ヘアカラーをした後はシャンプーを使わずリンスだけで洗う方が良い、と聞いて戸惑っていませんか?
カラー後の髪は色落ちしやすい状態と言われますが、実際にカラー後はリンスだけで済ませるべきなのか判断が難しいですよね。
そこで本記事では、カラー直後の洗髪方法について美容師の視点から解説します。読めば、染めたての髪を美しく保ち色持ちを良くするための正しいケア方法がわかります。
この記事でわかること
- カラー後すぐにシャンプーを避けた方がいい理由
- カラー後はリンス(コンディショナー)だけで洗うべきか
- ヘアカラー当日の湯シャンはOKか
- ヘアカラーを長持ちさせるための洗髪・ヘアケアのコツ
カラー当日のシャンプーは避けるべき?
ヘアカラーをした当日には「今日はシャンプーしないでくださいね」と美容師から言われるケースが多いです。その理由は、カラー直後の髪はまだ染料が髪内部に十分定着しておらず、濡れた状態になると色素が流出しやすいためです。
染めたその日にシャンプーをすると、キューティクル(髪の表面のうろこ状の部分)が開き色落ちを招きやすくなってしまいます。特に赤やブルーなど鮮やかな色味ほど、洗髪による退色の影響を受けやすい傾向があります。
カラー当日に洗うと色落ちしやすい理由
ヘアカラー剤には髪のキューティクルを開かせるアルカリ成分が含まれており、カラー後しばらく髪は敏感な状態です。濡れるとキューティクルがさらに開いて未定着の染料が流れ出てしまうため、カラー当日はできれば髪を濡らさないことが理想です。
またシャンプー剤やコンディショナー剤の多くは弱酸性で、カラー直後の髪に使うと髪色がわずかに変色する可能性もあります。カラーの色味を長持ちさせるためにも、染めた日はシャンプーは控えるのが無難でしょう。
美容師からのアドバイス
カラー当日は無理にシャンプーせず、できるだけ髪を濡らさないで過ごすのがおすすめです。どうしても気になる汗や汚れがある場合は、シャンプーではなく軽くお湯で流して早めに乾かすようにしましょう。
ここがポイント!
- ヘアカラー直後の髪は染料が安定しておらず色落ちしやすい
- シャンプーやお湯で髪を濡らすとキューティクルが開き退色の原因に
- 鮮やかな色ほど初日の洗髪で色が抜けやすい
- 最初の24〜48時間は可能な限り洗髪を控えるのがベター
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ヘアカラー後はリンスだけでいいの?

ではシャンプーを使わずリンス(コンディショナー)だけで洗う方法はどうでしょうか。
コンディショナーやリンスには髪をコーティングして指通りを良くする成分が含まれ、洗浄力はほとんどありません。そのためリンスのみで洗えばシャンプーほど色素を落とす心配はありません。しかし問題は、カラー後の髪や頭皮に残っている残留薬剤や皮脂汚れをしっかり除去できないことです。
カラー施術後の髪には染料やアルカリ剤などが多少なりとも残っています。シャンプーを全くせずにリンスだけをしてしまうと、これらの残留成分が十分に落ちないまま髪に封じ込められてしまう可能性があります。結果として頭皮トラブルや髪のゴワつき、ダメージの原因にもなりかねません。
残留したカラー剤は早めに洗い流そう
美容院でカラーした場合、施術後に美容師がシャンプーとトリートメント処理を行ってくれるため、自宅では当日無理に洗う必要はありません。ただし、自分でセルフカラーをした際は、染めた直後にぬるま湯とシャンプーで薬剤をよく洗い流すことが大前提になります。
どちらの場合でも、カラー翌日以降には残った薬剤や汚れを取り除くためにシャンプーが必要です。リンスだけでは髪や地肌の汚れは落とせないため、カラーから1日経ったらなるべく早めに洗髪しましょう。使用するシャンプーは髪に優しいカラーケア用やアミノ酸系など低刺激のものを選ぶと安心です。
美容師からのアドバイス
「カラー当日はシャンプーNGだからリンスだけで済ませよう」と考えるかもしれませんが、髪に付着した薬剤を落とすにはやはりシャンプーが必要です。サロン帰りで髪がきれいな状態ならそのまま休み、翌日以降に優しく洗ってケアしてあげましょう。
ここがポイント!
