髪のケアには気をつかっているのに、気づけば毛先に切れ毛や枝毛がたくさん…。
美容院に行く時間がないと、自分で切れ毛をカット(セルフカット)しようか悩みますよね。セルフカットで本当にきれいに処理できるのか、逆に髪を傷めないか不安に思う方も多いでしょう。
この記事では、切れ毛・枝毛ができる原因や正しいセルフカットのやり方をやさしく解説します。さらに、切れ毛を予防する日々のヘアケア方法も紹介しますので、繰り返す髪のダメージに悩む方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事でわかること
- 切れ毛・枝毛ができる原因
- 切れ毛はセルフカットしても良いの?
- 自宅でできる正しいセルフカットの方法
- 切れ毛を予防する毎日のヘアケア
- 切れ毛が多い場合の美容院での対処法
切れ毛・枝毛の原因と放置するリスク
枝毛は髪の毛が繊維に沿って縦に裂けてしまった状態、切れ毛は髪の途中でぷつっと切れてしまった状態を指します。どちらも髪のダメージによって起こり、一度できてしまうと元に戻すことはできません。
髪がダメージを受ける原因にはさまざまなものがあります。たとえば、ドライヤーやヘアアイロンの熱の当てすぎ、ブラッシングやタオルでゴシゴシこする摩擦、紫外線による日焼けや空気の乾燥、繰り返し行うカラーやパーマなどの薬剤処理が代表的です。また、栄養不足や睡眠不足で髪そのものの強度が落ちてしまうことも切れ毛の一因です。
こうしたダメージで髪の表面のキューティクルが剥がれ、内部がスカスカになると、髪は非常に切れやすくなります。枝毛や切れ毛をそのまま放置すると、傷んだ部分がどんどん広がって髪全体がパサついたり、短く切れたアホ毛が増えて目立つ原因にもなります。早めに適切に対処することが大切です。
美容師からのアドバイス
髪が傷む原因は、実は日常の何気ない習慣に潜んでいます。アイロンやカラーの頻度、乾かし方などを今一度見直し、まずは髪に余計なダメージを与えないケアを心がけましょう。
ここがポイント!
- 枝毛 = 髪が縦に裂けた状態、切れ毛 = 髪が途中で切れた状態
- 熱・摩擦・乾燥・薬剤などのダメージが主な原因
- 一度できた枝毛・切れ毛は元通りに修復できない
- 放置するとダメージが拡大し、髪全体のパサつきやアホ毛増加に繋がる
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切れ毛はセルフカットしても大丈夫?正しい対処法とは

「枝毛や切れ毛は自分でカットしてしまって大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、結論から言えばセルフカットで対処してOKです。
傷んだ部分を切り落とせば、それ以上ダメージが進行するのを防げますし、実際プロの美容師も枝毛や切れ毛への対処はカットで行います。一度傷んだ髪はトリートメントでは元に戻せないため、発見したら早めに切ってしまうのが有効です。
切れ毛の正しい対処法
ただし、自己流でなんとなくハサミを入れるのは禁物です。誤った切り方をすると、髪を余計に傷めてしまう可能性があります。
枝毛をカットする際は、枝分かれしている部分より少し上の位置をまっすぐ切るようにしましょう(ダメージ部分ギリギリで切るより、数ミリ〜数センチ上でカットしたほうが安心です)。
このとき、必ず美容師用のシザーなど切れ味の良い髪用ハサミを使ってください。文房具用のハサミは切れ味が悪く髪をつぶしてしまうため、断面がささくれたり新たなダメージを招く原因になります。
また、枝毛を見つけて手で引きちぎったり、毛根から抜いてしまったりするのは絶対にNGです。無理に引き裂くと髪の繊維が痛み、周囲の健康な髪まで傷つけてしまいます。
切れ毛をセルフカットするときのポイント
セルフカットで対処する際は、あくまで「応急処置」として少しずつダメージ部分だけを切るのがポイントです。
髪全体に広く切れ毛が出ている場合や、自分では難しいと感じる場合は、無理せず美容院でカットしてもらうほうが安心でしょう。プロにお任せすれば、髪型を整えながらしっかり枝毛・切れ毛を処理してもらえます。
美容師からのアドバイス
セルフカットはあくまで応急処置です。自己流で闇雲にハサミを入れると、かえって髪を傷めてしまうことも。正しい方法で本当に必要な部分だけを丁寧にカットするようにしましょう。
ここがポイント!
