ブリーチした髪の黄ばみ対策に使われる紫シャンプー、通称ムラシャンですが、そのあとのトリートメントはどうすればいいの?と悩んでいませんか。
紫シャンプー後は普通のコンディショナーを使っていいのか、それとも紫トリートメントなど特別なケアが必要なのか迷ってしまいますよね。
この記事では、紫シャンプーのあとトリートメントは必要なのか、そしてカラーを長持ちさせる正しいアフターケア方法について美容師がやさしく解説します。読めばムラシャン後のケアに自信が持てるはずです。
この記事でわかること
- 紫シャンプー使用後にトリートメントが必要な理由
- 紫トリートメントと普通のトリートメントの違い
- 紫シャンプーとトリートメントの効果的な使い方・順番
- 紫シャンプーを使う頻度や注意点
紫シャンプーのあとはトリートメントが必要?

紫シャンプーとは紫の色素が入ったカラーシャンプーです。ブリーチ後の髪の黄ばみを抑える効果がありますが、洗浄成分も含むため髪は多少きしみやすくなります。
紫シャンプーのあとは、通常のシャンプーと同様にコンディショナーやトリートメントで髪を整えることが大切です。アフターケアを怠れば髪が乾燥し、せっかくのカラーも色落ちしやすくなります。
紫シャンプー後に普通のトリートメントでもOK
「紫シャンプー後に普通のトリートメントを使ったらせっかくの効果が落ちるのでは?」と心配する方もいます。
しかしご安心ください。紫シャンプーで髪に入った紫の色素は、シャンプー後に定着しているため、後から通常のトリートメント(いわゆるコンディショナー)を使っても色がすぐ落ちることはありません。むしろトリートメントで髪に潤いを与えればツヤが増し、カラーの見栄えも良くなります。
紫シャンプーの後は遠慮せず、しっかりトリートメントでケアしましょう。なお、普段コンディショナーとトリートメントを両方使っている場合は、紫シャンプー後は栄養分が豊富なトリートメントのほうを使うとより効果的です。
美容師からのアドバイス
紫シャンプー後は必ずトリートメントで髪をケアしてくださいね。ブリーチした髪は非常にデリケートなので、色を整えた後は保湿と補修をしっかり行うことで美しい髪色を長持ちさせられます。
ここがポイント!
- 紫シャンプーは髪の黄ばみを抑えるカラーシャンプーだが、洗髪後は髪が乾燥しやすい
- 紫シャンプーのあとは、普通のコンディショナーやトリートメントで髪を保湿・補修するのが基本
- 通常のトリートメントを使っても、紫シャンプーの色味効果が損なわれる心配はない
- アフターケアをすることで髪のパサつきを防ぎ、カラーの色持ちも良くなる
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紫トリートメントを使うべき?普通のトリートメントとの違い
紫シャンプー後のケアとして、「紫トリートメント」という紫色の色素入りトリートメント剤も販売されています。
紫トリートメントを使えば、シャンプーで入りきらなかった色素をさらに髪に補給できるため、黄ばみをよりしっかり打ち消すことができます。また、トリートメント成分によって髪を保湿・補修しながらカラーケアできるのも利点です。
ただ実際のところ、紫トリートメントの必要性は髪の状態や求める仕上がりによって変わります。必ずしも全員が使うべきものではなく、場合に応じて取り入れればOKです。
紫トリートメントがおすすめなケース
髪の黄ばみが強く紫シャンプーだけでは色味が足りない場合や、使っている紫シャンプーの色素が薄い場合には、紫トリートメントを併用するとより効果を実感しやすいでしょう。紫トリートメントは紫シャンプーと同じく補色のパワーで黄ばみを抑えつつ、トリートメント効果で髪にしなやかさを与えてくれます。
一方、紫シャンプーだけで十分に色味が保てている場合や、今使っているトリートメントで髪の調子が良い場合は、無理に紫トリートメントに切り替える必要はありません。自分の髪の状態に合わせて、必要な場合に取り入れるのがおすすめです。
なお、市販のカラーシャンプー製品では紫シャンプーと紫トリートメントがセットになっていることも多く、ペアで使えばより高いカラーキープ効果が期待できます。
美容師からのアドバイス
髪の黄ばみが強いお客様には、紫シャンプーと紫トリートメントの併用を提案することも。ただし、髪質や色の入り方には個人差があります。無理に毎回使う必要はないので、自分の髪にとってベストなタイミングで取り入れてみてください。
ここがポイント!
- 紫トリートメント(カラートリートメント)は紫色の色素が入ったヘアパック
- 紫シャンプーに比べて色素が濃く、黄ばみをより強力に抑えたいときに効果的
- トリートメント成分も含まれているため、カラーケアしながら髪のダメージ補修もできる
- 普通のトリートメントで問題ない場合は無理に使う必要はなく、髪の状態に応じて選択する
紫シャンプー後のトリートメントの効果的な使い方

