朝しっかりセットしたはずの前髪が、気づくと垂れてくる……。目にかかって鬱陶しいし、せっかくのスタイリングが崩れるとストレスですよね。前髪が思うようにキープできないのには、いくつか原因があります。
この記事では、前髪が垂れてくる原因と対策をわかりやすく解説します。この記事を読めば前髪が垂れてくる悩みをスッキリ解消できますよ。
この記事でわかること
- 前髪が垂れてくる主な原因
- 前髪が垂れないようにセットするドライヤーのコツ
- 前髪をしっかりキープできるスタイリング剤の使い方
- それでも前髪が垂れてくる場合の対策(前髪パーマなど)
前髪が垂れてくる原因は?
まずは、前髪が垂れてくる原因を確認しましょう。前髪がすぐ落ちてしまう背景には、髪質や長さ、湿度、そしてセット方法など様々な要因があります。自分の前髪がどのケースに当てはまるか知ることで、適切な対策が立てやすくなります。
原因① 髪質によるもの(猫っ毛・直毛)
髪が柔らかくて細い「猫っ毛」の方や、ハリが強く直毛の方は、前髪がふんわり立ち上がりにくく、重力で自然に垂れてきやすい傾向があります。
原因② 前髪の長さや量が多すぎる
前髪が伸びすぎていたり、量が多いと重みが増し、根元からしっかり立ち上げないとすぐに落ちてしまいます。
原因③ 湿気・汗・皮脂による影響
梅雨時や夏場の湿気、汗、皮脂の影響で前髪が水分を含み、重くなって崩れやすくなります。特に額に汗をかきやすい方は注意が必要です。
原因④ セット不足・スタイリングのミス
ドライヤーで根元をしっかり起こしていなかったり、整髪料の量が多すぎて重くなっていると、前髪は時間とともに垂れてしまいます。
美容師からのアドバイス
前髪が垂れてくる原因は人それぞれですが、自分の髪の特徴や生活環境を知ることが解決の第一歩です。髪質やクセ、日々のセット習慣を見直してみましょう。原因に合わせた対策をとることで、前髪の悩みはぐっと軽減できますよ。
ここがポイント!
- 猫っ毛や直毛など髪質によっては前髪が立ち上がりにくい
- 前髪が長い・厚いと重みで自然に落ちやすい
- 湿気や汗で髪が湿ると前髪は垂れやすくなる
- ブロー不足やスタイリング剤の重さも前髪崩れの原因に
美容師に無料相談できるQ&Aサイト

Answer Bは、美容師があなたのお悩みに無料で答えてくれるQ&Aサイトです。
「カラー後のケアが不安」「切れ毛に悩んでいる」などなど…どんな悩みでも相談OK。
ログインや会員登録は不要。完全無料なので髪のお悩みがある方は気軽に相談してみると良いでしょう。
前髪が垂れてくるのを防ぐドライヤーセットのコツ

前髪を長時間キープするには、セット前のブロー(ドライヤー)で土台を作ることが欠かせません。スタイリングで無理に立ち上げようとしても、乾かし方が不十分だとすぐに崩れてしまいます。
時間が経っても前髪が垂れてくるのを防ぎやすくするための、ドライヤーセットのコツは次のとおりです。
ドライヤーのコツ① 根元をしっかり起こして乾かす
前髪をふんわりキープするには、根元から立ち上げるように乾かすのが基本です。下から風を当てて根元にボリュームをつけましょう。
ドライヤーのコツ② 前髪全体を一度濡らしてリセットする
朝起きたままの寝ぐせや癖がついた状態ではきれいに形がつきません。一度しっかり前髪全体を濡らして、リセットしてから乾かしましょう。
ドライヤーのコツ③ 分け目と逆方向にブローする
いつも同じ方向に流している方は、あえて逆方向に持ち上げて乾かすことで、根元がふんわりと立ち上がりやすくなります。
ドライヤーのコツ④ 最後に冷風で固定する
最後に冷風を当てて形を固定すれば、ふんわりとした前髪の土台が完成です。冷風を当てて形を固定すると崩れにくくなります。
美容師からのアドバイス
前髪セットはブローで8割決まると言っても過言ではありません。根元が潰れたままだとどんなスタイリング剤を使っても崩れてしまいます。朝のひと手間ですが、焦らず丁寧にドライヤーを当てて根元にボリュームを仕込んでおきましょう。
ここがポイント!
- 前髪は乾かす段階で形を作るとキープ力アップ
- 根元を起こすように前髪の内側から風を当てる
- 前髪は完全に乾かし、湿り気を残さないようにする
- 上からばかり風を当てると前髪がペタンと潰れやすい
前髪が垂れてくる人必見!スタイリング剤の選び方・使い方

