せっかくブリーチで憧れの髪色にしたのに、髪がブチブチと切れてしまう……こんな悩みを抱えていませんか?
シャンプーやブラッシングのたびに髪がちぎれるようだと、とても不安になりますよね。ブリーチは髪への負担が大きく、切れ毛や枝毛が増えてしまうこともあります。
この記事では、ブリーチによる切れ毛の原因と正しい対処法、そして切れ毛を防ぐ予防策やヘアケア方法まで美容師が詳しく解説します。
ダメージヘアのケアポイントを知って、ブリーチした髪でも美しく保つコツを身につけましょう。
この記事でわかること
- ブリーチで髪が切れる原因とは?
- ブリーチで傷んだ髪は元通りになる?
- ブリーチによる切れ毛を防ぐ方法は?
- ブリーチ後のヘアケアのポイントは?
- 切れ毛を減らす普段のケア習慣とは?
ブリーチで切れ毛になる原因
ブリーチは髪の色素だけでなく、内部の栄養やタンパク質まで奪ってしまう強力な薬剤です。その結果、髪の構造がスカスカになり、非常に脆い状態になります。
特にブリーチを繰り返した髪ほどダメージが蓄積し、ブラシでとかしただけでもブチブチと切れ毛が発生することがあります。
髪のタンパク質が失われ、脆くなる
髪を明るくする際にメラニン色素だけでなく、髪の主要成分であるケラチン(タンパク質)も分解されてしまいます。さらにキューティクル(髪表面のうろこ状の部分)も剥がれ、髪内部の水分が逃げやすくなるため、柔軟性や強度が大幅に低下します。
そのため、ダメージが限界を超えた髪は自重やちょっとした力でも耐えられず途中で切れてしまうのです。
また、細毛・軟毛など髪自体がデリケートな髪質や、過去にパーマ・カラーを繰り返している髪は、一度のブリーチでも切れ毛が生じやすい傾向があります。
さらに、濡れた髪がゴムのように伸びてそのまま切れてしまう『ビビリ毛』と呼ばれる深刻な状態に陥るケースもあります。
美容師からのアドバイス
ブリーチはどんなに注意しても髪への負担がゼロにはなりません。髪質によってダメージ耐性は異なりますが、繰り返せば誰でも切れ毛が起こり得ると考えておきましょう。
ここがポイント!
- ブリーチは髪の色素だけでなく栄養分も奪う
- 髪内部のタンパク質が分解され構造が脆くなる
- ダメージが限界を超えると途中で髪がちぎれる
- 細い髪やダメージ毛は特に切れ毛が起こりやすい
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ブリーチで切れ毛ができた時の対処法

一度切れてしまった髪は、残念ながら元通りに修復することはできません。髪は死んだ細胞で構成されているため、肌のように自己再生しないのです。
そのため、ブリーチでダメージを受けてしまった部分は、早めにカットしてしまうのが基本的な対処法になります。
切れ毛部分は早めにカットで処置
枝毛や切れ毛になっている部分を放置すると、ダメージがさらに進行して裂け目が広がったり、髪が絡まりやすくなったりします。見た目や手触りも悪化するため、思い切って傷んだ毛先を切り落とす方が結果的に綺麗な髪に近づけます。
それでも長さをあまり切りたくない場合は、集中的な補修トリートメントで髪にタンパク質や水分を補給し、髪の強度を高めましょう。ただし、トリートメントで得られる効果は一時的なため、継続してケアを行う必要があります。
なお、サロンで受けられる集中補修トリートメント(ボンディングケアなど)を活用すれば、切れ毛の進行を抑え、手触りを改善できる場合もあります。また、ダメージが大きい時期はカラーやパーマなど新たな薬剤施術は避け、ヘアアイロンの高熱も控えるのが賢明です。
さらに、根元近くで髪が切れてしまった場合は、無理に短く切らず、その部分を活かすカラーリング(リタッチを避けて色をなじませる等)で目立たなくし、髪が伸びるのを待つ方法もあります。
美容師からのアドバイス
一度切れてしまった髪は残念ながら元に戻りません。無理に伸ばそうとせず、ダメージ部分はカットして健康な髪を伸ばすケアに切り替えるのがおすすめです。
ここがポイント!
- 切れ毛になった部分は元通りに修復できない
- 枝毛・切れ毛は早めにカットしてダメージ拡大を防ぐ
- トリートメントで髪に栄養を補給し強度を補う
- ダメージが大きい間はカラーや高熱スタイリングを控える
ブリーチによる切れ毛を防ぐためのポイント

