紫シャンプーの落とし方は?色がつく原因と対処法、注意点を美容師が解説

紫シャンプー

紫シャンプー(ムラシャン)とはブリーチした髪の黄ばみを消すためのものですが、放置時間が長すぎたり頻繁に使いすぎたりすると、髪が逆に紫やグレーっぽく染まってしまうことがあります。

そのため、「思った以上に髪が紫色になってしまった」「色の落とし方がわからない……」と悩むことも。同じような失敗をした方は意外と多く、紫シャンプーの色は正しい方法でケアすれば徐々に落とすことができます。

この記事では、紫シャンプーの色の落とし方や注意点、色残りを防ぐコツをわかりやすく解説します。

髪を傷めずに元のきれいな髪色へ戻すポイントがわかるので、ぜひ最後までお読みください!

この記事でわかること

  • 紫シャンプーで髪が染まってしまう原因とメカニズム
  • 紫シャンプーでついた色を早く落とす対処法
  • 紫シャンプーの色を落とす際に注意するべきポイント
  • 二度と色残りしないための紫シャンプーの正しい使い方
  • 色落ちが心配な人におすすめのヘアケア方法

この記事がおすすめの人

  • ムラシャンを使ったら髪が紫っぽくなってしまい困っている人
  • 紫シャンプーの色が落ちないと焦っているブリーチヘアの人
  • カラーシャンプーで色が入りすぎた時の安全な落とし方を知りたい人
  • 紫シャンプーの効果的な使い方や失敗しないコツを知りたい人
  • 髪の黄ばみ対策をしたいが色残りが心配なハイトーンヘアの人

紫シャンプーで髪に色が残ってしまう理由

紫シャンプーとは、その名の通り紫色の色素が入ったシャンプーです。紫はカラーリングの補色(反対の色)であり、ブリーチ後の髪に残る黄ばみやオレンジみを抑えるために使われます。

通常はシャンプー中にごく薄い紫色素が髪表面に付着し、一時的に黄ばみを打ち消してくれますが、次のような原因から、必要以上に紫の色素が髪内部まで入り込み、色残りしてしまうことがあるのです。

原因① 紫シャンプーの紫色素による色残り

紫シャンプーにはその名のとおり紫色の色素が含まれています。髪の黄ばみを打ち消すために配合された色素ですが、シャンプー後にも髪にわずかに残ってしまうことがあります。

特に髪が明るい場合や黄ばみが少ない場合には、紫色の色素が髪に残留し、ほんのり紫がかった色味が見えることがあります。

原因② ダメージのある髪は色が入りやすい

髪がブリーチなどでダメージを受けていると、キューティクルが開いて色素が入り込みやすくなります。紫シャンプーの色素もダメージの大きい髪ほど内部まで染み込みやすいです。

そのため、健康な髪に比べて色が残りやすくなります。特に毛先などダメージが蓄積している部分には紫色がしっかり入り込んでしまい、他の部分より色残りが目立つこともあります。

原因③ 紫シャンプーを長時間置きすぎた場合

紫シャンプーは髪に馴染ませてから数分程度で洗い流すのが一般的ですが、長時間置きすぎるとその分だけ色素が髪に定着してしまいます。

本来は黄ばみを抑える程度のほんのりした色づきで済むはずが、時間を置きすぎることで紫の色味が必要以上に髪に残ってしまうことに。「長く置けばもっと効果が出るかも」と思って放置しすぎると、かえって髪が紫がかって見える原因になりますので注意しましょう。

原因④ 頻繁な使用による色素の蓄積

紫シャンプーをあまりに頻繁に使いすぎると、少しずつ色素が髪に蓄積していきます。1回の使用ではわずかな色残りでも、毎日のように使っていると徐々に紫色が重なって髪に定着してしまいます。

その結果、いつの間にか髪全体がうっすら紫がかった状態になることも。紫シャンプーは必要に応じて週に数回程度の使用にとどめ、過度な使いすぎは避けたほうが安心です。

原因⑤ 髪色が明るいと紫色が目立ちやすい

髪の明るさも色残りに影響します。ブリーチでほとんど白に近い金髪になっている場合、少しの紫色素でも髪に色がついたように目立って見えることがあります。

紫シャンプーは髪の黄ばみを打ち消す目的で使われますが、ベースの髪が明るすぎて黄みが少ないと、打ち消す相手がいない分だけ紫色がそのまま発色しやすくなってしまうのです。

髪色が明るいほど紫シャンプーの色味が出やすいので、明るい髪の方は特に紫シャンプーの選び方や使い方に注意しましょう。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーはあくまで黄ばみ消しの補助なので、放置時間や頻度を守ることが大事です。万が一色が入りすぎても慌てずに、まずは落ち着いて原因を振り返りましょう。まずは髪の状態(ハイダメージかどうか)や使用方法を確認することで、対策が立てやすくなります。

ここがポイント!

