ピンクシャンプーを使うと髪が痛むって本当?――ピンクや赤系に染めた髪を長持ちさせたい反面、髪へのダメージが心配で二の足を踏んでいませんか?
実は、ピンクシャンプーそのものはブリーチのように髪を傷める心配が少ないアイテムです。ただ、使い方を誤ると髪がきしんだり乾燥してしまう原因になることもあります。
この記事では美容師がピンクシャンプーのメリット・デメリットを本音で解説し、髪を傷めずにカラーを長持ちさせる方法をご紹介します。ピンクシャンプーの正しい使い方とヘアケアのコツを知って、憧れの髪色を綺麗にキープしましょう。
この記事でわかること
- ピンクシャンプーで髪は本当に傷むのか?その真相
- ピンクシャンプー使用で髪がきしむ原因と対処法
- ピンクシャンプーの正しい使い方と適切な使用頻度
- ピンクシャンプー使用後に行うべきヘアケアのポイント
- 綺麗な髪色を保ちながらダメージを抑えるコツ
この記事がおすすめの人
- 髪をピンクや赤系に染めて色落ちを防ぎたいと思っている人
- ピンクシャンプーで髪が痛むと聞いて不安に感じている人
- カラーシャンプー使用後に髪のきしみやパサつきが気になる人
- 自宅でヘアカラーの色持ちを良くしつつ髪のダメージを抑えたい人
- ピンクシャンプーの正しい使い方や頻度を知りたい人
ピンクシャンプーで髪が痛むってホント?
ピンクシャンプーは、髪色を補うために染料が入ったカラーシャンプーの一種です。
結論から言えば、ピンクシャンプー自体が通常のヘアカラー剤やブリーチのように髪を直接傷めることはほとんどありません。
なぜなら、ピンクシャンプーはヘアマニキュアに近い染料で色を付ける仕組みのため、キューティクルを開いて内部の色素を抜くブリーチとは異なり、髪の構造にダメージを与える成分は含まれていないからです。
「染める=髪が傷む」というイメージがありますが、ピンクシャンプーはあくまで色素を上乗せするだけ。実際、毎日ピンクシャンプーを使っても髪がボロボロになるようなことはないので、安心して使えるケースが多いのです。
ピンクシャンプーとヘアカラー剤の違い
「カラー=ダメージ」のイメージがありますが、ピンクシャンプーと通常のヘアカラー剤は、主に次の2つが大きく異なります。
違い① 色の定着方法
ヘアカラー剤は髪の内部に色素を浸透・固定させる仕組みですが、ピンクシャンプーはあくまで髪表面に色素を上乗せするだけです。そのため色の入り方はマイルドで、徐々にトーンを補正していく程度です。
違い② 洗浄成分
ピンクシャンプーの洗浄成分自体は市販のシャンプーと同程度であり、髪や頭皮に強い負担をかけるものではありません。ただし製品によっては洗浄力が強めの場合もあるため、髪質に合ったものを選びましょう。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプーは色落ち防止の強い味方ですが、髪を劇的に補修するものではありません。 あくまでもカラーキープの補助アイテムと割り切り、基本のヘアケア(トリートメントやオイルケア)と併用することが、美しい髪色と健康な髪を両立するポイントです。
ここがポイント!
- ピンクシャンプーはブリーチや酸化染毛剤と違い、基本的に髪を直接傷める心配は少ない
- 含まれる色素は髪表面をコーティングする程度で、髪内部を損傷させることはない
- 「カラー=ダメージ」のイメージがあるが、ピンクシャンプーは髪への負担が軽いアイテム
- ピンクシャンプーに髪を補修する効果はないため、カラーシャンプーだけに頼らず普段のヘアケアも並行して行うことが大切
ピンクシャンプーで髪が痛むと感じる原因
ピンクシャンプーは髪が傷む原因になりにくいと知っていても、実際にはきしんだり、傷んでいると感じる人も多いのでは?