髪の切れ毛を防ぐには、ブリーチ自体のやり方を工夫することが大切です。
まず、可能な限りセルフブリーチ(自分でのブリーチ)は避け、信頼できる美容師に任せましょう。プロであれば髪の状態を見極め、必要以上に強い薬剤や長時間の放置をせず、安全な範囲で明るくしてくれます。
また、最近はケアブリーチ(ブリーチによるダメージを軽減する処理剤)を導入するサロンも増えています。こうした処理剤を併用すれば髪の負担を減らせますが、「傷まないブリーチ」ではないことも理解しておきましょう。
セルフブリーチは避け、プロに任せる
ホームブリーチでは薬剤の塗りムラやオーバーラップ(既にブリーチした部分への重ね塗り)による過剰ダメージが起こりがちです。その点、経験豊富な美容師に任せれば、ブリーチが必要な部分だけに適切に薬剤を塗布し、髪への負担を最小限に抑えてくれます。
また、一度で無理に高い明度にしようとせず、複数回に分けて徐々に明るくする方法を提案してくれる場合もあります。髪質によっては2~3回のブリーチで切れ毛が起きてしまうケースもあるため、担当美容師と相談しながら無理のない施術計画を立てることが重要です。
必要に応じて、施術前に一部の毛束でテストブリーチを行い、髪の耐久性を確かめるなどリスクを減らす工夫もしてくれるでしょう。
美容師からのアドバイス
ブリーチは技術次第で仕上がりもダメージも大きく変わります。経験豊富な美容師に任せれば、必要最低限のダメージで理想の明るさに近づけてくれますよ。
ここがポイント!
- セルフブリーチはムラや過剰ダメージのリスク大
- ブリーチは経験豊富な美容師に任せるのが安心
- ケアブリーチなどダメージ軽減処理も積極的に活用
- 一度で無理に明るくせず段階的に脱色する
ブリーチ後の切れ毛を防ぐヘアケア方法
ブリーチをした髪は、施術後のケア次第でその後のダメージ進行が大きく変わります。適切なヘアケアで髪を労われば、切れ毛や枝毛の発生を最小限に抑えることも可能です。
日常生活で気をつけるべきポイントを押さえて、ブリーチした髪を守りましょう。
シャンプーから乾かし方まで見直そう
まず、シャンプー選びは重要です。ブリーチ毛には補修成分や保湿成分が入ったダメージヘア用のシャンプー・トリートメントを使いましょう。洗う際はお湯の温度を熱すぎないぬるま湯にし、ゴシゴシとこすらず優しく洗います。
洗髪後はタオルでやさしく水気を吸い取るようにしましょう(絶対に髪を擦らないこと)。ドライヤーで乾かすときも、高温を避け、髪から少し離してまんべんなく風を当てます。
半乾きの状態でヘアオイルや洗い流さないトリートメントを毛先中心になじませると、髪の潤いと柔軟性が保たれ、切れ毛予防に効果的です。就寝時は髪をゆるくまとめ、枕との摩擦を減らすよう工夫すると安心です。
また、アイロンやコテの使用は控えめにし、使う場合も低温設定と熱保護剤の併用を徹底してください。さらに、紫外線も髪を乾燥・損傷させる原因になるため、日差しの強い日は帽子を被るなどして髪を守りましょう。
美容師からのアドバイス
ブリーチ後は、普段のシャンプーや乾かし方を一度見直してみましょう。少しの工夫で髪のダメージ進行を大きく抑えることができますよ。
ここがポイント!
- ダメージ毛用の保湿・補修シャンプーを使う
- 洗髪後はタオルドライで擦らず水分をオフ
- ドライヤーやアイロンは低温・短時間の使用を心がける
- 洗い流さないトリートメントやオイルで髪を保護する
ブリーチ後の切れ毛についてよくある質問
Q1. ブリーチ後に一度切れ毛になると本当に元に戻らないのですか?
残念ながら、切れてしまった髪の毛は元通りにはなりません。一度ダメージを受けた髪は自己修復できないため、トリートメントで一時的に補修することはできても完全に元の状態に戻すことは不可能です。
できるだけ早めにダメージ部分をカットし、これ以上悪化しないようケアしながら新しく生えてくる髪を健康に保つことが大切です。
Q2. 何回ブリーチすると髪が切れるのでしょうか?
個人の髪質や施術方法によって異なるため、「○回で必ず切れる」という明確な基準はありません。
一般的にはブリーチを重ねるほどリスクが高まり、髪の強い方でも2~3回も繰り返せば極端に髪が脆くなるケースが多いです。
中には1回のブリーチでも髪がちぎれてしまう人もおり、安全に明るくしたい場合は美容師と相談しながら髪の様子を見て判断することが重要です。
Q3. ブリーチで髪が切れるとハゲることはありますか?
基本的に、ブリーチによる「切れ毛」と「ハゲ」(脱毛)は別の現象です。ブリーチで髪の毛が途中で切れてしまっても、毛根自体が抜け落ちたわけではないので、時間が経てばその部分からまた髪は伸びてきます。
ただし、強い薬剤が頭皮について炎症を起こした場合など、毛根にダメージが及ぶ可能性がゼロとは言い切れません。心配な方はセルフブリーチは避け、頭皮への刺激が少ない方法で施術してくれる美容師に任せるのが安心です。
まとめ
ブリーチによる切れ毛は、髪の構造上どうしても避けられないダメージによって起こるトラブルです。
一度傷んだ髪を完全に元通りにすることはできませんが、正しいケアと対処によってダメージの拡大を防ぎ、見た目や手触りを改善することは可能です。また、ブリーチの方法を工夫したり、施術後に丁寧なヘアケアを続けたりすれば、切れ毛のリスクを大きく減らすこともできます。
髪の状態に合わせたケアを心がけて、ブリーチカラーもあきらめずに楽しみましょう。困ったときは美容師に相談し、自分の髪に合ったケア方法や施術プランを提案してもらうのも良い選択です。


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