  • 紫シャンプーの紫色素がブリーチ毛の黄ばみを中和する仕組み
  • 髪が傷んでいたり放置時間が長すぎると色素が入り込みやすい
  • 紫シャンプーで髪が「染まる」のは一時的な着色なので落とせる
  • 過度な頻度や高発色タイプの使用は色残りの原因になるので注意

紫シャンプーの色の落とし方

では、実際に紫シャンプーで付いてしまった色の落とし方を見ていきましょう。髪がうっすら紫がかってしまった場合でも、焦らず正しい方法で対処すれば数日で元の髪色に近づけることが可能です。

基本的にはシャンプーで何度か洗うことで徐々に色素を洗い流すのが王道の方法になります。以下に具体的なステップとコツを解説します。

落とし方① 普通のシャンプーで何度か洗って様子を見る

紫シャンプーの色素は時間とともに自然に落ちていきます。

まずは普段お使いの通常のシャンプーで髪を優しく洗ってください。1回のシャンプーでは落ちきらなくても、数回繰り返せば徐々に薄くなるはずです。できれば1日に何度も洗うのではなく、1日1回ペースで数日かけて様子を見ると髪への負担も少なく済みます。

紫色が強く残っている部分は、シャンプー時によく泡立ててからすぐ流さずに数分間泡をパックするように馴染ませておくと効果的です。

落とし方② 洗浄力の高いシャンプーやぬるま湯で落とす

普段お使いのシャンプーで落ちにくい場合は、洗浄力が高めのシャンプーを使ってみましょう。例えば市販のクレンジングシャンプーや薬用シャンプー(フケ用シャンプー)には洗浄成分が強めのものが多く、紫シャンプーの残留色素を落としやすい傾向があります。

また洗髪時のお湯の温度もポイントです。カラーキープのときはぬるめの湯が推奨されますが、色を落としたい場合は少し温め(40度前後)のお湯を使うと色素が落ちやすくなります。ただし熱すぎるお湯は髪を傷めるためNGです。

何度かシャンプーしても落ちにくい頑固な紫には、髪に優しいカラー落とし剤を使う方法もありますが、自宅での使用は難しいため美容師に相談しましょう。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーの色が入ってしまった時、焦ってゴシゴシ洗いすぎるのは逆効果。髪を傷めず色素だけ落とすには「優しく丁寧に、でもしっかり泡立てて」洗うのがコツです。洗浄力の強いシャンプーを使う場合も、泡パックは2〜3分程度にとどめ、洗い流した後はトリートメントでしっかり保湿してくださいね。

ここがポイント!

  • 普通のシャンプーで毎日洗えば紫の着色は数日で徐々に薄くなる
  • シャンプー時に泡を数分置く「泡パック」で色素を浮かせると効果的
  • 市販の薬用シャンプーやクレンジングシャンプーは色素を落としやすい
  • お湯はやや暖かめを使うと色落ちしやすい(ただし熱湯はNG)

紫シャンプーの色を落とす際の注意点

紫シャンプーの色を落としたいからといって、やり方を間違えると髪や頭皮にダメージを与えてしまう恐れがあります。ブリーチ毛はただでさえデリケートなので、色を抜く作業もできるだけ負担をかけない方法で行うことが大切です。

ここでは色落としの際に気をつけたいポイントをまとめました。

注意点① ブリーチ剤で再度脱色しない

一気に紫色を落とそうとして、再びブリーチするのは危険です。確かに色は抜けますが、髪のダメージがさらに進行し、切れ毛やゴワつきの原因になります。

注意点② 髪用ではない洗剤を使わない

台所用洗剤やボディソープなど、髪用以外の洗浄剤を使うのはNGです。頭皮トラブルや強い乾燥を引き起こし、髪をボロボロにしてしまいます。

注意点③ 時間をかけて自然に落とす

紫シャンプーの色素は基本的に一時的なものです。焦って強い方法を試すよりも、通常のシャンプーで少しずつ落としていく方が安全で確実です。

注意点④ 美容室でプロに相談する

どうしても落ちない場合は、自分で無理をせず美容師に相談しましょう。サロンでは脱染剤やカラートリートメントなど、髪に負担をかけすぎない方法で安全に色を調整してもらえます。

美容師からのアドバイス

「早く元に戻したい!」と焦ってしまいがちですが、紫シャンプーくらいの色残りなら時間が解決してくれるケースがほとんどです。不安なときは美容師に相談して、プロの手を借りるのが一番安心です。

ここがポイント!

