一つ結び(ポニーテールなど)にすると襟足の髪がパラパラと落ちてきて、困っていませんか?
せっかくきっちりまとめても、首元で短い毛束が飛び出していると気になりますよね。特にショートボブやレイヤーカットの場合、結びきれない髪が出てきやすく、清潔感を保ちたい場面では悩みのタネになりがちです。
実は、襟足の髪が落ちてくるのはよくあるお悩みで、結び方のコツやスタイリングの工夫次第で、襟足の後れ毛もしっかり収めることができます。
この記事では、一つ結びで襟足の髪が落ちてくる原因と対処法を美容師がわかりやすく解説します。短い襟足の毛も落ちてこない、すっきり綺麗な一つ結びの作り方を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事でわかること
- 襟足の髪が一つ結びから落ちてくる主な原因
- 襟足の短い毛を落とさずに結ぶヘアアレンジ方法
- 襟足の後れ毛をピン留めやスタイリング剤で抑えるコツ
- 一つ結びを崩れにくくする結び方のポイント
- きれいな一つ結びのために知っておきたい髪型・ケアの工夫
この記事がおすすめの人
- ショート〜ボブなど髪が短めで、一つ結びにすると襟足の毛が落ちてきてしまう人
- 髪を結ぶと出てくる後れ毛や短い毛束を、きれいに収めたい人
- 職場や学校で清潔感のあるまとめ髪に悩んでいる人
- ピンやスプレーで襟足を抑えても上手くいかず困っている人
- 簡単なテクニックでポニーテールの完成度を上げたい人
一つ結びで襟足の髪が落ちてくるのはナゼ?
一つ結びにしたとき襟足の毛が落ちてくる主な原因には、大きく分けて
- 髪の長さ
- 結び方
の2つがあります。ひとつずつ、見ていきましょう。
原因① 髪の長さ
まず、襟足の髪自体が短い場合やレイヤーカットで段差がある場合、ゴムで束ねきれずに毛先が出てきてしまいます。特にボブ程度の長さだと、首元の毛束がゴムに届かないため、動くたびにパラパラと落ちてくることがあります。
髪質的にも、量が多かったり直毛で滑りやすかったりすると、まとめても下から毛束が崩れやすいでしょう。
原因② 結び方
もう一つの要因は結び方のテクニックです。たとえば、髪を結ぶときについ下を向いていませんか?
下を向いた状態で結ぶと、襟足の髪と皮膚が引っ張られたままゴムで固定されます。そのまま頭を起こすと余った髪と皮膚が元に戻り、首元にたるみができて毛束が緩んでしまうのです。
また、ポニーテールの位置が高すぎると短い襟足は届かないため、結ぶ位置は襟足ギリギリの低めにするのがポイントです。こうした要因が重なり、襟足の髪が落ちやすくなっているのです。
美容師からのアドバイス
襟足の髪が落ちてしまうのは珍しいことではありません。ボブやレイヤーの方は特に起きやすいので、髪型に合わせた結び方の工夫が大切です。
ここがポイント!
- 襟足の髪が短いとゴムでまとめきれず落ちてくる
- ボブやレイヤーなど段差のある髪型だと後れ毛が出やすい
- 下を向いて結ぶと頭を起こしたときに襟足が緩みやすい
- ポニーテールは襟足ギリギリの低め位置で結ぶと短い毛も拾いやすい
一つ結びで襟足の髪を落ちないようにする方法
襟足の後れ毛を出さずにまとめるには、結び方を工夫しましょう。
おすすめは「二段結び」という裏技です。やり方は簡単で、最初に襟足の短い毛だけを細めのゴムでひとまとめにし、その上から残りの髪全体をまとめてもう一つのゴムで結ぶだけ。二段階に分けて結ぶことで、下の短い毛束もしっかり上のポニーテールに組み込まれ、落ちてきにくくなります。
このとき、一段目に使うゴムは小さなシリコンゴムなど目立たないものがおすすめです。仕上げに全体をひとつに結んだ後で、一段目のゴムは隠れてしまうので心配ありません。二段結びにすれば、ギリギリ結べない長さの髪でも清潔感のあるフルアップスタイルが可能です。
もしそれでも数本短い毛が出てきた場合は、後述するピン留めやスプレーで仕上げれば完璧です。
美容師からのアドバイス
二段に分けて結ぶだけで、驚くほど襟足がすっきりまとまります。一手間増えますが、短い髪でもフルアップスタイルを楽しめるのでぜひ試してみてくださいね。
ここがポイント!
- 最初に襟足の短い毛だけを小さなゴムで結んでおく
- 次に髪全体を集め、襟足の毛束ごともう一度ゴムで結ぶ
- 一段目のゴムはシリコンゴムなど細く目立たないものを使う
- 二段結びにすることで短い襟足もひとつ結びの中に収まる
襟足の後れ毛をピンやスタイリング剤で抑える方法
二段結びをしても、どうしても短い毛先がピョンピョン出てしまう場合は、ピン留めやスタイリング剤で徹底的に固定しましょう。
特に、襟足に浮いてくる細かい毛は、スタイリング剤を使うと綺麗に収まります。
スタイリング剤で襟足の毛をしっかりホールド
まとめ髪用のヘアワックスやヘアクリームを指先に取り、襟足の後れ毛になじませて抑えます。スティックタイプの「まとめ髪ワックス」なら手を汚さず直塗りできて便利です。
ワックスである程度押さえたら、仕上げにハードスプレーを吹きかけましょう。髪と肌の境目にスプレーを軽く噴射し、手のひらで押さえるように固定します。スプレー後にドライヤーの冷風を当てれば、より早くしっかり固まって崩れにくくなります。
つけすぎに注意
ワックスやスプレーを使うときは、つけすぎに注意です。少量でも十分効果があるので、ベタつかない程度に薄く伸ばしてください。
それでも浮いてくる毛があれば、ピンで留めてしまうのが確実です。襟足の短い毛を留める際は、アメピンを2本使ってクロスさせるとしっかり固定できます。
ピンは下から上向きに差し込むと外れにくいです。必要に応じて左右に数本使えば、襟足の髪をきっちりホールドできます。
美容師からのアドバイス
スタイリング剤とピンを上手に使えば、短い襟足も怖くありません。ワックスで押さえてスプレーで固めれば、一日中崩れず清潔感をキープできますよ。
ここがポイント!
