鏡を見ると、髪の表面から短い毛がピンピン飛び出している……そんな切れ毛・アホ毛の悩みに心当たりはありませんか?頑張ってスタイリングしても、せっかくのツヤ髪が台無しになってしまうと落ち込んでしまいますよね。
この記事では、切れ毛を目立たなくするスタイリング剤の使い方や効果的なヘアケア方法を美容師の視点からやさしく解説します。
諦める前にプロのコツを知って、扱いにくい切れ毛を上手にカバーし、自信の持てる美しい髪を手に入れましょう。
この記事でわかること
- 切れ毛を目立たなくするスタイリング剤の種類
- 切れ毛を目立たなくするスタイリング剤の選び方・使い方
- 切れ毛やアホ毛が目立つ原因
- 切れ毛を抑えるスタイリングのコツ
- 切れ毛を増やさないためのヘアケア方法
切れ毛を目立たなくするスタイリング剤の種類と選び方

切れ毛を目立たなくするためには、自分の髪質や悩みに合ったスタイリング剤を選ぶことが大切です。まず最初に代表的なスタイリング剤の種類と、それぞれの特徴・選び方のポイントを解説します。
① ヘアオイル
髪の広がりやパサつきが気になる方におすすめ。髪に潤いとツヤを与えながら、浮き毛を自然に抑えます。さらっとした軽めのタイプは細毛向け、しっとり重めタイプは太く硬い髪質に向いています。
② ヘアクリーム
髪全体のまとまりが欲しい方や、ナチュラルな仕上がりを好む方に適しています。広がりを抑えながら柔らかく整えるため、ボリュームが出やすい髪にも効果的です。ベタつきにくいテクスチャーを選ぶと使いやすさも◎。
③ ワックス・バーム
短いアホ毛をしっかり抑えたい場合に有効です。指先でつまんで気になる部分になじませれば、ピタッとまとまります。軽めのワックスは仕上がりが自然、バームはやや重めでしっかり感を出したい人におすすめです。
④ スタイリングスティック(マスカラ型)
外出先でも手軽に使える携帯性が魅力。部分的な浮き毛にピンポイントで使えるため、前髪や分け目の切れ毛に便利です。液体がべたつかないタイプを選ぶと快適に使えます。
美容師からのアドバイス
スタイリング剤は「どんな質感に仕上げたいか」をイメージしながら選ぶと失敗しにくいです。髪の太さや量によっても使用感が変わるので、少量ずつ試して自分に合うものを見つけてくださいね。
ここがポイント!
- ヘアオイルは乾燥対策に、細毛は軽め・太毛は重めを選ぶ
- ヘアクリームはナチュラルなまとまりが欲しい人向き
- ワックスやバームはしっかり押さえたい部分用に最適
- スタイリングスティックは外出先でも便利に使える
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切れ毛を目立たなくするスタイリング剤の使い方
スタイリング剤は、使い方次第で仕上がりに大きな差が出ます。適切な量やなじませ方を意識することで、自然に切れ毛をカバーしながらツヤのある髪を演出できます。
ここでは、基本的な使い方のポイントを解説します。
① 少量ずつなじませる
一度にたくさん付けるとベタつきの原因になります。まずは少量から始め、必要に応じて追加しましょう。
② 手のひらで温めてから使う
ワックスやバームは手のひらでよく伸ばしてからなじませると、ムラなく自然になじみます。
③ 根元ではなく毛先中心に塗布
根元に多くつけると重たく見えることがあるため、毛先や表面の浮き毛部分を中心に使うのがベターです。
④ 仕上げにスプレーで固定
整えたあとにハードスプレーを軽く吹きかけてスタイルをキープすると、1日中まとまりやすくなります。
美容師からのアドバイス
どんなスタイリング剤も“使い方”が仕上がりを大きく左右します。少量ずつ、丁寧に、が自然に仕上げるコツですよ。
ここがポイント!
- 少量ずつなじませるのが失敗しない基本
- ワックスやバームは手でしっかり伸ばしてから使う
- 根元ではなく毛先・表面中心に塗布する
- スプレーでスタイルを固定して持ちをアップ
そもそも切れ毛・アホ毛が目立つのはなぜ?

髪の表面にぴょんぴょんと飛び出す「アホ毛」は、多くの場合、切れ毛や生え始めの短い毛が原因です。
無理なブラッシングやヘアアイロンなどによるダメージで髪の毛が途中で切れてしまうと、長い髪の中に短い毛が混じり、表面に浮いて目立ってしまいます。また、新しく生えてきた毛はまだ長さが足りず、他の髪になじむまでピンと立ちやすい特徴があります。
さらに、髪や頭皮が乾燥して静電気を帯びると、軽い短い毛ほどふわっと浮きやすくなります。梅雨時など湿度が高い日も、髪がうねりやすくなり、表面の短い毛が目立ってしまう原因になります。
髪の乾燥や静電気で短い毛がさらに目立つ
髪がパサパサに乾燥していると、切れ毛やアホ毛が余計に目立ってしまいます。特に冬場の乾燥やセーターなど化学繊維との摩擦で静電気が起きると、短い毛がふわっと宙に浮いてしまうことも。日頃から保湿ケアを行い、静電気防止スプレーなどを活用して髪の乾燥を防ぐことが大切です。
美容師からのアドバイス
切れ毛やアホ毛は、日々のケアやスタイリング方法次第で目立ちにくくできます。まずは原因を知り、髪に負担をかけない習慣を心がけましょう。
ここがポイント!
- 新生毛など生えかけの短い毛はどうしても立ちやすい
- アイロンの熱や強いブラッシングで髪が途中で切れることも
- 髪の乾燥や静電気により切れ毛・アホ毛が浮きやすくなる
- 湿度の高い日はうねりで表面の短い毛が目立ちやすい
切れ毛を抑えるスタイリングの基本テクニック