ここでは、ピンクシャンプーで髪がきしむ主な原因を見ていきましょう。
原因① ブリーチやカラーによる元々のダメージ
ピンク系の髪色にするには多くの場合ブリーチが必要です。
ブリーチやカラーで傷んだ髪は元々キューティクルが剥がれ、水分・栄養が流出しやすいデリケートな状態。そのため、シャンプー後にきしみを感じやすくなります。
原因② 保湿・補修成分の不足
ピンクシャンプーは色を補うことに特化しているため、保湿・補修成分が少ない製品が多いです。特にダメージ毛では潤いが不足し、パサつきやごわつきが出やすくなります。
原因③ 洗浄力がやや強めの処方
一部のカラーシャンプーは洗浄力が強めに設計されており、毎日使用すると必要な皮脂まで落としてしまいます。その結果、乾燥やきしみを感じる原因になります。
原因④ 泡立ち不足による摩擦
ピンクシャンプーは泡立ちが控えめな製品も多く、泡立ちが不十分だと髪同士をこすり合わせてしまい、摩擦でキューティクルを傷つけてしまいます。これがきしみや指通りの悪さにつながります。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプー使用後のきしみは、髪が新たに傷んだというより、元々のダメージが表面化した状態ともいえます。きしむ場合も落ち込まずにヘアケアを見直すチャンスです!優しく洗う・保湿ケアを徹底することで、カラーを楽しみつつ指通りの良い髪を取り戻せます。
ここがポイント!
- 髪がきしむのは、ブリーチなど元々のダメージ+保湿不足が主な原因
- 洗浄力が強めのカラーシャンプーは乾燥やごわつきを招きやすい
- 泡立ち不足のままゴシゴシ洗うと摩擦ダメージが増える
- 対策は「予洗い・泡立て・優しく洗う」の3ステップが基本
ピンクシャンプーの泡立ち不足が痛む原因に!?正しい洗い方とは
ピンクシャンプーは普通のシャンプーより泡立ちが悪い傾向があります。
そのため、泡立ちが不十分だと髪同士をこすり合わせて洗ってしまい、摩擦ダメージの原因に。その結果、ピンクシャンプーで髪が傷むと感じることがよくあります。特に濡れた髪は非常にデリケートなので、ゴシゴシ洗うとキューティクルが剥がれてパサパサの手触りになってしまいます。
ピンクシャンプーを使っても髪の痛みを防ぐには、次の洗い方のポイントを押さえておきましょう。
洗い方① 予洗いをしっかりする
ピンクシャンプーを使う前に、ぬるま湯で1〜2分かけて髪をよくすすぎます。汚れや皮脂の約7割はこの予洗いで落ちるため、その後の泡立ちが良くなり摩擦を防げます。
洗い方② 手のひらでよく泡立ててから使う
ピンクシャンプーは泡立ちが弱めのため、手のひらで少量の水を加えてホイップ状に泡立ててから髪につけます。泡で包み込むように洗うことで摩擦ダメージを軽減できます。
洗い方③ 指の腹で優しく洗う
ゴシゴシこすらず、指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗います。摩擦を避けることでキューティクルの剥がれやきしみを防げます。
洗い方④ 泡を置く時間を守る
ピンクシャンプーは数分間泡を髪に置くことで色素がなじみやすくなります。ただし長時間放置すると髪が乾燥しやすくなるため、必ず製品の説明にある目安時間を守りましょう。
洗い方⑤ 頻度は週2~3回を目安にする
一般的には週に2~3回程度の使用でも十分効果を発揮します。毎日使っても髪自体は傷みませんが、その分乾燥しやすくなるため注意が必要です。まずは週2~3回から始めて、髪色の持ちや髪の手触りをチェックしながら頻度を調整しましょう。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプーの頻度に正解はありません。まずは少なめの頻度で試して、髪色の維持具合と髪の調子を見ながらあなたに合ったペースを見つけましょう。
ここがポイント!
- 使う前に予洗いで汚れを落とすと泡立ちやすくなる
- 手のひらでしっかり泡立ててから髪につける
- 指の腹で優しく洗い、摩擦ダメージを防ぐ
- 泡を置く時間は製品の説明を守る
- 頻度は週2~3回を基本に、髪質や色落ち具合で調整する
ピンクシャンプー使用後の痛み・きしみ軽減!ヘアケアの3つのコツ
ピンクシャンプーでカラー成分を補給した後は、いつも以上に丁寧なヘアケアを心がけましょう。カラーシャンプーには髪を補修する効果がほとんどないため、洗いっぱなしでは髪が乾燥しやすくなります。
① シャンプー後は必ず保湿ケアをする
コンディショナーやトリートメントで潤いを補給しましょう。毛先を中心にトリートメントをなじませ、3分程度置いてからすすぐと効果的です。
② ドライヤーでしっかり乾かす
濡れたまま放置するとキューティクルが開き、色素が流出しやすくなります。素早く乾かすことでキューティクルが閉じ、カラーの定着が良くなります。
③ すすぎ残しに注意する
頭皮に成分が残ると炎症やかゆみの原因になります。敏感肌の方はパッチテストを行い、しっかりすすぐことをおすすめします。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプーの後は「色落ちしちゃうかも…」と遠慮せず、しっかりトリートメントやオイルでケアしてください。潤いを閉じ込めてあげることで、結果的にカラーの持ちも質感もアップします。
ここがポイント!