- 襟足にまとめ髪用ワックスやバームをなじませて後れ毛を抑える
- 整えたらハードスプレーで襟足の短い毛を固めてキープする
- スプレー後に冷風を当てると早く乾きホールド力アップ
- 短い毛はアメピン2本をクロス留めすると外れにくい
きれいな一つ結びを作るための工夫
毎日のまとめ髪をより楽にするには、髪型やケアの面でも工夫できます。
髪を切るときのポイント
髪を切る際は、美容師に「一つ結びにしたい」旨を伝えておきましょう。襟足を必要以上に短くしないようカットしてもらえれば、結んだときに落ちてくる髪が格段に減ります。
段差の少ないヘアスタイルにするだけでも、後れ毛の量はかなり抑えられるはずです。
ヘアゴムの選び方
また、日常的に使うヘアゴムにも気を配りましょう。滑りにくくホールド力の高い太めのヘアゴムを使うと、結び目が緩みにくく襟足の毛も落ちにくくなります。
激しく動く日は、ゴムを二重に巻き付けたりUピンで補強したりすると安心です。適切なアイテム選びとケアで、襟足の悩みをぐっと減らせるでしょう。
襟足を剃るのはNG?
襟足の生え際がどうしても気になる場合でも、自己処理で剃るのはおすすめできません。一度剃ってしまうと伸びかけの短い毛が余計に目立ち、チクチクと不快になることもあります。
どうしても襟足の量を減らしたいときは、美容室で産毛を整えてもらう程度に留め、基本はスタイリングで対処するほうが賢明です。
美容師からのアドバイス
普段から襟足の悩みを減らす工夫をしておけば、まとめ髪がぐっと楽になります。髪型やアイテム選びにも気を配って、無理なく清潔感を保ちましょう。
ここがポイント!
- 髪を切るときは「結びたい」と伝え襟足を短くしすぎないようにする
- 段差の少ないヘアスタイルにすると襟足の後れ毛が出にくい
- 太めで滑りにくいヘアゴムを使うとポニーテールが緩みにくい
- 襟足の自己処理(剃毛)は伸びたとき目立つので基本NG
一つ結びで襟足の髪が落ちてくる悩みに関するFAQ
Q1. 襟足の短い髪は剃ってしまったほうがいい?
無理に剃ることはおすすめしません。剃った直後はすっきりしますが、すぐに毛が伸びてチクチク目立ってしまいます。
襟足を剃ると定期的なお手入れが必要になり逆に手間です。スタイリングで抑えるか、美容室で産毛を整えてもらう程度に留めるほうが良いでしょう。
Q2. 一つ結びで後れ毛を少し残しておくのは変?
後れ毛を残すアレンジは珍しくなく、むしろ自然で柔らかい印象になります。わざと残した後れ毛であれば問題ありません。
ただしボサボサに見えないよう、軽く巻いて整えるなど「作った後れ毛」にするのがポイントです。オフィスや学校ではスッキリまとめたほうが良い場合もありますが、プライベートなら適度な後れ毛もおしゃれですよ。
Q3. 襟足の毛を抑えるのに使いやすいスタイリング剤は?
市販のまとめ髪用ワックスとハードスプレーの併用がおすすめです。たとえば、ドラッグストアで売っているスティックタイプのまとめ髪ワックスを襟足に直接塗り、強力なヘアスプレーで固めれば短い毛もかなり収まります。
定番は、スティック状ワックスやハードスプレーです。ジェルやバームタイプでも構いませんが、最後にスプレーで固定すると持ちが良くなります。
まとめ
一つ結びで襟足の髪が落ちてくる悩みは、適切な結び方とスタイリングの工夫で解決できます。
ボブやレイヤーで襟足が短い場合でも、二段結びやピン・ワックスを活用すれば清潔感のある一つ結びが可能です。
髪型を整え、ポイントを押さえて対策すれば、襟足の後れ毛に悩まされることなく、思い通りのポニーテールを楽しめるでしょう。
この記事からわかる5つのポイント
- 襟足の髪が短いと一つ結びにしたとき落ちてきやすい(レイヤーが多いと特に出やすい)
- 襟足だけ先に結ぶ「二段結び」で短い毛もしっかりポニーテールに収められる
- 後れ毛が出る場合はワックスやスプレーで抑え、必要ならピンで固定して対処する
- ヘアカット時に襟足を短くしすぎないようにすると、まとめ髪が格段にやりやすくなる
- 太めで滑りにくいゴムを使い、結ぶときの姿勢やゴムの位置を工夫すれば崩れ防止になる
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