デジタルパーマをかけたら髪がパサパサになって切れ毛が増えてしまった……そんなお悩みを抱えていませんか?
デジタルパーマはカールの持ちが良くスタイリングも楽になる人気のパーマですが、一方で髪への負担も大きく、切れ毛やダメージに悩む方も少なくありません。
この記事では、美容師の視点からデジタルパーマで切れ毛が起こる原因と対策をやさしく解説します。髪をキレイに保ちながらデジタルパーマを楽しむためのポイントがわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- デジタルパーマで髪が傷み、切れ毛が発生する原因
- デジタルパーマ後に髪がチリチリになってしまう理由とその状態について
- デジタルパーマで切れ毛ができてしまった場合の対処法
- デジタルパーマのダメージを抑えるケア方法と予防のポイント
デジタルパーマで切れ毛が起こる原因
デジタルパーマとは、専用の加温ロッドを使い60〜100℃の高温で髪にカールを形状記憶させるパーマです。温度と薬剤の力でしっかりとパーマがかかり、カールの持続力が高いのが特徴ですが、その反面髪への負担も大きくなります。
髪の主成分であるタンパク質や水分が熱と薬剤の作用で失われ、内部構造が弱くなると切れ毛が発生しやすくなるのです。
また、もともと髪がハイダメージの状態(繰り返しのカラーやブリーチ、過去の縮毛矯正など)だと、デジタルパーマの施術によって一気にダメージが進行し、枝毛・切れ毛が大量に生じてしまうリスクがあります。
熱と薬剤による髪へのダメージ
パーマの薬剤は髪の結合を一度切って再構築する強力なものです。デジタルパーマではさらに高温の熱を加えるため、キューティクル(髪の表面のうろこ状の部分)が開きっぱなしになり、髪内部の栄養分が流出しやすくなります。
結果として髪が乾燥しきって弾力を失い、ブラッシングや日常の摩擦でポキポキと切れ毛が起こりやすくなってしまいます。
ダメージ毛への施術は要注意
髪がすでに傷んでいる場合、デジタルパーマをかける際は特に注意が必要です。たとえばブリーチや繰り返しカラーをしている髪、過去に縮毛矯正をしている髪などは、内部の結合が脆くなっています。
この状態でデジタルパーマの強い薬剤と熱を加えると、髪が耐えきれずにチリチリと縮れたり、触るだけで切れてしまうような深刻なダメージ(いわゆる「ビビリ毛」状態)になることもあります。
事前に美容師さんと髪の履歴やコンディションをしっかり相談し、無理な施術は避けることが大切です。
美容師からのアドバイス
デジタルパーマは便利な反面ハイリスクな施術でもあります。特に髪が細い方やダメージが蓄積している方は、美容師にその旨を伝えて施術の可否や代替案を相談しましょう。髪質によってはデジタルパーマ以外の方法(低温のパーマやスタイリングでの再現など)を提案してもらえる場合もあります。
ここがポイント!
- デジタルパーマは高温×薬剤で髪に大きな負担をかける
- 髪内部のタンパク質や水分が失われると切れ毛が生じやすい
- ブリーチ毛や縮毛矯正毛などハイダメージ毛は要注意
- 心配な場合は事前に美容師に髪の状態を相談する
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デジタルパーマで髪がチリチリの「ビビリ毛」になる理由
楽しみにしていたデジタルパーマなのに、仕上がりの髪がチリチリ・バサバサになってしまったらショックですよね。これはいわゆる「ビビリ毛」と呼ばれる状態で、髪の内部が深刻に損傷し、弾力や水分を完全に失った状態を指します。
ビビリ毛になってしまうと髪はゴワゴワと硬く、指通りも悪く、濡らしても元の健康な質感には戻りません。原因としては、強すぎる薬剤の使用や長時間の放置、過度な高温設定など施術ミスによるケースが多いですが、髪のコンディションが悪い場合は適切に行ってもチリついてしまうことがあります。
ビビリ毛になってしまったら…
残念ながら、一度ビビリ毛レベルにまでダメージを受けた髪を完全に元通りの健康な状態に戻すことはほぼ不可能です。
美容室で「ビビリ毛修復」の施術を受けて一時的に手触りを改善させたり、集中的なトリートメントで髪表面をコーティングしてツヤを出すことはできます。
しかし、これらはあくまで応急処置であり、内部まで完全に修復するわけではありません。チリチリになってしまった部分はいずれカットして新しい髪に生え変わらせるしか根本解決はできないのが実情です。
美容師からのアドバイス
ビビリ毛になってしまった髪は、とにかくこれ以上悪化させないことが大切です。無理にストレートパーマをかけ直したり、強い薬剤で何とかしようとすると逆効果になる場合が多いです。まずは優しいケアを心がけ、時間をかけて髪の回復を待ちましょう。気になる場合は美容師に相談し、最適な処置やケア方法を提案してもらってください。
ここがポイント!
- チリチリ・ビビリ毛は髪内部が著しく損傷したサイン
- ビビリ毛になった髪は元の状態に戻すことは難しい
- 応急処置としてトリートメントや専用施術で質感改善は可能
- 根本的な解決にはダメージ部分をカットするしかない
デジタルパーマで切れ毛ができてしまった時の対処法