- リンスやコンディショナーだけでは汚れや残留薬剤を落とせない
- カラー剤の残りを放置すると頭皮トラブルやダメージの原因になる
- 自宅で染めた場合は直後に必ずシャンプーで薬剤を洗い流す
- カラー翌日からは低刺激のカラーケアシャンプーで洗髪を始めるのがおすすめ
ヘアカラー後、お湯だけで洗っても大丈夫?
「カラーした日はお湯(ぬるま湯)で流すだけなら大丈夫?」と疑問に思う方もいるでしょう。
シャンプーを使わない湯シャンであれば洗浄成分による色落ちは避けられますが、実はお湯だけでも多少の色素流出は起こり得ます。
髪は水やお湯に濡れるだけでキューティクルが開く性質があるため、染めたてで定着しきっていない染料が流れてしまうことがあるのです。また、お湯だけでは皮脂や整髪料などの汚れは十分に落とせません。
カラー当日に汗をかいてしまった場合などやむを得ない時は、ぬるめのお湯で手早くすすぐ程度に留めましょう。洗った後は濡れたまま放置せず、すぐにドライヤーで優しく乾かして髪を保護することも大切です。
湯シャンする場合のポイント
シャンプー剤を使わずお湯だけで洗う場合は、髪全体を長時間お湯に浸さないよう注意します。熱すぎるお湯は髪のキューティクルを大きく開かせてしまうため、温度はぬるま湯(約36〜38度)に設定しましょう。
頭皮をマッサージするようにお湯を行き渡らせ、髪に摩擦を与えないよう優しくすすぎます。洗い終えたらタオルドライをした後、ドライヤーで根元からしっかり乾かしてキューティクルを閉じ、余計な色抜けを防ぎます。
美容師からのアドバイス
カラー当日にどうしても髪を洗いたいときは、シャンプーよりお湯洗いの方が髪色への負担は少ないでしょう。ただしお湯だけでは落とせる汚れも限られます。すすぐ際は短時間で済ませ、髪を濡れっぱなしにしないようにしてくださいね。
ここがポイント!
- シャンプーを使わない湯シャンなら洗剤による色落ちは抑えられる
- ただしお湯でも多少は染料が流れ出るので過信は禁物
- 湯温は人肌程度のぬるま湯に設定し髪への刺激を減らす
- 洗った後は素早く乾かしてキューティクルを閉じることが重要
ヘアカラーを長持ちさせる洗髪・ヘアケアのコツ

ヘアカラー後の髪色を美しく保つには、初日の洗髪を控えるだけでなく、その後のケアも重要です。
カラーの色持ちは普段のシャンプーの仕方やアイテム選びによっても変わってきます。まず、カラー後にシャンプーを再開するときはカラー専用シャンプーなど、洗浄力がマイルドで色落ちを防ぐ処方のものを使うと安心です。
また洗う頻度は毎日でも問題ありませんが、お湯の温度は40度以上の熱いお湯を避け、できるだけぬるま湯で優しく洗いましょう。高温のお湯やドライヤーの熱は色素を分解し退色を早める原因になるため、ドライヤーは髪から適度に離し、必要以上のブローやアイロンは控えるのがポイントです。
さらに、洗髪後は必ず根元からしっかり乾かすことで、キューティクルを閉じてカラーの流出を最小限に抑えられます。紫外線もカラー退色の原因となるため、日差しが強い日は帽子やUVスプレーで髪を守るケアも有効です。
色落ちを防ぐ日々のケア方法
カラーした髪を長く楽しむためには、日々のちょっとした工夫が効果を発揮します。例えば、カラーシャンプー(紫シャンプーやピンクシャンプーなど)を週に数回取り入れることで、色味を補いながら退色を緩やかにできます。
さらに、洗浄力の強すぎないシャンプーとしっとり系のトリートメントで髪の潤いを保つことも大切です。お風呂上がりには洗い流さないトリートメントを毛先中心につけて髪表面を保護すると、ツヤが続き色も綺麗に見えます。
こうしたホームケアを継続することで、美容室で染めたての美しい髪色をより長持ちさせることができるでしょう。
美容師からのアドバイス
カラー後は日々のシャンプーやドライの仕方にも気を配りましょう。ぬるま湯&低刺激シャンプーで優しく洗い、乾かす際は髪に近づけすぎないようドライヤーを使うのがコツです。定期的にカラーシャンプーやトリートメントで色味とツヤを補給してあげてくださいね。
ここがポイント!
