縮毛矯正をしたら髪がサラサラになったけれど、その後に切れ毛が増えてしまった……そんなお悩みはありませんか?
せっかく縮毛矯正したのに髪がプツプツ切れてしまうとショックですし、「もう元には戻らないの?」「原因は何だったんだろう?」と不安になりますよね。
この記事では、縮毛矯正による切れ毛の原因と対策を美容師がわかりやすく解説します。適切なケアを知ることでダメージを最小限に抑え、綺麗なストレートヘアをキープするヒントをお届けします。
この記事でわかること
- 縮毛矯正で切れ毛が増えてしまう主な原因
- 縮毛矯正で切れ毛を防ぐために美容院で気をつけるポイント
- 縮毛矯正後の髪の正しいアフターケア方法
- 万が一切れ毛ができてしまったときの対処法
縮毛矯正による切れ毛の主な原因
縮毛矯正をかけた後、せっかくまっすぐになった髪に切れ毛が目立つようになるケースは珍しくありません。実は、縮毛矯正は髪の内部構造を化学的に変化させるため、どうしても髪へのダメージが伴う施術なのです。
では、具体的にどのようなことが縮毛矯正後の切れ毛につながるのでしょうか。主な原因として、以下のようなポイントが挙げられます。
原因① 薬剤によるタンパク質ダメージ
強力な縮毛矯正剤で髪のケラチン結合を切って再結合する過程で髪の強度が低下します。特に薬剤が強すぎたり、根元近くまで塗布すると髪が過度に軟化し、切れ毛のリスクが高まります。
原因② アイロンの熱ダメージ
180℃以上の高温アイロンを長時間当てると髪内部の水分が飛び、乾燥して脆くなります。熱によるタンパク変性で髪が硬くなり、切れ毛につながりやすくなります。
原因③ 施術後のケア不足
縮毛矯正直後の髪はデリケートです。適切に保湿や補修をしないまま放置するとダメージが進行し、切れ毛が増えてしまいます。
原因④ 短期間で繰り返し施術
前回の縮毛矯正から間隔を空けずに繰り返すと、髪が回復する前にまた負担がかかり、ダメージが蓄積します。
原因⑤ 髪質や髪の状態
細い髪質や元々ブリーチなどで傷んでいる髪は、縮毛矯正のダメージに耐えられず切れ毛になりやすい傾向があります。
これらの原因は単体でも髪に負担となりますが、実際には複数の要因が重なることで切れ毛が起こるケースが多いです。たとえば、ダメージ毛に強い薬剤を使い高温アイロンを当てれば、それだけで大きなリスクになります。
切れ毛を防ぐには、薬剤と熱のダメージを最小限に抑え、アフターケアまで含めて万全に行うことが大切です。
美容師からのアドバイス
切れ毛の多くは施術の方法や髪の状態によって防ぐことができます。信頼できる美容師であれば、薬剤選定やアイロン操作を髪質に合わせて調整し、ダメージを最小限に抑えてくれるはずです。施術前のカウンセリングでは遠慮せず髪の不安を伝え、しっかり対策してもらいましょう。
ここがポイント!
- 縮毛矯正後の切れ毛は薬剤・熱など複数の原因が重なって発生する
- 強すぎる薬剤や高温アイロンの使用は切れ毛の直接的な原因
- ケア不足や短いサイクルでの施術繰り返しでダメージ悪化
- ブリーチ毛・細毛など傷みやすい髪は特に注意が必要
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縮毛矯正で切れ毛を防ぐためのポイント

切れ毛を防ぐためには、縮毛矯正の施術段階から注意を払うことが重要です。髪への負担を最小限に抑えるために、美容室でできる工夫や心がけておきたい点を確認しておきましょう。
ポイント① 経験豊富な美容師・サロンを選ぶ
縮毛矯正に慣れた美容師であれば、髪質やダメージレベルを見極めて薬剤の強さやアイロンの温度を適切に調整してくれます。
ポイント② カウンセリングで髪の履歴を伝える
過去のカラーやブリーチ履歴、髪の状態を正直に伝えることで、美容師がより的確に施術プランを立てられます。
ポイント③ 他の施術とのタイミングに注意する
縮毛矯正とカラーやパーマなど他の強い施術はタイミングをずらし、最低でも1〜2週間は間隔を空けましょう。
ポイント④ 髪質に合った薬剤選びとアイロン操作
髪の状態に応じて薬剤の種類やアイロン温度・操作時間を調整することで、髪への負担を減らせます。
美容師からのアドバイス
「縮毛矯正で髪が切れるのが心配…」という場合は、施術前に遠慮なく担当美容師に伝えてくださいね。私たち美容師は、お客様の髪を守るために薬剤や温度を調節したり、施術方法を工夫したりします。不安な点は事前に共有して、一緒にベストな方法を考えていきましょう。
ここがポイント!
- 縮毛矯正は実績のある信頼できる美容師に任せる
- カウンセリングで髪の履歴やダメージの不安をしっかり伝える
- 縮毛矯正と他の強い施術(カラーやパーマ)はタイミングをずらす
- 髪質に合った薬剤選びと慎重なアイロン操作でダメージを減らせる
縮毛矯正で切れ毛ができてしまったらどうする?

