前髪が抜けやすい人の4つの原因とは?対策やスタイリング術を美容師が解説

前髪

朝起きたときに枕を見ると前髪の抜け毛が何本も落ちている、シャンプーやドライヤーのたびに前髪ばかり抜けている気がする…。そんな「前髪が抜けやすい」悩みを抱えていませんか?特におでこの生え際は髪が薄くなりやすい部分のため、将来「前髪がはげてしまうのでは」と不安になる方も多いでしょう。

前髪の毛量が減ってくる原因は一つではなく、日々の習慣やヘアケア方法など様々です。しかし、正しい知識に基づいた対策をすれば、抜け毛を減らして前髪のボリュームを守ることができます。

この記事では、前髪が抜けやすくなる原因とその対策、さらに薄い前髪を目立たせないスタイリングのコツまで、美容師の視点から詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 前髪が抜けやすくなる主な原因
  • 抜けやすい前髪を改善する生活習慣とヘアケアのポイント
  • 前髪の抜け毛を防ぐための正しいお手入れ方法
  • 薄い前髪を目立たなくするスタイリングの工夫

前髪が抜けやすい人の主な原因

前髪が抜けやすくなる背景には、実はいくつもの原因が考えられます。ここでは代表的な原因を挙げて、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

原因① 生活習慣の乱れ(睡眠・食事・ストレス)

栄養不足や睡眠不足といった生活習慣の乱れは、髪の成長サイクルを乱し、前髪が十分に育たないまま抜けてしまう原因になります。特に偏った食生活や慢性的なストレスは、頭皮の血流を悪化させるため要注意です。

原因② ヘアスタイルによる牽引ダメージ

前髪の生え際は引っ張る力によるダメージを受けやすい部分です。毎日同じきついポニーテールやお団子ヘアばかりしていると、毛根に負担が蓄積されて牽引性脱毛症という薄毛の原因につながることがあります。

特に前髪をピンで強く引っ張って留めるスタイルは、生え際の毛が抜けやすくなってしまいます。牽引性脱毛症は10代や20代の若い方でも起こり得ますので、おしゃれのためにいつも同じ髪型を続けている人は注意が必要です。

原因③ ホルモンバランスの変化

加齢や産後、更年期などによるホルモンの変動は、特に女性の前髪に影響を与えることがあります。男性の場合はAGA(男性型脱毛症)による生え際の後退が関係してくることもあります。

原因④ 遺伝的要因

家族に薄毛の人が多い場合、遺伝的な影響で前髪が抜けやすくなることもあります。髪の太さや毛周期の長さには遺伝が関係しているため、生活習慣を見直しても改善が難しいケースもあります。

美容師からのアドバイス

前髪が抜けやすい原因は人それぞれですが、まずはご自身の生活習慣やヘアスタイルを振り返ってみましょう。前髪を引っ張るヘアスタイルで抜け毛が増えやすくなることも。心当たりのある原因が見つかれば、そこに対処することが抜け毛改善の第一歩になります。

ここがポイント!

  • 栄養不足やストレスは前髪の成長を妨げる要因に
  • 毎日のヘアスタイルによる引っ張りは毛根ダメージにつながる
  • ホルモンバランスの乱れも生え際の薄毛に影響する
  • 遺伝的要素も前髪の薄さに関係する可能性がある

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前髪が抜けやすい人の対策① 生活習慣の改善

髪の毛も体の一部なので、日頃の生活習慣が前髪の抜けやすさに大きく影響します。

栄養バランスの偏った食事や慢性的な睡眠不足が続くと、髪に必要な栄養が行き渡らず毛が十分に育たなくなってしまいます。また、ジャンクフード中心の食生活や過度の飲酒・喫煙の習慣も頭皮の血行やホルモン分泌に悪影響を及ぼし、前髪の抜け毛を助長しかねません。さらに、精神的なストレスが積み重なることも自律神経を乱し、髪の成長にブレーキをかける要因です。

こうした生活習慣の乱れを見直すだけでも、前髪の抜け毛が改善するケースは多々あります。若いからと油断せず、一度ご自身の生活リズムをチェックしてみましょう。

髪のためには栄養バランスの良い食事を

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。髪を強く育てるために、食事では肉・魚・大豆製品など良質なタンパク質をしっかり摂りましょう。

また、髪の成長を助けるビタミンB群や亜鉛などのミネラルも重要です。野菜や果物に含まれるビタミンCやビタミンEには血行を促進する働きがあるため、バランス良く取り入れてください。

偏った食生活を続けていると髪まで元気を失ってしまいます。抜けやすい前髪を改善する第一歩として、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

美容師からのアドバイス

髪の毛は生活習慣の影響を受けるまでにタイムラグがあるため、改善の効果を実感するには少し時間がかかります。焦らずに、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動を継続して、頭皮と髪にじっくりと良い変化を積み重ねていきましょう。

ここがポイント!

