ヘアワックスの種類ごとの違いは?選び方のポイントを美容師が解説

ワックス

毎日のスタイリングに欠かせないヘアワックスですが、種類が多すぎてどれを選べば良いか迷っていませんか?

自分に合わないワックスを使っていると、せっかくセットしても思い通りの髪型にならずストレスですよね。「ファイバーにクレイにクリーム…ワックスの違いがよく分からない」と感じている方も多いでしょう。

ワックスの種類ごとに仕上がりや使い心地は異なり、髪質や作りたいスタイルによって向き不向きがあります。

この記事では美容師がヘアワックスの種類ごとの特徴や違いをやさしく解説。自分に合うワックスを見つけて、思い通りのヘアセットを叶えるヒントが満載です!

この記事でわかること

  • ヘアワックスの種類と違い(ファイバー・クレイ・クリームなど各タイプの特徴)
  • ワックスごとの仕上がりやセット力の違い
  • 髪質や髪型に合わせたワックスの選び方
  • ワックスを上手に使うためのポイント

ヘアワックスの特徴と違い【早見表】

以下の表は、主要なヘアワックスの種類ごとの特徴を比較したものです。どんな髪質やスタイルに合うのか、ひと目で確認できます。

種類 ツヤ感 セット力 仕上がりの軽さ 向いている髪質・スタイル
ファイバー系 中程度 普通 ショート〜ミディアム、束感・動きのある髪型
クレイ系 × 強い 軽い 軟毛、ボリュームアップしたいショートヘア
クリーム系 弱〜中 やや重い ナチュラルにまとめたいミディアム・パーマ
グリース系 弱〜中 重め ツヤを出したいスタイル、オールバックなど

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ワックスの特徴と違い① ファイバー系ワックス

ファイバー系ワックスは、名前の通り繊維状の成分を含むヘアワックスです。指で伸ばすと糸を引くような粘りがあり、この繊維のおかげで髪によく馴染みます。

ファイバー系ワックスは毛束を作ったり毛先に動きを出したりするのが得意で、ショート〜ミディアムの幅広い髪型に使いやすい万能タイプです。例えば、毛先を立たせた束感ショートや動きのあるマッシュヘアなど、幅広いスタイルに対応できます。

油分が多めで適度なツヤが出る反面、つけすぎると髪がペタッと重くなりがちです。セット力(ホールド力)は中程度で、手直しもしやすいためスタイリング初心者にも扱いやすいでしょう。また、一度セットした後でも手ぐしで動かしやすく、スタイルの微調整がしやすいのもファイバー系の強みです。

現在市販されているワックスの主流であり、まず1つ持っておくならファイバー系がおすすめです。

ファイバー系ワックスが合う髪質・ヘアスタイル

ファイバー系は髪馴染みが良く様々な髪型に使いやすい万能タイプです。普通毛〜硬めの髪質や、束感・動きのあるショートスタイルに特に適しています。

ただし、軟毛の方はつけすぎるとペタッとなりやすいので注意しましょう。

美容師からのアドバイス

ファイバー系ワックスは初心者にも扱いやすい反面、つけすぎると髪が重くなってしまいます。一度にたくさんつけず、少量ずつ手に取りながら調整するのが上手に仕上げるコツです。

ファイバー系ワックスを選ぶポイント!

  • 繊維入りで糸を引くように伸び、髪に馴染みやすい
  • 束感や動きを出しやすく、ショートヘアに最適
  • 油分が多く適度なツヤ感が出る反面、つけすぎると重くなる
  • 現在主流の万能タイプで、まず1つ持っておくと安心

ワックスの特徴と違い② クレイ(マット)系ワックス

クレイ系ワックスは、粘土のようなマット質感が特徴のヘアワックスです。「ドライワックス」や「マットワックス」と呼ばれることもあり、ツヤを抑えて自然な無造作ヘアや立ち上げた前髪のスタイルなど、ボリュームを出したいときに活躍します。

油分が少なく軽い仕上がりなので、髪につけてもベタつかず、ワックスをつけている感じを見せたくない場合に最適です。

ホールド力が非常に高く、立ち上げた前髪や束感のあるショートスタイルもしっかりキープできます。一方でワックス自体が硬めで伸びづらく、髪に馴染ませるのにコツが要ります。製品によっては洗い流しにくいものもあるため、使用後はシャンプーでしっかり洗うようにしてください。

軟毛でも根元からボリュームを出しやすい反面、剛毛や長い髪には向かない傾向があります。

クレイ系ワックスが合う髪質・ヘアスタイル

クレイ系ワックスはツヤを出さずふんわりとした軽い質感を作りたいときに最適です。軟毛でもペタッとならずボリュームを出せるため、立ち上げたショートヘアやメリハリのある束感スタイルに向いています。

ただし硬いテクスチャーで伸びが悪いため、慣れないとムラづきしやすい点に注意しましょう。

美容師からのアドバイス

クレイ系ワックスは高いホールド力が魅力ですが、硬いため一度に多く取るとうまく伸びず失敗しがちです。少量ずつ手に広げてから髪につけ、必要に応じて足すようにするときれいに仕上がります。

クレイ(マット)系ワックスを選ぶポイント!

