前髪ってどこからどこまで?幅や厚みの決め方を美容師が解説

前髪

美容室で前髪カットをお願いしたいけど、「前髪って一体どこからどこまでなんだろう?」と密かに悩んでいませんか?

実は前髪の範囲には明確な定義がなく、自分に合う前髪を決めるにはちょっとしたコツがあります。

この記事では美容師が、前髪の幅や厚みの決め方、サイドバングとの違いなどをやさしく解説。読み終えれば、前髪にまつわるモヤモヤがスッキリ解消しますよ。

この記事でわかること

  • 前髪とはどの部分?基本となる範囲の考え方
  • 前髪の幅の決め方で変わる印象(黒目幅と目尻幅の違い)
  • 前髪の厚みは奥行きで決まる(薄い・厚い前髪の作り方)
  • 前髪とサイドバングの境目と役割

前髪ってどこからどこまで?基本の考え方

前髪には「ここからここまで」といった厳密な定義はありません。極端に言えば、どの範囲を前髪にするかは自分や担当美容師が自由に決めて良い部分です。

しいて言えば、自分が気に入っていればそれが「正解」の前髪と言えるでしょう。とはいえ一般的には、おでこを覆う髪の毛が前髪とみなされます。

美容師が前髪を作る際は、生え際で三角形になるように髪を分け取るのが基本です。

前髪の取り方は三角形が基本

前髪を作るときは、生え際に三角形のガイドを作って毛束を分け取ります。三角形の底辺となる両端は、左右の眉山(眉の一番高い部分)の真上あたりを目安に取ることが多いです。

三角形の頂点(尖った部分)は頭頂部に向かって設定し、この頂点をどこまで後ろにするかで前髪の量(厚み)が決まります。

つまり前髪の幅(左右の広さ)と奥行き(前から後ろに取る深さ)によって、「前髪」の範囲や印象が変わるのです。

美容師からのアドバイス

前髪の範囲は人それぞれ。自分がしっくりくるかどうかを大事にしましょう。もし不安なときは、美容師に相談して一緒にあなたに似合う前髪を見つけてもらってくださいね。

ここがポイント!

  • 前髪の範囲に明確な正解はない
  • 一般的にはおでこを覆う部分が前髪
  • 前髪は生え際で三角形に取って作る
  • 前髪の幅と奥行きのバランスで量や印象が決まる

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前髪の幅はどこまで取る?黒目と目尻で印象が変わる

前髪の(左右の広さ)をどこまで取るかで、顔の印象も大きく変わります。

前髪の幅の目安としてよく使われるのが「目」の位置です。一般的には、黒目(瞳)の外側の延長線上あたりで前髪の幅を設定するとバランスが取りやすいと言われます。

一方で、思い切って目尻の真上まで前髪の幅を広げると、いわゆる「ワイドバング」と呼ばれる大胆なスタイルになります。

黒目幅と目尻幅、それぞれの前髪の特徴

黒目の幅程度に前髪を取ると、両サイドに髪が残るため顔まわりをカバーしやすく、小顔に見せやすいというメリットがあります。実際、多くの方に似合いやすいバランスがこの黒目幅の前髪です。

一方、目尻までしっかり前髪を作るとおでこの露出が増えて前髪の存在感がアップし、縦長の顔立ちの方には似合いやすいスタイルになります。

ただし幅を広げすぎると耳に近い横の髪まで切ってしまい、顔の横幅が強調されることもあるため注意が必要です。

美容師からのアドバイス

前髪カットは一度広く切りすぎてしまうと取り戻せません。セルフカットの際は、最初は黒目幅くらいの狭めの範囲から始め、様子を見て少しずつ必要に応じて広げると安心ですよ。

ここがポイント!

  • 前髪の幅は黒目の外側〜目尻の間が目安
  • 黒目幅で取るとサイドの髪が残って小顔に見えやすい
  • 目尻まで広げると前髪の存在感がアップする
  • 幅を広げすぎると横の髪まで切ってしまうので注意

前髪の厚みは奥行きで決まる!量の調整方法

前髪の奥行き(生え際から後ろに取る深さ)次第で、前髪の厚み(量の多さ)が決まります。前髪の量を調節したいときは、髪をすきすぎるよりも、前髪として下ろす毛束の奥行きを変えるのがポイントです。

一般的には、生え際から指3本分程度の奥行きで取ると標準的な前髪の厚さになります。

指の幅で前髪の厚みを調整する方法

おでこから前髪を取る奥行きは、自分の指(本数)を定規代わりにすると調整しやすいです。

たとえば、指2本分程度の浅い奥行きにすれば、前髪を少なめに取れるのでシースルーバングのような薄い前髪になります。

逆に指4本分くらいまで奥行きを増やせば、額の奥から髪を持ってくることになるため厚めで重たい前髪になります。

ただし一度に奥行きを増やしすぎると扱いづらくなることもあるので、少しずつ試すと良いでしょう。

美容師からのアドバイス

前髪を自分で薄くしたいときは、むやみにすきバサミを使わない方が無難です。前髪として下ろす毛束の奥行きを減らすだけで、簡単に自然なシースルーバングになりますよ。

ここがポイント!

