髪をひとつに結んでいたら、時間が経つにつれてズキズキと頭が痛くなってしまった…そんな経験はありませんか?
実は同じように悩む人は意外と多く、この症状は「ポニーテール頭痛」や「一つ結び頭痛」とも呼ばれます。
この記事では、なぜ一つ結びで頭痛が起こるのかを美容師が解説。痛みを防ぐ方法や対処法もご紹介します。
この記事でわかること
- 一つ結び頭痛が起こる原因
- 頭痛を感じたときの対処法
- 頭痛を防ぐ髪の結び方のコツ
- 長時間髪を結ぶときの注意点
この記事がおすすめの人
- 髪を一つにまとめると頭痛が起きてしまう人
- 長時間髪を結んでいると頭や首がつらくなる人
- ポニーテールやお団子で頭痛になるのが心配な人
- 締め付けない髪の結び方を知りたい人
- 頭痛を気にせずヘアアレンジを楽しみたい人
一つ結びで頭痛が起きる原因
一つ結び頭痛は、その名の通り髪を一つに結んだときに起こる頭痛です。主な原因は、髪を強く結ぶことで頭皮が引っ張られ、神経や血流に影響が及ぶことにあります。
頭皮の神経が圧迫され血行も悪くなる
髪をきつくゴムで束ねると、頭皮が常に引っ張られて圧迫された状態になります。その結果、頭皮に張り巡らされた神経が刺激されて痛みが生じます。
また、頭皮の筋肉が緊張して血流が滞り、十分な酸素が行き届かなくなることで鈍い痛みを引き起こします。髪をほどいたときに感じる解放感は、引っ張りによる緊張が解けて血行が回復するためです。
さらに、長時間同じ姿勢でいたり首や肩がこっていたりすると、筋肉の緊張で神経が圧迫され、頭痛が悪化しやすくなります。重い髪型やヘアアクセサリーも首や頭への負担となるため注意が必要です。
美容師からのアドバイス
髪をしっかり結びたいお気持ちはわかりますが、痛みを感じるようなら無理せず結び方を見直しましょう。頭痛は体からのサインなので、締め付けすぎないよう気をつけてくださいね。
ここがポイント!
- 髪を強く結ぶと頭皮の神経が圧迫され痛みが生じる
- 長時間結ぶと頭皮の血行不良で頭痛につながる
- 猫背や首肩のコリも神経を圧迫して頭痛を悪化させる
- 髪をほどくと血流が回復し痛みが和らぐ
一つ結び頭痛が起きたときの対処法
ポニーテールなどの一つ結びで締め付けによる頭痛を感じたら、まずは一度髪をほどいて頭皮を休ませましょう。強い圧迫を取り除くことで血流が回復し、痛みが和らぎやすくなります。
結び直す場合も、頭皮が引っ張られない位置や緩さに調整してください。例えば仕事中やイベントの最中で髪をほどけない場合は、一時的にゴムを緩めるか、位置を低めのゆるい結び方に変えてみましょう。
短い休憩時間でも髪を下ろして頭皮を休めるだけで、痛みの軽減につながります。
痛みを和らげるためにすぐできること
頭皮を優しくマッサージして、固まった筋肉をほぐしましょう。指の腹で痛む部分を円を描くように揉むと血行が促進されます。
また、首や肩を回したりストレッチしたりして、凝り固まった筋肉をリラックスさせることも効果的です。無理に我慢せず、少しでも違和感を感じたら早めに対処することが大切です。
美容師からのアドバイス
痛みを我慢して結び続けると悪化するだけなので、迷わず髪をほどいてくださいね。頭皮をいたわることが、結果的におしゃれを長く楽しむコツです。
ここがポイント!
- 頭痛を感じたら髪をほどいて頭皮への負担を軽減する
- 圧迫を取り除くと血流が回復し痛みも和らぐ
- 頭皮マッサージで筋肉のこわばりをほぐす
- 首や肩のストレッチで凝りを緩めると効果的
一つ結びの頭痛を防ぐ!作り方のコツ
一つ結びによる頭痛を防ぐためには、髪の結び方を少し工夫することが有効です。高い位置でしっかり束ねるポニーテールは避け、頭皮に負担の少ない方法でまとめましょう。
低い位置&ゆるめの一つ結びで負担を軽減
髪は生え際から下向きに生えているため、耳より高い位置で結ぶと根元が逆方向に引っ張られ頭皮に負担がかかります。できるだけ低めの位置で結び、後れ毛を少し引き出すなどして張りつめないようにしましょう。
また、髪を結んだとき頭皮が突っ張るように感じたら、それはきつく結びすぎているサインです。一度結び直して、痛みを感じない程度の緩さに調整してください。
ゴムは太めで柔らかいものやシュシュ、クリップなど、なるべく締め付けの弱いアイテムを使うのもポイントです。細いゴムは強く締まりやすいので避けましょう。
負担を減らすため、結ばなくても良い日は髪を下ろして頭皮を休ませることも大切です。
美容師からのアドバイス
低めで緩めの一つ結びなら、頭痛を予防しながらおしゃれを楽しめます。鏡で確認しながら、頭皮が引っ張られていないか常に意識して結んでみてください。
ここがポイント!