- 一度できた枝毛・切れ毛はカットでしか解決できない
- セルフカットするなら髪用シザーなどよく切れるハサミを使用する
- 枝毛を指で裂いたり毛を抜いたりするのは厳禁
- ダメージが多くセルフカットが難しい時は美容師に相談を
自宅でできる!切れ毛・枝毛のセルフカット方法

それでは、自宅でできる切れ毛処理のセルフカット方法を見ていきましょう。
セルフカットをする前に、切れ味の良い髪用ハサミと目の粗いクシを用意してください。髪は乾いた状態で、明るい場所で行うほうが切れ毛を見つけやすくなります。焦らずゆっくり丁寧に進めることが成功のコツです。
セルフカットの手順
- 髪をよくとかす。
まずは全体の髪を丁寧にブラッシングし、もつれや絡まりを取ります。髪がまっすぐ整った状態にしておきましょう。 - 気になる部分の毛束をねじる。
切れ毛や枝毛が気になる毛先のあたりを少量つまみ、指にくるくると軽くねじります。毛束をねじると、パサついて飛び出した短い毛が表面に現れます。 - 飛び出した毛先をハサミでカット。
毛束からピンと飛び出している枝毛・切れ毛を一本ずつハサミで慎重にカットします。ハサミは髪に対して垂直に入れ、スパッと真っ直ぐ切るのがポイントです。枝毛の場合は裂け目より少し上の位置で切るようにしましょう。 - 少しずつ場所をずらして繰り返す。
ひと通りカットできたら、ねじっていた毛束を少し下にずらし、また新たに飛び出してきた毛先を探してカットします。これを毛束ごとに繰り返し、気になる部分を一通り処理しましょう。
このように少しずつ丁寧にカットしていけば、素人の方でも簡単に枝毛・切れ毛を減らすことができます。一度に広範囲の髪を切ろうとせず、あくまで「目につくダメージ部分だけを取り除く」イメージで行ってくださいね。
美容師からのアドバイス
セルフカットは焦らず少しずつ行いましょう。一度にたくさん切ろうとせず、気になる毛先だけを少しずつ丁寧にカットしていけば大丈夫です。無理に大きくハサミを入れなければ、髪型が崩れる心配もありません。
ここがポイント!