- シャンプー後は必ず保湿ケアを行うこと
- ドライヤーで素早く乾かして色素を定着させること
- 地肌までしっかりすすぎ、敏感肌の方は特に注意すること
ピンクシャンプーで髪色を長持ちさせる4つのコツ
ピンクシャンプーの効果を最大限に引き出すために、いくつかの追加ケアを取り入れてみましょう。
① 髪質に合ったシャンプーを選ぶ
アミノ酸系などマイルドな洗浄成分 → ダメージ毛におすすめです。ケラチンやセラミド配合 → 枝毛や切れ毛が気になる方に向いています。
② 補修成分入りのカラーシャンプーを活用する
最近はきしみにくく設計されたタイプもあるので、成分表示を確認して選ぶと安心です。
③ カラートリートメントを併用する
シャンプーで補えない栄養や色素を補充でき、質感と発色を両立できます。
④ 美容院でカラーをする前は使用を控える
カラーシャンプーの残留色素が新しい色に影響する可能性があります施術の3〜7日前から使用をやめ、当日は通常のシャンプーで洗髪しておくと安心です。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプーの効果をさらに引き出し、色持ちと手触りを両立するには日常の小さな習慣が大切です。髪に優しい製品選びとひと手間のケアで、ピンクヘアをもっと楽しみましょう!
ここがポイント!
- 髪質に合った成分を選ぶことでダメージを軽減できる
- カラートリートメントを併用すると発色も質感もアップする
- 美容院カラーの直前は使用を控えて新しい色を邪魔しない
- 補修成分入りのシャンプーを選ぶときしみにくく快適に使える
ピンクシャンプーに関するよくあるQ&A
Q1. ピンクシャンプーを毎日使ったら髪が傷みますか?
ピンクシャンプー自体に強いダメージ成分は含まれないため、毎日使っても髪が極端に傷むことはありません。ただし、毎日使用すると髪が乾燥しやすくなるのも事実です。
特に洗浄力が強めの製品を毎日使うと必要な油分まで落ちてパサつく原因になるため、髪の様子を見ながら頻度を調整しましょう。
色持ちのために毎日使いたい場合は、その分トリートメントやヘアオイルでしっかり保湿ケアを行えばダメージを感じにくくなります。
Q2. ピンクシャンプー後にトリートメントを使うと色落ちする?
基本的には色落ちの心配よりもヘアケアを優先してください。ピンクシャンプー直後にトリートメントやコンディショナーを使っても、大量の色素が流出してしまうことはありません。むしろ、トリートメントで髪のキューティクルを整えることで色素が内部に定着しやすくなり、結果的にカラーの持ちが良くなる効果も期待できます。髪の内部が潤った状態の方が発色も綺麗に見えますので、遠慮なくしっかりトリートメントしましょう。
Q3. ピンクシャンプーはブリーチしていない髪にも効果がある?
残念ながら黒髪や暗い茶髪などブリーチしていない髪にピンクシャンプーの効果はほとんど実感できません。
ピンクシャンプーはあくまで明るく染めた髪の色味を補うためのものなので、地毛の黒や濃い茶色に使っても目に見える変化はないでしょう。さらに色が入らないからといって何度も繰り返し使うと髪が乾燥する原因になってしまいます。
まとめ
ピンクシャンプーは髪を傷めずにカラーを長持ちさせる強い味方です。ブリーチや通常のカラー剤とは異なり、髪への直接的なダメージは少ないため、正しく使えば色落ち防止に大いに役立ちます。
ただし、その効果を十分に発揮するためには使い方とヘアケアのコツを押さえることが大切です。髪がきしむのはシャンプー自体の悪影響というより、元々のダメージとケア不足による場合が多いと心得ましょう。
適切な頻度でピンクシャンプーを取り入れ、洗い方や乾かし方に気を付ければ、美しい髪色と髪の健康を両立できます。
今回解説したポイントを押さえておけば、ピンクシャンプー初心者の方も安心して自宅ケアができるはずです。憧れのピンクヘアをダメージレスに楽しんでくださいね!
この記事からわかる5つのポイント
- ピンクシャンプー自体は髪を傷めにくい
- 髪がきしむのは元々のダメージや摩擦が原因
- 使用頻度は週2~3回が基本、毎日でもOKだが乾燥に注意
- シャンプー後は必ず保湿ケアとドライヤー乾燥が必要
- ブリーチ毛に効果的で、黒髪にはほぼ効果がない
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