せっかく髪をまとめたのに、うなじ周りの短い髪(後れ毛)がピョンピョン飛び出してしまう……こんな経験はありませんか?
ポニーテールやお団子ヘアにすると、うなじから短い毛がチリチリとはみ出て気になってしまうこともありますよね。後ろ姿に自信が持てなくなる原因にもなる襟足の後れ毛ですが、実は扱い方次第で「おしゃれ」にも「だらしない」にも見えてしまいます。
この記事では、後れ毛・うなじのお悩みを解消するポイントを美容師の視点から徹底解説!後れ毛を活かした垢抜けヘアアレンジのコツから、襟足をすっきり見せるお手入れ方法まで紹介するので、まとめ髪でも360°自信を持てるようになりますよ。
この記事でわかること
- 後れ毛とは何か?襟足に短い毛が出る原因
- 後れ毛をおしゃれに活かすヘアアレンジのコツ
- うなじの後れ毛をすっきり抑えるスタイリング術
- 襟足のムダ毛を処理する方法と注意点
後れ毛とは?うなじに残る短い髪の正体
後れ毛とは本来、髪を結んだときにまとめきれず襟足や耳周りに残った短い毛のことです。和服の装いでは、あえて少し残した「愛敬毛(あいきょうげ)」と呼ばれる髪が色気を演出するとも言われます。
きっちりと一筋も出さないまとめ髪も清潔感がありますが、後れ毛を少し残すと柔らかい雰囲気や女性らしさが出るため、近年のヘアアレンジには欠かせない要素です。
なぜ後れ毛が生まれるの?
髪には成長サイクルがあり常に生え変わっているため、一定の長さに達していない毛が存在します。それらが髪を結んだ際に自然と垂れて後れ毛になります。また、過去に襟足を剃ったことがある場合、伸び途中の短い毛が目立って後れ毛になりやすいです。
個人差はありますが、基本的に誰にでも後れ毛は生えるもの。「うなじの後れ毛=だらしない髪」ではないので安心してくださいね。
美容師からのアドバイス
後れ毛は誰にでもあるものなので、悩みすぎる必要はありません。まずは後れ毛の特性を理解して、自分に合った扱い方を見つけましょう!
ここがポイント!
- 後れ毛=髪を結んだときに残る短い毛
- 襟足や耳横などに生じやすい
- 誰にでもある自然な現象
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うなじの後れ毛をおしゃれに見せる3つの鉄則

後れ毛を活かすと決めたら、野暮ったく見えないように量・長さ・質感に注意しましょう。垢抜けた印象に仕上げるには、
- 少なめ
- 短め
- ゆるふわ
が後れ毛の鉄則です。
量と長さのバランスがポイント
まず後れ毛の量は出しすぎ厳禁。目安は指でひとつまみ取る程度で、出す位置も襟足やもみあげから少しずつが基本です。後れ毛が多すぎると無造作を通り越してだらしなく見えがちなので注意しましょう。
次に長さは長すぎないこと。襟足の後れ毛は首筋に沿う程度の長さがベストです。ロングヘアの場合、長い毛束をたくさん引き出すのではなく、短い毛を少量だけ残すよう意識してみてください。顔まわりの後れ毛も顎ライン程度に。
さらに質感も大切です。後れ毛は軽く巻いて柔らかさを出すのがポイント!ストレートのままだと尖った印象になりやすいので、コテで毛先をゆるく巻いて動きをつけましょう。仕上げにオイルやバームを少量なじませて束感を出すと、こなれた雰囲気が高まります。
なお、さりげなく頬にかかる後れ毛はフェイスラインをカバーし、小顔に見せる効果も期待できます。
美容師からのアドバイス
スタイリングの際は、後れ毛を引き出したら一度全体を鏡でチェックしましょう。正面・横・後ろから見たバランスを整えることで、「おしゃれな後れ毛」と「ただのボサボサ」の差が生まれます。
ここがポイント!
- 出す後れ毛はひとつまみ程度にする
- 長すぎる毛束は引き出さない
- 毛先を巻いて柔らかいニュアンスをつける
- オイルやバームでパサつきを防ぐ
うなじの後れ毛をすっきりまとめるコツ
きっちり襟足まで髪を収めたい場合は、スタイリング剤を駆使して後れ毛を抑えましょう。まとめ髪前の下準備として、髪全体にヘアミルクや柔らかめのワックスをなじませておくと、髪が扱いやすくなりアホ毛も出にくくなります。
以下のようなテクニックを取り入れることで、うなじの後れ毛もすっきりまとめやすくなります。
コツ① まとめ髪の前に下準備する
ヘアミルクや軽めのスタイリング剤を髪全体になじませることで、髪がまとまりやすくなり、後れ毛も出にくくなります。
コツ② 固形ワックスやまとめ髪スティックでなでつける
結んだあとに出てきた後れ毛は、まとめ髪用スティックや固形ワックスで髪の流れに沿って軽くなでるように抑えましょう。
コツ③ ハードスプレーでしっかり固定する
最後にハードスプレーを吹きかけて、浮いてきやすい襟足の毛を固定します。手で押さえながらスプレーするのがコツです。
コツ④ 外出時はミニスプレーを携帯する
風や湿気で後れ毛が落ちてきたときに備えて、外出時は携帯サイズのスタイリングスプレーを持っておくと安心です。
美容師からのアドバイス
襟足は自分では見えにくい部分なので、セット後に合わせ鏡でチェックしましょう。浮いている毛があればスプレーで追加固定して、崩れにくい完璧な仕上がりを目指してください。
ここがポイント!
- 髪を結ぶ前にヘアミルクなどで下準備する
- 襟足の短い毛はスプレーやスティックで固定する
- 髪の流れに沿って優しくなでつける
- ミニサイズのスプレーを携帯すると安心
うなじの後れ毛は処理したほうがいい?メリットと注意点