- 髪は乾いた状態で、整えてからセルフカットを始める
- 少量の毛束を指にねじり、飛び出した枝毛・切れ毛をカット
- 枝毛は裂け目の少し上(数センチ上)で切ると安心
- 一度に欲張って切りすぎず、少しずつ全体をチェックして処理する
切れ毛を防ぐ毎日のケアと美容室での対策

せっかくセルフカットで枝毛・切れ毛を処理しても、またすぐ新しいダメージができては困りますよね。切れ毛を増やさないためには、日頃のヘアケアを見直してダメージ自体を予防することが大切です。
保湿を意識した基本のヘアケア
まず基本は髪の保湿です。シャンプー後はコンディショナーやトリートメントできちんと髪に潤いを与え、乾燥から守りましょう。洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毛先になじませるのも効果的です。
髪の扱い方と道具の使い方
髪を拭くときはタオルで強くこすらず、柔らかく押さえるように水分を取ります。濡れた髪はキューティクルが開いていて特にデリケートなので、優しく扱うことがポイントです。ブラッシングも、目の粗いコームで毛先からゆっくりとかすようにして、摩擦ダメージを防ぎましょう。
ドライヤーやヘアアイロンの使用にも注意が必要です。ドライヤーは髪から20cmほど離し、高温を一箇所に当て続けないようにします。ある程度乾いたら冷風に切り替えて仕上げると熱ダメージを減らせます。
ヘアアイロンもできるだけ低い温度で、濡れた髪には使わないようにしましょう。毎日のスタイリングの積み重ねが、後々の枝毛・切れ毛の発生に影響します。
紫外線や生活習慣の見直し
また、紫外線も髪を傷める原因です。日差しの強い日は帽子を被ったりUVカットスプレーを使うなどして、髪を日焼けから守ってあげてください。さらに、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も健康な美髪を育てる基本です。
美容室でのケアのすすめ
そしてどう対処しても切れ毛が多い場合は、美容院でプロに相談するのも有効です。 美容師さんに「切れ毛に悩んでいる」と伝えれば、髪質やダメージの状態に合わせてトリートメントで補修したり、思い切ってダメージ部分をカットしてスタイルを整えたりと、最適なケアを提案してくれます。
切れ毛を処理するだけの目的で美容院に行くのは気が引ける…という方もいるかもしれませんが、全く問題ありません。 放置して髪の状態が悪化する前に、遠慮なくプロの手を借りましょう。
美容師からのアドバイス
日頃のケアこそが切れ毛予防のカギです。ドライヤーやアイロンの使い方、タオルドライやブラッシングの仕方を少し意識するだけでも髪はぐんと守られます。こまめなトリートメントで髪を保湿し、困ったときは美容師に遠慮なく相談してみてくださいね。
ここがポイント!
- 毎日の保湿ケアで髪の乾燥・ダメージを防ぐことが大切
- タオルドライやブラッシングはやさしく行い、摩擦ダメージを減らす
- ドライヤーやヘアアイロンの熱を当てすぎないよう注意する
- 切れ毛が多い時は美容院でトリートメントやカットを相談する
切れ毛のセルフカットに関するFAQ
Q1. 普通のハサミで切れ毛をカットしても大丈夫ですか?
あまりおすすめできません。文房具など一般的なハサミは切れ味が鈍く、髪をきれいに切ることが難しいため、かえって断面を傷つけてしまう恐れがあります。
枝毛・切れ毛を処理する際は、美容師も使用する髪用のシザー(カットバサミ)を使いましょう。よく切れるハサミならスパッと一度で切れるので、髪へのダメージを最小限に抑えられます。
Q2. 切れ毛はトリートメントで治せますか?
残念ながら、一度できてしまった切れ毛や枝毛をトリートメントで完全に修復することはできません。
トリートメントやヘアオイルでコーティングすれば手触りは一時的に改善しますが、ダメージ自体が消えるわけではないのです。根本的に解決するには、傷んだ部分をハサミでカットして取り除くしかありません。
Q3. 切れ毛をカットすると髪は早く伸びますか?
髪を切ったからといって、毛根から生えるスピード自体が速くなるわけではありません。髪は根元の毛根から伸びるため、カットしてもしなくても1ヶ月に約1cmという成長ペースは基本的に変わらないのです。
ただし、枝毛や切れ毛を放置するとダメージ部分から切れてしまい、結果的に髪が伸びにくくなってしまいます。定期的に傷んだ毛先をカットで整えることで、健康な毛髪をキープできるため、長くきれいな髪を育てやすくなりますよ。
まとめ
切れ毛や枝毛は一度発生してしまうと元には戻せないため、セルフカットでダメージ部分を取り除くことが有効です。
ただし、また新たな切れ毛を作らないようにするには、日頃のヘアケアでダメージを予防することが大切になります。
この記事で紹介した正しいセルフカットの方法と毎日のケア習慣を実践して、切れ毛のない健やかな美髪を目指しましょう。もし自分では対処しきれないほど髪の傷みが酷い場合は、美容師に相談して適切な処置をしてもらうのもおすすめです。


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