  • 油分が少なくマットな質感で、ツヤを抑えたいときに最適
  • 強力なキープ力で、細い髪でもふんわりボリュームを出せる
  • 硬めのテクスチャーで伸ばしづらく、初心者には扱いにくい
  • 太く硬い髪や長めのスタイルには不向きでショート向き

ワックスの特徴と違い③ クリーム系ワックス

クリーム系ワックスは、その名の通りクリーム状の柔らかいワックスです。

ファイバー系とクレイ系の中間に位置する性質を持ち、適度なツヤ感と扱いやすさが両立したバランスの良いタイプと言えます。手に取るとスッと伸びて髪全体に馴染ませやすく、スタイリング初心者でも扱いやすいでしょう。

セット力はやや抑えめで、かっちり固めるというより自然な動きをキープするのに適しています。ショートからミディアム、セミロング程度まで幅広い長さに対応し、ナチュラルなヘアスタイル作りに最適です。

たとえば、柔らかい質感を残したパーマヘアのキープや、ミディアムヘアの毛先のまとまりを出すのにも向いています。ただし水分・油分を多く含むため、軟らかい髪質の方が使うとボリュームが出にくくなる場合があります。

クリーム系ワックスが合う髪質・ヘアスタイル

クリーム系ワックスはナチュラルな仕上がりにしたいときに適した万能型です。適度なツヤと軽いセット力で、短髪からミディアムヘアまで幅広く対応します。

パサつかず柔らかな質感に整えられますが、軟毛だと根元のボリュームが出にくい場合があるため注意しましょう。

美容師からのアドバイス

クリーム系ワックスはナチュラルな質感が出しやすく失敗が少ない反面、セット力が物足りなく感じることもあります。他のワックスと混ぜて使ったり、ハードスプレーでキープ力を補ったりすると理想の質感に近づけられますよ。

クリーム系ワックスを選ぶポイント!

  • 柔らかいクリーム状で伸びが良く、初心者でも扱いやすい
  • 程よいツヤとセット力でナチュラルなスタイルに向いている
  • ファイバーとクレイの中間的な性質で幅広い髪型に対応可能
  • 水分・油分が多めのため、軟毛だとボリュームが出にくい場合も

ワックスの特徴と違い④ グリース・グロス系ワックス

グリース系ワックス(グロス系ワックス)は、髪に濡れたようなツヤを与えるタイプのスタイリング剤です。ポマードとも呼ばれ、ジェルに似た半透明のテクスチャーで、髪をがっちり固めずに柔らかさを残せるのが特徴です。

オールバックや七三分けなど、光沢のあるスタイルを作りたいときに活躍します。また、最近では女性が前髪や毛先にツヤ感をプラスする用途にも使われるなど、男女問わず人気が高まっています。

ホールド力はハードジェルほど強くなく、セット後も手ぐしで整え直しができる柔軟さがあります。パサつく髪に潤いを与え、広がりやすい髪を落ち着かせる効果もあるため、剛毛の方にも向いています。

ただし重めの仕上がりなので、軟毛の方が使うと髪がへたりやすい点には注意が必要です。

グリース系ワックスが合う髪質・ヘアスタイル

グリース系ワックスはツヤを重視したいスタイルに最適です。濡れ髪風の質感やパーマスタイルの束感出しにも効果的で、髪を柔らかく見せたいときに向いています。

剛毛で広がりやすい髪は抑えられますが、軟毛だとボリュームが出にくくなるため使い方に気をつけましょう。

美容師からのアドバイス

グリース系ワックスは髪に高いツヤを与えてくれる反面、つけすぎるとベタついて見えがちです。少量を髪全体によく伸ばし、足りなければ徐々に追加することで、程よい濡れ感に調整しましょう。

グリース・グロス系ワックスを選ぶポイント!

  • 別名ポマードとも呼ばれ、濡れたような高いツヤが出せる
  • ジェルほど固まらず再整髪しやすいがホールド力は控えめ
  • オールバックなどツヤ重視のスタイルやパーマの束感出しに最適
  • 仕上がりが重いため、細い髪だとへたりやすい傾向がある

よくある質問

Q1. ワックスとヘアジェルの違いは何ですか?

ヘアワックスとヘアジェルは仕上がりとセット力に大きな違いがあります。ワックスは固まりきらず動きをつけやすいため、自然な質感で手直しも可能です。

一方、ジェルは乾くとガチガチに固まり強力にホールドするので、ツヤツヤのカッチリしたヘアスタイルに向いています。

Q2. 髪が細くてボリュームが出にくい場合、どのワックスを選べばいいですか?

軟毛でボリュームが出にくい方には、油分が少なく軽い仕上がりのマット系ワックスがおすすめです。クレイ(ドライ)系なら髪を根元から立ち上げやすく、ペタッとしにくいでしょう。

逆にファイバーやクリームなど油分の多いタイプは髪がへたりやすくなるため避けた方が無難です。

Q3. ワックスをつけたまま寝ても大丈夫ですか?

おすすめできません。ワックスや皮脂が頭皮に残ったまま長時間過ごすと、毛穴づまりや炎症の原因になる恐れがあります。

寝る前には必ずシャンプーでしっかり洗い流し、髪と頭皮を清潔な状態にしてから休むようにしましょう。

まとめ

ヘアワックスの種類による違いを理解することで、自分にぴったりのスタイリング剤を選びやすくなります。それぞれのワックスには特徴や得意分野があり、髪質やなりたい髪型によって向いているものが異なります。

ファイバー系・クレイ系・クリーム系・グリース系の違いを知り、目的に合ったワックスで理想のヘアセットを楽しみましょう。今回紹介したワックスの特徴を参考に、ぜひ自分に合ったスタイリング剤を見つけてみてくださいね。

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