うなじに後れ毛をどうしても出したくない人は、襟足のムダ毛処理を検討するのも一つの方法です。自己処理もできますが、理容室でのシェービングや脱毛サロンの利用がおすすめ。プロに任せれば、自分では見えない襟足の産毛まで綺麗に整えてもらえます。
メリット
襟足の後れ毛を処理するメリットは、何と言ってもうなじが清潔で美しく見えること。後れ毛や産毛がないすっきりした襟足は、まとめ髪の完成度を一段と高めます。首筋が明るく見え、首を長く見せる効果も期待できます。
浴衣やドレスなど首元を出す装いでは、襟足が整っているだけで後ろ姿の印象が格段にアップします。
注意点
うなじの後れ毛をムダ毛処理するのは、メリットがある一方で注意点もあります。
シェービングした毛はまた伸びてくるため、定期的なお手入れが必要です。剃った直後はツルツルでも、1〜2週間もすれば短い毛がチクチクと目立ち始めるでしょう。伸びかけの中途半端な長さの毛は逆に扱いづらく、完全に伸ばすには時間がかかります。
また、自己処理でカミソリを当て続けると肌荒れやニキビの原因になることも。プロに任せた場合も、施術後は保湿などのスキンケアをしっかり行うことが大切です。
永久脱毛をすればお手入れは楽になりますが、費用や肌負担も考慮する必要があります。メリット・デメリットを踏まえ、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
美容師からのアドバイス
襟足の処理をするかどうかは好みやライフスタイルによります。普段からまとめ髪が多い方は、一度プロに相談してみるのも良いでしょう。処理後は肌の保湿ケアを怠らず、清潔なうなじを保ってくださいね。
ここがポイント!
- 襟足のムダ毛処理はプロに任せると安全・安心
- 襟足が整うと首が長く綺麗に見える
- シェービング後は数週間でまた毛が伸びる
- 処置後の肌は保湿ケアを忘れずに
よくある質問
Q1. うなじの後れ毛は自分で剃ってもいいですか?
見えづらい箇所なので、自分で剃るのはあまりおすすめできません。無理に剃ろうとすると、剃り残しができたり肌を傷つけたりする恐れがあります。どうしても自分で処理したい場合は、電気シェーバーを使うか、家族や友人に手伝ってもらうなど安全に配慮してください。
Q2. 襟足を剃るとどれくらいで生えてきますか?
個人差はありますが、剃った毛は早ければ数日でチクチクとした手触りが出てきます。見た目にわかる長さになるには1〜2週間程度です。そのため、常につるつるの状態を保つには2週間おきくらいにシェービングする必要があります。ワックス脱毛なら効果がもう少し長持ちしますが、それでも1ヶ月も経てばまた生え揃ってきます。
Q3. 後れ毛をうまく巻けません。どうしたらいいですか?
後れ毛のカールがうまく作れないときは、細めのヘアアイロン(コテ)を使ってみましょう。火傷に気をつけながら毛先を軽くワンカールさせるだけでもOKです。短すぎてアイロンが使えない毛束は、少し水で湿らせて指で形を整えてからドライヤーで乾かすと、自然な丸みがつきます。また、巻きが取れやすい場合はスタイリング剤でカールをキープするようにしてください。
まとめ
後れ毛・うなじの後れ毛は、ケア次第でまとめ髪の印象が大きく変わります。
おしゃれに後れ毛を活かしたいときは量や長さ、質感にこだわり、逆にすっきり見せたいときはスタイリング剤やシェービングで対策しましょう。
自分に合ったやり方で後れ毛・襟足の悩みを解決すれば、後ろ姿にも自信が持てるように。毎日のヘアアレンジがもっと楽しくなるはずです!


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