  • ブリーチ剤で再度脱色するのは髪を大きく傷める
  • 台所用洗剤など髪用以外の洗浄剤は絶対に使わない
  • 時間をかけてシャンプーで自然に落とすのが基本
  • 落ちにくい場合は美容室でプロに任せるのが安全

紫シャンプーで色残りしないための予防策

一度紫シャンプーの色残りを経験すると、「次は失敗したくない」と思いますよね。ここでは、紫シャンプーで髪を染めてしまわないための使い方のコツをお伝えします。

正しい頻度と方法で使えば、紫シャンプーは怖くありません。黄ばみを抑えて理想の髪色をキープする心強い味方になってくれますよ。

予防策① 使用頻度は週1〜2回が目安

商品にもよりますが、紫シャンプーは基本的に週に1〜2回程度の使用で十分です。毎日使うと色素が蓄積しやすく、髪が紫がかる原因になるため注意しましょう。

予防策② 放置時間は1〜5分以内

初めて使うときは1〜2分から始め、様子を見て最大でも5分程度にとどめます。10分以上の長時間放置は色ムラや染まりすぎの原因になるので避けましょう。

予防策③ ダメージ毛は短めに調整する

ブリーチを繰り返したハイダメージ毛は色素が入りやすい状態です。そのため、通常より放置時間を短めに設定したり、シャンプーを薄めて使うと安心です。

予防策④ 通常のシャンプーと交互に使う

紫シャンプーだけを続けて使うと色が濃く残りやすくなります。普段のシャンプーと交互に使ったり、紫シャンプーを少し薄めて使うことで色残りを防げます。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーは「適切に使えば頼もしいアイテム」です。今回色残りしてしまった方も、使い方のコツさえ掴めばもう怖がる必要はありません。ご自身の髪質や色の抜け方に合わせて頻度と時間を調整し、必要なときだけムラシャンを賢く取り入れましょう。

ここがポイント!

  • 紫シャンプーは週1〜2回で十分
  • 放置時間は最長でも5分程度にする
  • ダメージ毛は色が入りやすいので短めに調整
  • 通常のシャンプーと交互に使うと色残り防止に効果的

紫シャンプーの落とし方についてよくある質問

Q1. 紫シャンプーで染まった髪色はいつ元に戻る?

紫シャンプーで一時的に付いた色は徐々に元の髪色に戻っていきます。早い人では2〜3回のシャンプーでほぼ気にならなくなり、遅くとも1〜2週間程度で自然に落ち着くケースがほとんどです。

ただし髪のダメージ具合や色の濃さによって個人差があるため、心配な場合は毎日のシャンプーに加えてクレンジングシャンプーを取り入れるとより早く色抜けを実感できるでしょう。

Q2. 紫シャンプーは毎日使わないほうがいい?

紫シャンプーは基本的に毎日使う必要はありません。むしろ毎日使うと色素が髪に蓄積しやすくなるため、髪が紫がかってきたり、希望よりもくすんだ色になる原因になります。

メーカー推奨の頻度にもよりますが、多くの場合は週2〜3回程度で十分効果を発揮します。カラー直後数日は色落ちしやすいので避け、色落ちが気になり始めた頃に適度に使うと良いでしょう。

Q3. 紫シャンプーで浴室や手に色がついた時の落とし方は?

紫シャンプーの染料は浴室の床や壁、手肌に付くと落ちにくいことがあります。

浴室の場合はできるだけ早めに水で洗い流すのが鉄則です。時間が経って染みになった場合は、市販の塩素系浴室クリーナーを吹きかけてしばらく置いてから流すと落ちやすくなります。

手に付いた紫色は石けんで丁寧に洗えば徐々に落ちますが、爪の間など落ちにくい場合はメイク落としオイルを馴染ませてから洗うと効果的です。

使用時には手袋を着用したり、使用後に浴槽や床をサッと流す習慣をつけると安心です。

まとめ

紫シャンプーの色が髪に残ってしまっても、適切な落とし方を知っていればもう心配いりません。

今回ご紹介したように、焦らず通常のシャンプーで丁寧に洗えばほとんどの場合は数日で元の髪色に戻せます。大切なのは髪を傷めないように対処することと、同じ失敗を繰り返さないよう正しい使い方を身につけることです。

紫シャンプーは使い方さえ間違えなければブリーチヘアの強い味方。上手に付き合って、美しい髪色を長持ちさせてくださいね。

この記事からわかる5つのポイント

  1. 紫シャンプーの色素は一時的なもので、髪が紫に染まっても適切なケアで落とせる
  2. 紫シャンプーで髪が紫になる原因は、ダメージ毛への色素の過剰沈着や放置時間の長さによるもの
  3. 紫シャンプーの色を落とす方法は、通常のシャンプーや洗浄力の強いシャンプーで優しく繰り返し洗うのが基本(泡パックも有効)
  4. 色を抜く際の注意点は、焦ってブリーチし直したり強い洗剤を使わないこと。必要なら美容師に相談する
  5. 再発防止策として、紫シャンプーの使用頻度と時間を守り、髪の状態に合わせて調整することで色残りのリスクを減らせる

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