- カラー直後以降はカラー用シャンプーなど色落ちしにくいアイテムを活用
- シャワー温度は低めに設定し熱湯や長時間の高温アイロンは避ける
- シャンプー後はすぐに髪を乾かし水分を飛ばして色素の流出を防ぐ
- 紫外線やプールの塩素も色落ちの原因になるので対策を忘れずに
よくある質問
Q1. カラー当日の夜にシャンプーしても大丈夫ですか?
ヘアカラー当日はできればシャンプーを避けた方が無難です。夜にどうしても洗いたい場合は、ぬるま湯で軽く流すか、シャンプーするにしてもできるだけ短時間で優しく行いましょう。
カラーしたての髪はキューティクルが開いており色落ちしやすい状態なので、24時間程度は様子を見ることをおすすめします。ただし、サロンで染めた場合は施術後にしっかり洗い流し処理されているため、汗や皮脂が気にならなければそのまま翌朝まで洗わなくても問題ありません。
Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わりますか?
はい、変わります。高温のお湯で洗うとキューティクルが開きやすくなるため、染料が流出しやすくなり色持ちに影響します。カラー後のシャンプーは人肌程度のぬるま湯で行いましょう。
また、洗髪後は髪を自然乾燥させず、ドライヤーで根元からしっかり乾かすことが大切です。乾かす際はドライヤーの熱を近づけすぎないよう注意し、髪全体を均一に乾かすことで色持ちを良くできます。
Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいいですか?
ヘアカラー後は「カラーケア用」や「カラーキープ」と表示されたシャンプーがおすすめです。これらは洗浄成分がマイルドで、髪や頭皮をいたわりながら余分な色落ちを防ぐ処方になっています。
特にハイトーンや寒色系カラーの場合、紫シャンプーやピンクシャンプーなど染料が配合されたカラーシャンプーを取り入れると、色味を補充できるので色落ち対策に効果的です。
市販の中ではアミノ酸系シャンプーやサルフェートフリー(硫酸系界面活性剤不使用)のものもカラー毛に優しく、退色を緩やかにしてくれます。
まとめ
ヘアカラー後の洗髪は基本的に当日はシャンプーを避け、髪を濡らさないことが色持ちを良くするポイントです。
カラー直後の髪はまだ染料が定着しきっておらず、シャンプーやお湯によって色素が流れ出やすい状態にあります。どうしても当日に洗いたい場合はシャンプーよりお湯洗いで軽くすすぎ、すぐに乾かすようにしましょう。
ただし、カラー後に髪や頭皮に残った薬剤を放置するのも良くないため、翌日以降は優しい洗浄力のシャンプーできちんと洗い流すことが大切です。その後もカラー用シャンプーの活用や正しいドライ方法、UVケアなどを取り入れていけば、サロン帰りの美しい髪色を長く楽しめます。
カラー後のケアについて迷ったときは、ぜひ美容師に相談してみてくださいね。


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