紫シャンプーとその後のトリートメントを正しく使うことで、カラーの持ちをさらに良くすることができます。基本的な流れは通常のヘアケアと似ていますが、いくつかポイントを押さえておきましょう。
紫シャンプー&トリートメントの正しい手順とコツ
まず、紫シャンプーを使う前に髪を38℃程度のぬるま湯でしっかり予洗いし、汚れを落としておきます。必要に応じて先に普段のシャンプーで一度洗ってもOKです。
その後、紫シャンプーを適量手に取り、よく泡立ててから髪全体になじませましょう。泡を行き渡らせたら3〜5分程度そのまま置き、紫の色素を髪に浸透させます。放置中は髪が垂れて浴室の壁や床に泡が付着しないよう注意してください。
十分にすすいで紫シャンプーを洗い流したら、次にトリートメントを毛先まで揉み込むようにつけます。紫トリートメントを使う場合も流れは同様で、色を入れたい部分に馴染ませてから数分置いてください(製品ごとの指定時間を守りましょう)。
トリートメントをしっかり洗い流したら、お風呂から上がってできるだけ早めにドライヤーでしっかり乾かします。髪を濡れたまま放置するとキューティクルが開いた状態が続き、せっかく入れた色素が流出しやすくなるため注意しましょう。
美容師からのアドバイス
紫シャンプーの色素を髪に定着させるには、焦らずに数分置くことが大切です。また、お湯の温度を極端に熱くしすぎない、洗髪後はすぐ乾かすなど基本的なポイントもしっかり守ることで、カラーの持ちがぐんと良くなりますよ。
ここがポイント!
- シャンプー前に髪を十分に濡らし、必要であれば普通のシャンプーで予洗いする
- 紫シャンプーは泡立ててから髪に馴染ませ、3〜5分ほど置いて色素を浸透させる
- シャンプー後はトリートメントを毛先まで行き渡らせ、数分置いてからしっかり洗い流す
- 洗髪後はすぐに髪を乾かし、濡れたまま放置しない(色落ち防止のため)
紫シャンプーを使う頻度と注意点

最後に、紫シャンプーの使用頻度と注意点についても触れておきます。正しく使っていても、頻度や使い方を誤ると思わぬトラブルになることがあります。
毎日使ってもいい?適切な頻度とは
紫シャンプーを使う頻度は製品にもよりますが、基本は週2〜3回で十分です。
毎日使う必要はなく、髪色の変化を見ながら適度な頻度で取り入れましょう。使いすぎると髪が乾燥したり、逆に色素が溜まって髪に紫色が残る恐れもあります。
また、紫シャンプーは黄ばみには効果的ですが、オレンジや赤っぽい色味にはあまり効きません。黒髪には色の変化は出ないので、自分の髪色に合ったカラーシャンプーを選ぶことも大切です。
さらに、紫シャンプーの色素は手肌や浴室に付着しやすいので、必要に応じて手袋を使うなど汚れ対策もしておきましょう。
美容師からのアドバイス
カラーシャンプーは使い過ぎないことが大切。色落ちが気になってきたタイミングで、週2回ほど使えば十分です。また、使用後は浴室の壁や床についた泡や自分の手もしっかり洗い流すなど、小さなことですが忘れないようにしましょう。
ここがポイント!
- 紫シャンプーは基本的に週2〜3回の使用でOK(毎日使う必要はない)
- 頻繁に使いすぎると髪に紫色が入りすぎたり、乾燥の原因になることも
- 紫シャンプーは黄ばみには有効だが、赤みの強い髪や黒髪には効果がない
- 色素が浴室に付着しやすいので、使用後は壁や床もしっかり洗い流しておく
よくある質問
Q1. 紫シャンプーと紫トリートメントは両方使わないとダメですか?
いいえ、必ずしも両方使う必要はありません。紫シャンプーだけでも黄ばみを抑える効果はあります。ただ、色味をより長持ちさせたい場合には紫トリートメントを併用すると効果的です。髪の状態や理想の仕上がりに合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。
Q2. 紫シャンプーした後に普通のトリートメントを使うと色落ちしますか?
心配はいりません。紫シャンプーで入れた色素がその場で落ちてしまうことはありませんので、後は普段お使いのトリートメントで髪をしっかりケアしましょう。むしろアフターケアをすることで髪に潤いとツヤが生まれ、カラーも綺麗に見え続けます。
Q3. 紫シャンプーは毎日使ってもいいですか?
製品の説明にもよりますが、基本的には毎日使う必要はありません。週2〜3回の使用で十分効果を実感できます。毎日使うと髪の乾燥を招き、色素が蓄積して髪に紫色が残る恐れもあります。髪色の状態を見ながら、適度な頻度で取り入れてください。
まとめ
この記事では、紫シャンプーのあとは普通のトリートメントで髪に潤いを与えて問題ない、ということをお伝えしました。
紫シャンプーはブリーチヘアの黄ばみを抑える強い味方ですが、紫シャンプー後のトリートメントケアもしっかり行うことが美髪を保つポイントになります。また、より色持ちを良くしたい場合は紫トリートメントを活用するのも効果的です。
大切なのは自分の髪の状態に合わせたケアをすること。適切な頻度で紫シャンプーとトリートメントを使い分ければ、サロンでしたカラーを美しく長持ちさせることができるでしょう。


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