- 髪はできるだけ耳より下の位置で結ぶ
- 結ぶときに後れ毛を少し出して頭皮の緊張を和らげる
- 頭皮が突っ張るほどきつく結ばない
- シュシュや太めのゴムなど緩めに留められるものを使う
髪を一つ結びにするときの注意点
① こまめに髪を下ろす
長時間、髪を一つ結びにする場合は、こまめに髪を下ろして頭皮を休ませるよう心がけましょう。
たとえば職場の昼休みには一度ゴムを外して髪をリラックスさせると良いです。ずっと結んだままだと圧迫時間が長くなり負担が蓄積します。
② 一箇所に集中させない髪型に
また、頭痛が起きやすい人は髪を全部まとめずに、ハーフアップやゆるいお団子など一部だけ結ぶスタイルにすることで負担を分散できます。髪を一箇所に集中させない髪型がおすすめです。
③ ヘアアクセサリーは軽めのものを選ぶ
ヘアアクセサリーも長時間使う日は軽いものを選び、大きく重い飾りは避けましょう。
たとえば金属製で重みのあるクリップや、装飾が多く重量のあるピンは長時間使用しない方が無難です。普段から姿勢を正して猫背にならないよう意識し、首や肩のこりをためないようにすることも大切です。
④ マッサージで血行を良くする
さらに、定期的に頭皮マッサージやヘッドスパで血行を促進しておくと、頭皮が柔らかくなり痛みの予防に役立ちます。
美容師からのアドバイス
長時間のまとめ髪では、意識的に頭皮をいたわってあげましょう。休憩時間に髪をゆるめたり、軽い頭皮マッサージを習慣にすると、頭痛の予防に効果的ですよ。
ここがポイント!
- 定期的に髪を下ろして頭皮を休ませる
- ハーフアップなど髪を一部だけまとめて負担を分散
- 長時間使うヘアアクセサリーは軽いものを選ぶ
- 姿勢を正し、頭皮マッサージで血行を促進しておく
一つ結びの頭痛に関するよくある質問
Q1. 髪を結ぶと頭痛が起こるのはナゼ?
髪をきつく結ぶと頭皮が強く引っ張られて、神経が刺激されたり血行が悪くなったりするためです。特に長時間同じ髪型でいると筋肉が緊張し、痛みにつながりやすくなります。
Q2. 頭痛がしても髪を結んだままにして大丈夫?
あまりおすすめできません。頭痛を感じたら髪をほどいて頭皮を休めてください。そのまま結び続けると痛みが悪化したり、後で頭痛が長引く可能性があります。どうしても髪を結んでおく必要がある場合も、一度緩めるなどして負担を和らげましょう。
Q3. 頭痛になりにくい髪型や結び方はある?
はい、あります。たとえばハーフアップや低めのゆるいポニーテール、お団子ヘアなど、髪をきつく引っ張らないスタイルがおすすめです。きついヘアゴムではなくシュシュなどソフトなアクセサリーを使うことでも頭痛を予防できます。
まとめ
一つ結び頭痛は、髪を強く結ぶことで起こる頭痛ですが、結び方や日頃の工夫次第で予防・解消できます。
髪を結んだ部分がズキズキ痛む場合は、痛みを我慢せずすぐに髪をほどいて頭皮を休めましょう。また、普段から低い位置でゆるく結ぶ、締め付けの弱いゴムを使う、こまめに髪を下ろすといった対策で頭痛を防ぐことができます。
大事なのは、おしゃれと体の健康を両立させることです。痛みのサインを見逃さず、無理のないヘアアレンジで快適に過ごしましょう。
この記事からわかる5つのポイント
- 髪を強く結ぶと神経の圧迫や血行不良で頭痛が起こる
- 長時間同じ髪型を続けると筋肉が緊張し痛みにつながりやすい
- 頭痛を感じたら髪をほどき頭皮を休め、マッサージで血行を促進する
- 頭痛予防には低い位置でゆるく結び、シュシュなど負担の少ない道具を使う
- 長時間結ぶ日は適度に髪を下ろして休憩し、姿勢にも気を配って首肩の緊張を防ぐ
コメント