  • 前髪の厚みは奥行き(取る深さ)で変わる
  • 平均的な前髪の奥行きは指3本分程度
  • 指の本数を減らす(浅くする)と薄めの前髪になる
  • 指の本数を増やす(深くする)と厚めの前髪になる

前髪と顔まわりの髪の境目「サイドバング」とは

前髪のすぐ横に位置する顔まわりの毛は、前髪とどう違うのでしょうか。前髪の両端にあたるこめかみ付近の少量の毛束はサイドバングと呼ばれ、前髪と残りの髪を自然につなぐ役割をします。

サイドバングはこめかみを覆う少量の前髪

前髪には中央部分のセンターバングと、その両脇にある幅1〜1.5cmほどのサイドバングがあります。サイドバングはこめかみ部分を覆うことで、前髪から横の髪へのつながりを滑らかにしてくれます。

通常、サイドバングは前髪よりも少し長めに残し、顔まわりに沿わせて小顔効果や柔らかな印象を生み出します。逆に前髪の幅を広げすぎてサイドバングがなくなってしまうと、顔の横幅が強調されることもあるので注意しましょう。

美容師からのアドバイス

前髪をカットする際は、両端のサイドバングを適度に残すことを意識しましょう。特に小顔に見せたい場合は、顔まわりに沿う毛束(俗に「触覚」とも呼ばれる部分)を長めに残しておくと効果的ですよ。

ここがポイント!

  • 前髪の両端にある少量の毛束がサイドバング
  • サイドバングは前髪と横髪をつなぐ橋渡し役
  • サイドバングを残すと小顔効果や柔らかい印象が出せる
  • 前髪を広げすぎるとサイドバングが消えて顔が大きく見えることも

よくある質問

Q1. 美容院で前髪カットを頼むと、どの範囲まで切ってもらえますか?

美容院では通常、おでこにかかる前髪部分のみカットしてくれます。サイドの髪(顔まわりの毛)は前髪カットには含まれないことが多いです。もしこめかみ付近の髪(サイドバング)も揃えてほしい場合は、予約時やカット前のカウンセリングで「顔まわりの髪も一緒にお願いします」と伝えておきましょう。

Q2. 前髪の幅は自分の好みで決めても良いですか?

前髪の幅や量は基本的にお好みで決めて問題ありません。ただし、顔型や髪質によってバランスが異なります。例えば、丸顔の方は幅を狭めにしてサイドの髪を残すと顔がすっきり見え、面長の方は幅を広めに取ると縦の印象を和らげられます。迷ったときは美容師に相談すれば、あなたに似合う前髪の幅を提案してもらえます。

Q3. 前髪とサイドバングの違いは何ですか?

前髪はおでこを覆う正面の髪のこと、サイドバングはその両脇にある少量の毛束のことです。簡単に言えば、前髪と横の髪の間をつなぐ「橋渡し」のような部分がサイドバングです。サイドバングは前髪に含めず横髪として扱うこともありますが、残しておくことで小顔効果や柔らかい雰囲気を作るのに役立ちます。

まとめ

前髪ってどこからどこまで?と悩んだときは、まず前髪の幅と奥行きの基本の目安を思い出してみましょう。前髪ひとつで顔の印象が大きく変わるものです。

一般的に、幅は左右の黒目の外側~目尻の間、奥行きは生え際から指3本分程度で取るとバランスが良いとされています。この範囲内で調整しつつ、自分に似合う前髪を見つけていくことが大切です。

幅や奥行きの加減に加え、サイドバングを活かすかどうかでも印象は変わります。前髪の範囲に絶対的な正解はありませんので、ぜひ自分の顔立ちや好みに合わせて前髪をデザインし、ヘアスタイルを楽しんでくださいね。

自分で判断が難しいときは美容師に相談すれば、プロの目線で似合う前髪を提案してもらえます。

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