ブローで形を作ったら、次はスタイリング剤で前髪の形をキープしましょう。ここでのポイントは、髪質に合った整髪料を適量使うことです。
前髪が垂れてくるのを恐れてワックスやジェルをたっぷりつけていませんか?実は、スタイリング剤のつけすぎは逆効果です。重さで前髪が落ちてきたり、ベタついて束感が出すぎたりして不自然になる原因になります
この章では、スタイリング剤で前髪キープ力を高めるコツを詳しく見ていきましょう。
① 整髪料は「少量をなじませる」が鉄則
まずワックスやヘアジェルを使う場合は、ごく少量を手のひらでよく伸ばしてから前髪になじませます。ポイントは、前髪の根元から中間にかけてつけること。毛先にベッタリつけると立ち上がりが弱まり、時間が経つと垂れてきてしまいます。
② 髪質に合ったスタイリング剤を選ぶ
髪が柔らかい方はキープ力の弱いソフトタイプを、髪が硬い方はハードタイプを選ぶなど、整髪料の硬さも髪質に合わせると良いでしょう。
③ ワックス+スプレーの二段構えで固定
ワックスで形を整えたら、仕上げにハードスプレーを使います。前髪の内側と表面にまんべんなく吹きかけて固定すると長時間崩れにくくなります。
④ スプレーは20cm離して軽く吹きかける
ふんわり感をキープするには、スプレーを少し離してまんべんなくかけるのがポイントです。スプレーを近づけすぎると一部に固まりができてしまうので、「シュッ、シュッ」と少量ずつ吹きかけるのがコツです。スプレーまで使えば、時間が経っても前髪が垂れてくる可能性はぐっと減ります。
美容師からのアドバイス
スタイリング剤は「つければつけるほど良い」というものではありません。特に前髪は顔周りで目立つ部分なので、ベタつきすぎないよう控えめなくらいが丁度いいですよ。ワックスで形を作った後にスプレーで固める、この二段構えでセットすればサロン帰りのような前髪キープができます。
ここがポイント!
- ワックスは少量を手になじませ、前髪の根元中心につける
- 髪質に合う整髪料を選ぶ(柔らかい髪→軽いセット力、硬い髪→強力ホールド)
- 仕上げにハードスプレーで前髪の形を固定する
- スプレーは髪から20cm離し、内側にも吹きかけて長時間キープ
それでも前髪が垂れてくる時の対策いろいろ
ブローとスタイリング剤を駆使しても、どうしても前髪が垂れてきてしまう……。そんな頑固な前髪には他のアプローチも検討しましょう。
毎朝のセットを楽にするために、多くの美容室では「前髪パーマ」など部分的なパーマ施術を提供しています。前髪の根元に軽くパーマをあてると、常にふんわりと立ち上がるクセがつくので、何もしなくても前髪がペタンと落ちにくくなります。
特に直毛で前髪が言うことを聞かない方や、猫っ毛ですぐペタッとなってしまう方には前髪パーマがおすすめです。毎日のドライヤーやハードスプレーに頼らなくても形がつくので、スタイリングの時短にもなります。
パーマ以外では、ヘアアイロンで前髪の根元に軽くカールをつけると一時的に立ち上がりやすくなります。また、どうしても崩れたくない日は見えないように小さなピンで前髪を留める方法もあります。前髪の中央だけを少し持ち上げてピンで固定すると、簡易的なポンパドール風になって一日中垂れてこないので便利です。
美容師からのアドバイス
自分ではどうにもならない前髪のお悩みも、遠慮なく美容師に相談してください。前髪だけピンポイントでパーマをかけたり、量を調整したりとプロならではの解決策があります。朝のセットが楽になる施術もありますので、頑固な前髪に悩んでいる場合は一度サロンで相談してみるのも良いでしょう。
ここがポイント!
- 頑固な前髪には部分パーマ(前髪パーマ)も検討してみる
- 前髪パーマをかけると根元から立ち上がりやすくなりセットが格段に楽
- センターパートやアップバングの前髪もパーマで崩れにくくできる
- ピンやヘアアクセで前髪を留めるアレンジで物理的に固定する方法も有効
よくある質問
Q1. 朝セットした前髪が午後には垂れてくる!長時間キープするにはどうすればいい?
朝のセット段階でしっかり対策することが大切です。まず根元をしっかり立ち上げて完全に乾かし、ワックスで形を整えたらハードスプレーで固定しましょう。
特に湿度が高い日はスプレーを内側にも吹きかけておくと効果的です。また、日中に前髪を触りすぎると油分や汗で崩れやすくなるので、なるべく手で触らないように注意してください。
コンパクトなスプレーを持ち歩けば、午後に前髪が落ちてきてもすぐにお直しできますよ。
Q2. 前髪をキープするのにワックスとスプレーはどっちがいい?
ワックスとスプレーは役割が異なるため、できれば両方使うのがおすすめです。ワックス(またはヘアジェル)は前髪の形を作り動きをつけるために使います。
一方、スプレーは作った形を固めてキープする役割です。強いてどちらか一つという場合、ホールド力で言えばスプレーの方が時間経過には強いでしょう。
ただしスプレーだけだと不自然な仕上がりになることもあるため、ワックスで程よく束感や動きを出してからスプレーで固定するのが一番自然で崩れにくい方法です。
Q3. 前髪パーマをかけると不自然になる?効果はどれくらい続く?
前髪パーマはごく弱い薬剤でふんわりとクセ付けする程度ですので、不自然なカールになることはありません。見た目には「自然に前髪が立ち上がりやすい」状態になるイメージです。
効果の持続期間は個人差もありますが、一般的なパーマと同じく1〜2ヶ月程度かけた状態が続きます。その間は毎朝のブローが格段に楽になりますよ。
パーマが落ちてきてもまた必要に応じて部分的にかけ直すことができますので、興味がある方は美容師さんに相談してみてください。
まとめ
前髪が垂れてくる悩みは、ちょっとした工夫とケアで解決できる場合がほとんどです。髪質や前髪の状態に合わせて、適切なブロー方法やスタイリング剤を使えば、朝セットした前髪を長時間キープできます。
特に根元をしっかり立ち上げるブローと、ワックス+スプレーの二段構えは効果絶大です。また、どうしても崩れてしまう場合は前髪パーマなどプロの技術に頼るのも一つの手でしょう。
この記事を参考にして、思い通りのヘアスタイルを楽しんでくださいね。


コメント