した場合はやや長引くこともありますが、乾いた髪であれば他人にわかるほど強く匂うことはないでしょう。
美容師からのアドバイス
パーマ後に匂いが残るのは珍しいことではありません。まずは「そういうもの」と捉え、過度に心配しすぎないことも大切です。
ここがポイント!
- パーマの1液成分(アルカリ剤など)が髪に残留し、残臭の原因になる
どれだけ丁寧にすすいでも髪内部に微量の薬剤が残ってしまう - システアミン系の薬剤は特に匂いが残りやすい傾向がある
- 匂いの感じ方には個人差があるが、多くの場合数日〜1週間程度で自然に薄まる
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パーマ液の匂いを取る方法:自宅でできるケア

自宅でパーマ液の匂いをできるだけ早く取るには、まず正しい洗髪ケアが大切です。パーマ当日は基本的にシャンプーを控え、翌日以降に優しく洗うようにしましょう。
洗う際は髪と頭皮に刺激を与えないよう、アミノ酸系など低刺激のシャンプーでたっぷり泡立てます。1回で匂いが消えなくても焦らず、シャンプーを2〜3回に分けて軽く繰り返すと効果的です。
ゴシゴシ強く洗うのは厳禁ですが、ぬるま湯でしっかりすすぎ、髪内部に残った薬剤を少しずつ除去しましょう。洗髪後は速やかに髪を乾かすこともポイントです。
濡れている髪は匂いを感じやすいため、ドライヤーで根元からしっかり乾かせば匂いの軽減につながります。
炭酸水リンスで残り香をスッキリ
自宅でできる工夫として、市販の炭酸水を使った「炭酸リンス」が手軽でおすすめです。
シャンプー後のすすぎの際に、強めの炭酸水(飲料用の無香料タイプ)を髪全体にかけてすすぎましょう。炭酸の細かい泡が髪に残った匂いの元を浮かせて落としてくれるため、残臭の軽減に効果が期待できます。
美容師からのアドバイス
パーマ直後の髪はデリケートなので、強いシャンプーや激しい洗髪は避けましょう。優しく洗うケアとプラスひと手間の炭酸水リンスで、髪をいたわりながら匂いを減らせます。
ここがポイント!
- パーマ当日のシャンプーは基本控え、翌日から洗う
- 低刺激のアミノ酸系シャンプーで優しく洗う
- ぬるま湯で丁寧にすすぎ、残留薬剤をしっかり落とす
- シャンプー後に炭酸水ですすげば匂いのもとを洗い流せる
パーマ液の匂いを早く消す!そのほかの方法
基本的には自然に匂いが抜けるのを待つのが確実ですが、どうしても早く消したい場合に試せる方法もいくつかあります。
たとえば、ヘアコロン(髪用フレグランス)や香り付きの洗い流さないトリートメントを使って、一時的に良い香りでパーマ臭をカバーする方法があります。強すぎる香水を髪にふりかけるのは逆効果になり得るため、髪用に調整された優しい香りのアイテムを活用すると良いでしょう。
また、パーマ後にヘアカラーをすると、残留している匂いの原因物質が化学反応で多少分解され匂いが軽減することがあります。ただしカラーリングは髪に負担がかかるため、すぐに施術を重ねる際は美容師とよく相談してください。
さらに、高温のヘアアイロンやコテで髪をスタイリングすると熱によって匂い成分が飛ぶことも期待できます。しかし、熱を当てすぎると髪がダメージを受けたり、せっかくのパーマがゆるくなってしまう恐れもあるので注意が必要です。
ヘアコロンで香りをプラスしてカバー
お出かけ前などに髪専用のフレグランスミスト(ヘアコロン)を軽くふっておけば、パーマ液の匂いをかなり感じにくくなります。
柑橘系やフローラル系など自分の好みの香りでリフレッシュしながら、嫌な匂いをさりげなく隠せるでしょう。
美容師からのアドバイス
匂いを早く消したい気持ちはわかりますが、髪への負担が大きい方法は避けた方が無難です。香りアイテムで上手にカバーしつつ、無理なく匂いが薄れるのを待ちましょう。
ここがポイント!
- ヘアコロンや香り付きオイルでパーマ臭を一時的にカバー
- 香水や布用消臭剤を直接髪に使うのはNG(成分が強すぎるため)
- ヘアカラー施術で匂いの原因を分解できる場合もある(※髪への負担大)
- 高温アイロンで匂い成分を飛ばす方法もあるが、髪のダメージに要注意
美容室でできる消臭ケアと対策