  • 良質なタンパク質(肉・魚・大豆など)やビタミン・ミネラルをバランス良く摂って髪の成長をサポート
  • 質の良い睡眠を確保し、適度な運動で頭皮の血行を促進することも大切
  • 喫煙や過度な飲酒は血行不良やホルモンバランスの乱れにつながるため抜け毛が気になる場合は控える
  • 日々のストレスを溜め込みすぎないよう、リラックスできる時間を作って心身のケアをする

前髪が抜けやすい人の対策② 正しいヘアケア方法

毎日のヘアケアも前髪の抜け毛に深く関わっています。自己流の誤ったケアで頭皮に負担をかけていないか、一度見直してみましょう。

たとえば、洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったり、爪を立ててゴシゴシ洗ったりすると頭皮が傷つき、抜け毛が増える原因になります。シャンプーはなるべく低刺激で自分の頭皮に合うものを選び、指の腹を使って優しく洗うことが大切です。

また、洗髪後は濡れた髪と頭皮を自然乾燥のまま放置せず、タオルでやさしく水分を拭き取ってからドライヤーで地肌まで乾かしましょう。ただし、熱風を同じ箇所に長時間当てないようにして、髪を傷めないよう適度に温度と距離を保つことが大切です。

頭皮マッサージや育毛剤で髪環境を整える

シャンプー後のひと手間として、頭皮マッサージを取り入れると血行促進に役立ちます。両手の指の腹で頭皮全体を揉みほぐすように優しくマッサージしてみましょう。

凝り固まった頭皮が柔らかくなると、毛根に栄養が行き届きやすくなります。さらに、市販の育毛剤(スカルプエッセンス)を使って頭皮環境を整えるのも一つの方法です。

育毛剤自体に即座に髪を生やす効果はありませんが、抜け毛が気になる部分に毎日塗布してマッサージすれば、髪が育ちやすい土壌を作ることが期待できます。こうしたケアは継続が大切なので、焦らずコツコツと続けてみてください。

美容師からのアドバイス

自己流のヘアケアを見直して、頭皮に優しいお手入れを続ければ髪は必ず応えてくれます。シャンプーの選び方や洗い方に不安がある方は、美容師に相談してみるのも良いでしょう。プロのアドバイスを取り入れて正しいケアを習慣化し、前髪の抜け毛をしっかり予防しましょう。

ここがポイント!

  • シャンプーは低刺激で頭皮に合うものを選び、洗髪時は指の腹で優しくマッサージするように洗う(爪を立てない)
  • シャンプーやトリートメント剤はすすぎ残しがないようにしっかり洗い流し、頭皮に余分な負担をかけない
  • 濡れた髪はタオルで優しく水気を取ってから、ドライヤーで地肌までしっかり乾かす(自然乾燥はNG)
  • シャンプー後に頭皮マッサージを取り入れて血行を促進し、市販の育毛剤で頭皮環境をケアするのも効果的

前髪が抜けやすい人の対策③ 薄い前髪を目立たなくするスタイリング

もし前髪が薄くなってしまっても、スタイリング次第で目立たなくカバーすることが可能です。髪型を工夫して、気になる生え際を上手に隠してしまいましょう。

たとえば、前髪を厚く下ろそうとせずシースルーバングのように適度に束感を出しておけば、地肌の透けが目立ちにくくなります。無造作な質感にカットした前髪は、少ない毛量でも自然に見えるのでおすすめです。

また、いっそ前髪を伸ばして分け目をサイドに流す髪型に変えると、薄い部分がカモフラージュできます。思い切って前髪を作らないベリーショートのスタイルに挑戦するのも一つの方法です。

ヘアアクセサリーで前髪をカバーするのも手軽な方法です。カチューシャやヘアバンドで生え際を隠せば、薄い前髪も目立たなくなります。前髪をピンでサイドに留めて流すだけでも、生え際の薄さが気にならないでしょう。