万全を期していても、残念ながら縮毛矯正後に切れ毛ができてしまうこともあります。髪が切れてしまった場合、まず一度切れた部分を元通りに戻すことはできません。
しかし、適切な対処とケア次第でそれ以上の悪化を防ぎ、見た目や手触りを改善することは可能です。
切れてしまった髪のケアと対処法
縮毛矯正が原因で切れ毛が発生してしまったら、できるだけ早めに美容師に相談しましょう。状態を見てもらい、必要であれば切れ毛が目立つ部分をカットして整えてもらうのがおすすめです。
無理に自分で市販の矯正剤などで直そうとするのは逆効果なので避けてください。その上で、ダメージをこれ以上進行させないよう丁寧なヘアケアを心がけます。
毎日のシャンプーは低刺激なものを使い、トリートメントで髪にしっかりと水分とタンパク質を補給しましょう。乾かす前には洗い流さないトリートメントやオイルを毛先中心につけ、ドライヤーの熱から保護します。
また、しばらくはカラーやブリーチなど他の強い施術は控え、ヘアアイロンの多用も避けて髪を休ませてあげてください。新しく生えてくる髪が健康に伸びるよう、頭皮ケアも大切にすると良いでしょう。
美容師からのアドバイス
切れ毛ができてしまったら、一人で悩まずに美容師に相談を!髪の状態に合わせて適切なケア方法や必要なカットを提案してくれるはずです。新しい髪が伸びてくるまで、しばらくは優しくいたわりながらケアしていきましょう。
ここがポイント!
- 一度切れた髪は元に戻らないので早めに美容師に相談
- 切れ毛が多い部分はカットで整えると悪化防止につながる
- 集中トリートメントやオイルで髪を保湿・補強する
- カラーやパーマなど強い施術は避け、しばらく髪を休ませる
縮毛矯正による切れ毛に関するよくある質問
Q1. 縮毛矯正でできた切れ毛は切った方がいい?
髪にできてしまった切れ毛は、そのままにしておくとさらに裂けて広がったり、手触りが悪くなったりします。
特に毛先の切れ毛が目立つ場合は、美容室でカットして整えるのが効果的です。根元付近の短い切れ毛は切ることが難しいですが、トリートメントやヘアオイルで保湿しておくと周りの髪となじみ、目立ちにくくなります。
切れ毛の進行を防ぐためにも、ダメージ部分は早めに対処するのが望ましいでしょう。
Q2. 縮毛矯正をかけた後、髪を結んでも大丈夫?
縮毛矯正直後は髪が熱で形状記憶しやすい状態のため、当日はなるべく強く結んだりせず自然な状態で過ごすのがベターです。翌日以降であれば、普通にゴムで結んでも基本的に問題ありません。
ただし、髪を強く引っぱるとダメージにつながる可能性があるので、きつく縛りすぎないよう注意しましょう。
また、結んだ跡(ゴムのクセ)がつくのを避けたい場合も、施術後1〜2日はゆるく束ねる程度に留めておくと安心です。
Q3. ブリーチした髪でも縮毛矯正できる? 切れ毛の原因になる?
ブリーチでハイダメージを受けた髪に縮毛矯正を施すことは非常にリスクが高いです。髪の内部構造が脆くなっているため、通常の縮毛矯正剤では強すぎて切れ毛や最悪チリチリのビビリ毛になってしまう可能性があります。
どうしても縮毛矯正をかけたい場合は、美容師に相談して弱めの薬剤や優しい施術方法で対応できないか確認しましょう。
基本的にはブリーチ毛への縮毛矯正は避け、まずはトリートメントなどで髪の回復を優先することをおすすめします。
まとめ
この記事では、縮毛矯正による切れ毛の原因と対策について解説しました。
切れ毛になる主な原因は強い薬剤や高温アイロンによる負担ですが、美容師と相談しながら適切な施術を選ぶことでリスクを大きく減らせます。また、アフターケアを徹底すれば、たとえ縮毛矯正をしても髪の美しさを保つことができます。
縮毛矯正による切れ毛に悩んだら、ぜひこの記事のポイントや美容師からのアドバイスを参考にしてみてください。正しい知識とケアで、思い通りのサラサラヘアを長く楽しみましょう。


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