完全に匂いを消し去る即効性の方法は少ないため、困ったときは美容室で相談してみるのも一つの手です。美容院によっては、パーマ施術後に炭酸泉で髪をゆすぐ、専用のアルカリ除去剤(消臭効果のある処理剤)を使うなど、残臭を軽減するケアを行っているところもあります。
パーマの残り香が気になる場合は、遠慮せず担当の美容師に伝えてみましょう。サロン側でできる範囲の対策(しっかり中和処理をする、薬剤選定を工夫する等)を講じてくれるはずです。
また、次回パーマをかける際には「前回匂いが気になった」と伝えておくと、美容師も残臭対策に注意を払って施術してくれるでしょう。それでもどうしても匂いに敏感な方は、パーマ液自体を匂いの少ないタイプ(例えばチオグリコール酸系など)に変えられないか相談してみるのも良いかもしれません。
パーマ前に「匂いが気になる」と伝えよう
次にパーマをかける前には、「前回パーマ後の匂いが気になったので、できるだけ臭いが残らないようにしてほしいです」と要望を伝えてみましょう。美容師はその情報をもとに薬剤選びや後処理を工夫し、可能な範囲で残臭を抑えるよう努めてくれるはずです。
美容師からのアドバイス
匂いの悩みは遠慮なく美容師に相談してくださいね。可能な限り快適に過ごせるよう、薬剤や工程を調整したり、追加ケアを提案してくれるはずです。
ここがポイント!
- 美容室では炭酸泉や消臭効果のある処理剤を使って残臭を軽減できる
- パーマ施術時に「匂いが気になる」と事前に伝えると対策してもらいやすい
- システアミンの匂いが苦手な場合は薬剤の種類を変えられないか相談するのも手
- 強い残臭が続く場合はサロンで再度洗浄やケアをお願いしてみる
よくある質問
Q1. パーマ当日にシャンプーして匂いを落としても大丈夫?
パーマをかけた当日は、基本的にシャンプーしないことをおすすめします。施術直後は髪内部での酸化反応を安定させる必要があり、シャンプーで洗い流すとパーマのかかりが弱まる恐れがあります。匂いが気になる場合はお湯で軽くすすぐ程度にとどめ、シャンプーは翌日以降に行いましょう。
Q2. パーマの残り臭は普通どのくらい続くもの?
個人差はありますが、多くの場合パーマ後の匂いは数日〜1週間程度で気にならなくなります。特に髪が濡れていると匂いを感じやすいので、毎日シャンプーしてよく乾かしていけば徐々に薄まっていくでしょう。ただし、薬剤の種類によっては2週間以上かすかに残るケースもあります。
Q3. 髪に残ったパーマ液の匂いは体に害はない?
パーマ液の残り香自体で健康に害が生じることは通常ありません。匂いの原因物質は髪に微量残っているだけで、時間とともに揮発・分解していくものなので過度に心配しなくて大丈夫です。
ただ、頭皮にヒリヒリする刺激を感じるほど強い匂いが続く場合は、薬剤が十分に流し切れていない可能性もあります。その際は念のため美容師に相談してみてください。
まとめ
パーマ液の匂いを取るには、正しいヘアケアと時間の経過が何よりの近道です。パーマ後の残臭は誰にでも起こり得る現象で、多くの場合は数日〜1週間ほどで自然に和らぎます。
炭酸水ですすぐ工夫や香りでカバーする対処法もありますが、髪への負担を避けつつ気長にケアすることが大切です。
どうしても匂いが気になる場合は、次回パーマ時に美容師に相談して残臭対策を取ってもらえます。適切な対策で、パーマスタイルを快適に楽しみましょう。

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