このように工夫次第で前髪の薄さは十分カバーできますから、自分に合った方法でチャレンジしてみてください。

前髪の乾かし方を工夫してボリュームアップ

薄い前髪をふんわり見せるには、ドライヤーでの乾かし方がポイントです。前髪を乾かす際は根元を立ち上げるように指で髪を動かしながら温風を当てましょう。

分け目がつかないように意識して乾かすことで、ペタンと寝やすい前髪にもボリュームが出ます。仕上げに冷風を当てればふんわり感が長持ちします。

こうしてブローで根元から立ち上げるクセをつければ、地肌の透けもかなり目立たなくなるはずです。

美容師からのアドバイス

前髪が薄いとお悩みでも、悲観しすぎる必要はありません。髪型やスタイリングの工夫で十分カバーできますし、それをきっかけに新しいヘアスタイルに挑戦するチャンスにもなります。コンプレックスにとらわれず、自分に似合う前髪アレンジを楽しんでみてくださいね。

ここがポイント!

  • 前髪は分け目が一直線にならないよう、ドライヤーで根元を立ち上げながら乾かすと地肌が透けにくい
  • 薄い前髪を無理に厚く作ろうとせず、シースルーバングや束感のある前髪にすると自然にボリュームアップできる
  • 前髪のデザインを変えるのも手段の一つ。前髪を伸ばして横に流したり、いっそ前髪を作らないヘアスタイルにする方法も検討してみて
  • カチューシャやヘアバンド、ヘアピンなどのヘアアクセサリーで生え際を隠せば、手軽に前髪の薄さをカバーできる

よくある質問

Q1. 前髪が抜けやすいとき、育毛剤やスカルプシャンプーは効果がありますか?

育毛剤やスカルプシャンプーは、前髪の抜け毛対策として一定の効果が期待できます。ただし、どちらも使えばすぐに劇的な発毛効果が出るものではない点に注意しましょう。

育毛剤は頭皮の血行促進や環境を整えるためのもので、髪の毛そのものを直接生やす医薬品(発毛剤)とは異なります。また、スカルプシャンプーも頭皮の皮脂汚れを落として清潔に保つ補助的な役割です。

大切なのは毎日継続して使用することと、生活習慣の改善とあわせてケアを行うことです。これらを組み合わせることで、抜け毛予防に役立つでしょう。

Q2. 前髪の抜け毛が気になるとき、美容室ではどんな対応をしてもらえますか?

まずは美容師さんに前髪の悩みを率直に相談してみましょう。美容室では、お客様の前髪の状態に合わせて髪型を工夫してくれます。少ない前髪を無理に厚く見せようとせず、サイドに流しやすい長さに整えたり、全体のバランスを見て前髪の範囲を調整したりすることが可能です。

また、ご希望があれば部分的なエクステ(シールエクステ)で前髪にボリュームを足す方法や、トップピースと呼ばれる部分ウィッグで気になる生え際をカバーする方法を提案してもらえる場合もあります。

プロにカットやスタイリングでカバーしてもらうことで、自分では思いつかなかった解決策が見つかるかもしれません。

Q3. 抜けてしまった前髪はまた生えてきますか?

毛根がしっかり残っている限り、抜けてしまった前髪も再び生えてくる可能性が高いです。特に、一時的なストレスや栄養不足、牽引性脱毛症が原因で抜けていた場合は、原因を取り除けば髪は徐々に回復していくでしょう。

ただし、男性のAGA(男性型脱毛症)など進行性の脱毛症の場合は、何もしないと薄毛が進んでしまう恐れがあります。「最近、生え際が後退してきた」「抜け毛の量が増えている」と感じる場合は、できるだけ早めに皮膚科や毛髪の専門クリニックで相談することをおすすめします。

適切な治療やケアを受ければ、抜けた前髪が再び生えてくる可能性を高めることができます。

まとめ

前髪が抜けやすいと感じても、原因に応じた正しいケアを行えば改善の余地は十分にあります。まずは日々の生活習慣を見直し、髪と頭皮に優しいヘアケアを徹底することで抜け毛の進行を食い止めましょう。

それでも前髪のボリュームが気になるときは、髪型を工夫して上手にカバーすることも大切です。セルフケアを続けても不安が残る場合には、美容師や専門医に相談してプロの助言を仰ぐのも一つの方法です。

前髪は見た目の印象を左右する大切なポイントだからこそ、適切な対策で健康な髪をキープし、自信を持ってヘアスタイルを楽しんでくださいね。

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