切れ毛を目立たなくするには、スタイリングの段階でひと工夫することが大切です。
髪を乾かす際は、仕上げにドライヤーの冷風を上から当てて髪表面をなでるように整えましょう。冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、髪にツヤが出るうえ短い毛も落ち着きやすくなります。また、スタイリング前に髪の表面を軽く湿らせて整えるのも効果的です。
根元から浮いてしまう毛は、水やスタイリング用のウォーターで一度濡らしてからブラシでとかし、ドライヤーで乾かすとまとまりやすくなります。
頑固なアホ毛には、ストレートアイロンをさっと滑らせて押さえる方法も有効です。ただし高温で何度もアイロンを当てるとダメージが増えるため、必要最低限にとどめましょう。
ドライヤーとコームで浮き毛を抑えるコツ
髪をセットした後、細めのコーム(くし)にハードスプレーを軽く吹き付け、浮いている毛の根元から梳かしてみましょう。スプレーの接着力で短い毛が他の髪になじみ、ピタッと収まりやすくなります。
一度にスプレーをかけすぎるとベタつきの原因になるため、少量ずつ様子を見ながら整えるのがポイントです。
美容師からのアドバイス
切れ毛を抑えるスタイリングは、やりすぎないことがポイントです。高温のアイロンを長時間当てたりスプレーをかけすぎたりすると、かえって髪を傷めてしまうこともあります。優しく丁寧に整えてあげることで、自然で美しい仕上がりになりますよ。
ここがポイント!
- ドライヤーの冷風を当てて髪表面を落ち着かせる
- コームにヘアスプレーを吹き付け短い毛を根元から梳かす
- ストレートアイロンで浮き毛を軽くなでて整える
- スタイリング前に髪を少し湿らせておくとまとまりやすい
切れ毛を増やさないための日常ヘアケア

切れ毛は、スタイリング剤で隠すだけでなく、普段からのケアで“切れ毛そのもの”を増やさないことも大切です。ここでは、毎日気をつけたいヘアケアの基本をご紹介します。
① 優しくとかしてブラッシングダメージを防ぐ
髪をとかすときは、無理に引っぱらず毛先から少しずつ。丁寧なブラッシングで摩擦や断毛を防ぎましょう。
② 就寝時の摩擦を減らして切れ毛予防
寝ている間の枕とのこすれを防ぐには、シルク素材の枕カバーやナイトキャップの使用がおすすめです。
③ 熱ダメージを最小限に抑える工夫
アイロンやドライヤーの使用前にはヒートプロテクト剤を忘れずに。高温・長時間の使用を避け、短時間で仕上げるのがコツです。
④ 定期的なメンテナンスで健康な髪をキープ
トリートメントや毛先カットを定期的に取り入れることで、傷んだ部分をリセットし、切れ毛の広がりを予防できます。
美容師からのアドバイス
切れ毛は一度できてしまうと元に戻すことはできません。だからこそ、毎日の積み重ねで髪をいたわり、切れ毛を予防することが何より大切です。小さなケアの積み重ねが将来の美髪につながります。
ここがポイント!
- ブラッシングは毛先から優しく、無理に引っぱらない
- 就寝時はナイトキャップやシルク枕カバーで髪を保護
- ヘアアイロンやドライヤーは適切な温度・時間で使用する
- 定期的にトリートメントや毛先カットでダメージをリセット
よくある質問
Q1. 切れ毛が増えてしまった場合、スタイリング剤に頼る以外にできる対策は?
美容室でトリートメントを受けたり、切れ毛の多い部分をカットで整えてもらうのがおすすめです。自宅でもヘアマスクやオイルパックなど集中的なケアを取り入れて、ダメージ補修に努めましょう。
Q2. スタイリング剤を毎日使うと髪が傷みそうだけど大丈夫?
適量を守って正しく使えば、毎日スタイリング剤を使用しても大きなダメージにはつながりにくいです。ハードスプレーなどの使いすぎは髪を乾燥させる恐れがあるため、夜はしっかり洗い流し、頭皮に残さないようにしてください。
Q3. 髪型の工夫で切れ毛を目立たなくできる?
はい、髪型次第で切れ毛を目立ちにくくできます。たとえば、分け目をジグザグに変えて短い毛をぼかしたり、ハーフアップやまとめ髪で浮き毛を抑えると効果的です。また、毛先にゆるく動きをつけておくと、ストレートヘアより切れ毛が目立ちにくくなります。
まとめ
切れ毛を目立たなくするスタイリング剤やテクニックを上手に活用すれば、気になる短い毛やアホ毛をしっかりカバーすることができます。
さらに、日頃からの丁寧なヘアケアで髪の乾燥やダメージを防ぎ、切れ毛自体を増やさないようにすることも大切です。
今回ご紹介したポイントを実践していけば、ツヤのあるまとまりの良い美髪に一歩近づけるはず。悩みの種だった切れ毛を上手に対策して、自信を持ってヘアスタイルを楽しんでくださいね。


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