デジタルパーマ後に「髪が切れてプツプツ短い毛が目立つ」「触ると髪がブチブチ切れる」と感じたら、早めの対処が肝心です。
まず、切れ毛をこれ以上増やさないよう、髪を優しく扱いましょう。シャンプーの際は刺激の少ないアミノ酸系シャンプーを使い、ゴシゴシ洗わず泡で包むように洗浄します。コンディショナーやトリートメントで髪にしっかり潤いを与え、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)も毎日使って髪を保護します。
乾かす前には優しくタオルドライし、ドライヤーは髪から離して低温〜中温で当てるようにしましょう。
ダメージ部分は早めにカットも検討を
一度ダメージしてしまった部分は残念ながら元には戻りません。そのため、広範囲に渡って切れ毛が発生してしまった場合、思い切ってダメージ部分をカットでリセットするのも一つの方法です。
「せっかくかけたパーマを切りたくない」と思うかもしれませんが、ひどく傷んだ髪を残しておくと、引っかかりや絡まりでさらに切れ毛を増やす原因にもなります。
少しずつ毛先を整えていくだけでも手触りが改善し、今後伸びてくる健康な髪とのつなぎ目も目立ちにくくなります。
美容師からのアドバイス
切れ毛が増えてしまったときは、自宅での丁寧なケアと併せて美容室でのトリートメントも検討してみましょう。プロ用の集中補修トリートメントで髪表面を整えると、手触りが良くなりダメージの悪化防止に役立ちます。また、担当の美容師に今後のヘアケアやスタイルについて相談し、髪を休ませる期間を作ることも大切です。
ここがポイント!
- 切れ毛ができたらこれ以上増やさないよう優しく扱う
- 洗浄力マイルドなシャンプーと毎日のアウトバストリートメントが有効
- 乾かす時は低温のドライヤーで過度な熱を避ける
- ダメージが酷い部分はカットで早めにリセットすることも検討
デジタルパーマのダメージを抑える予防とケアのコツ
デジタルパーマによる切れ毛を防ぐためには、事前・事後のケアが欠かせません。
まず、パーマをかける前の髪のコンディションを整えておきましょう。施術前は保湿系のトリートメントで髪に十分な潤いを与え、必要なら美容室でプレトリートメントをしてもらうのも効果的です。
また、信頼できる美容師に髪のダメージ具合を見極めてもらい、無理な施術は避けることが大切です。「この部分はパーマをかけるとかえって傷む」と判断してくれる美容師さんであれば、安心して任せられるでしょう。
パーマ後の正しいヘアケア
デジタルパーマをかけた後も、適切なアフターケア次第でダメージの進行を抑えることができます。パーマ後1週間は特に髪が不安定な状態なので、集中ケアを行いましょう。
お風呂上がりは洗い流さないトリートメントを毛先中心につけ、自然乾燥は避けて必ずドライヤーで根元から乾かします(濡れたままだとキューティクルが開きっぱなしになりダメージにつながるため)。
寝る前に毛先にオイルやクリームを少量なじませて保湿し、摩擦を減らすためにシルク素材の枕カバーを使うのもおすすめです。日々の小さなケアの積み重ねが、パーマ後の切れ毛予防につながります。
美容師からのアドバイス
デジタルパーマを長持ちさせつつ髪のダメージを最小限にするには、ホームケアとプロの技術の両方が大事です。定期的に美容室でトリートメントやヘッドスパを受け、家では保湿ケアを怠らないようにしましょう。髪は一度傷むと元に戻らないので、予防の意識を持ってケアしていくことが何よりも重要です。
ここがポイント!
- 施術前からトリートメントで髪の潤いを高めておく
- 信頼できる美容師に髪の状態を見極めてもらうことが大切
- パーマ後1週間は特に丁寧なホームケアを心がける
- 濡れた髪はすぐ乾かし、摩擦や熱ダメージを極力減らす
よくある質問

Q1. デジタルパーマでチリチリになった髪は元に戻せますか?
完全に元の健康な状態に戻すことは難しいです。一度タンパク質が変性してしまった髪は自然には修復しないため、基本的には新しく生えてくる髪に置き換わるまで待つしかありません。
ただし、美容室で行う集中的なトリートメントや、ビビリ毛修正の技術によって一時的に質感を改善することは可能です。髪の状態に合わせてプロに相談し、最善のケア方法を提案してもらいましょう。
Q2. デジタルパーマ後の切れ毛を増やさないために気をつけることは?
まず、髪を擦ったり強く引っ張ったりしないようにしましょう。特に濡れた髪は弱いので、タオルドライはやさしく行い、粗めのコームでとかすと切れ毛予防に効果的です。
日常的に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを活用し、髪をコーティングして摩擦や熱から守ることも大切です。また、定期的に毛先をカットしてダメージ部分を減らしていくと、切れ毛の悪化を防げます。
Q3. ブリーチした髪にデジタルパーマはかけられますか?
ブリーチ毛にデジタルパーマをかけるのは非常にリスクが高いです。ブリーチによって髪内部の構造がスカスカになっており、そこに強いパーマ液と熱を加えると髪が耐えられず切れ毛やチリチリの原因になりやすくなります。
ブリーチ履歴のある髪へのパーマ施術は慎重にならざるを得ません。どうしてもパーマをかけたい場合は、担当美容師とよく相談し、髪の状態次第では部分的なパーマに留めるか、ダメージの少ない薬剤や方法(酸性パーマなど)を提案してもらうことになるでしょう。
無理に施術をするより、髪をしばらく休ませてからチャレンジする方が安全です。
まとめ
デジタルパーマはゆるふわなカールが長持ちし、忙しい朝のスタイリングを助けてくれる魅力的なメニューです。
しかしその反面、デジタルパーマによる切れ毛や髪のダメージというリスクも抱えています。髪質や過去の施術履歴によってはチリチリのビビリ毛になってしまうこともあり、取り返しがつかなくなるケースもあります。
大切なのは、事前に髪の状態を整え信頼できる美容師に相談すること、そして施術後も正しいケアを続けることです。デジタルパーマと上手に付き合いながら、美しい髪を守っていきましょう。


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