紫シャンプーで髪が染まりすぎた!安全な色の落とし方を美容師が解説

紫シャンプー

ブリーチヘアの黄ばみ消しに使う紫シャンプーで、逆に髪が紫っぽく染まりすぎた……こんな経験はありませんか?

本来は色落ちを防ぐためのアイテムで髪色が変わってしまうと驚きますし、「ちゃんと元に戻るの?」と不安になりますよね。実は紫シャンプーで髪が紫に染まってしまっても、正しい対処法を知れば数日以内に元の髪色に戻すことが可能です。

この記事では、紫シャンプーで染まりすぎた場合の原因や色の落とし方、再発防止のコツを美容師の視点からわかりやすく解説します。髪を傷めずに色味をリセットする方法がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 紫シャンプーで髪が紫っぽく染まる原因とメカニズム
  • 髪についた紫色を早く落とす安全な対処法
  • 紫シャンプーの色を落とすときに注意するポイント
  • 二度と染まりすぎを起こさない紫シャンプーの使い方
  • 色落ちを防ぎつつ理想の髪色をキープするヘアケアのコツ

紫シャンプーで髪が染まりすぎる原因

紫シャンプー(ムラシャン)は、その名の通り紫色の染料成分が入ったシャンプーで、ブリーチ後の黄ばみを打ち消す目的で使用します。

本来はシャンプー中にごく薄い紫色の色素が髪表面に付着し、一時的に黄みを抑える程度に留まります。しかし、髪の状態や使い方によっては必要以上に紫の色素が髪内部に入り込み、髪が紫がかった色に染まってしまうことがあります。

特にブリーチを繰り返したハイダメージ毛や、ほとんど白に近いハイトーンの髪は色素が定着しやすく、紫シャンプーの色味がそのまま発色し目立ちやすい傾向があります。

頻度や放置時間のやりすぎに注意

紫シャンプーで髪が紫に染まってしまう主な要因として、

  • 使用頻度の高さ
  • 放置時間の過度な長さ

が挙げられます。

たとえば、一度の使用で長時間(10分以上)髪に馴染ませすぎると、その分だけ紫の色素が髪に深く染み込み、必要以上に発色してしまいます。また毎日のように頻繁にムラシャンを使っていると、少しずつ紫色素が蓄積して髪全体がうっすら紫がかった状態になることもあります。

紫シャンプーは適切な頻度(週1〜2回程度)と放置時間を守って使えば本来安心なものですが、効果を欲張ってやりすぎると色残りの原因になるので注意しましょう。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーはあくまでカラーの黄ばみを抑える補助的なアイテムです。使用方法さえ守れば過度に色が染まる心配はありません。万が一ムラシャンで髪が染まりすぎても慌てずに、まずは原因となった使い方を見直してみましょう。

ここがポイント!

  • 紫シャンプーは紫の色素でブリーチ毛の黄ばみを中和するもの
  • 髪が傷んでいたり明るすぎたりすると色素が定着しやすい
  • 紫シャンプーで髪が紫に染まっても一時的な着色なので落とせる
  • 頻繁な使用や長時間の放置は色素の蓄積につながるので注意

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紫シャンプーで染まりすぎた時の色の落とし方

紫シャンプーの色が思った以上に入ってしまっても、正しい方法で対処すれば元の髪色に戻すことが可能です。焦らずに落ち着いて、以下のステップで色落としを試してみましょう。

まずは普段のシャンプーで優しく何度か洗う

紫シャンプーの色素は時間とともに少しずつ落ちていきます。最初は、いつも使っている普通のシャンプーで髪を優しく洗って様子を見ましょう。

1回のシャンプーでは落ち切らなくても、毎日1回ずつ数日かけて繰り返せば徐々に紫が薄くなっていくはずです。髪への負担を抑えるためにも、一日に何度も連続で洗うのではなく1日1回ペースで洗うのがおすすめです。

紫色が強く残っている部分は、シャンプー時によく泡立ててからすぐ流さず数分間泡を髪にパックするように馴染ませておくと色素が浮き上がりやすくなります。

落ちにくい時は洗浄力の高いシャンプー&ぬるま湯を試す

何度か洗っても紫色がなかなか落ちない場合は、洗浄力の強いシャンプーを使ってみましょう。市販のクレンジングシャンプーや薬用シャンプー(フケ改善用など)には洗浄成分が強めのものが多く、残留した紫色素を落とすのに効果的です。

また、シャンプー時に使うお湯の温度もポイント。カラーキープの際はぬるめ(約38℃)が推奨されますが、色を落としたい時は少し高めの温度(40℃前後)にすると色素が落ちやすくなります(ただし熱すぎるお湯は髪を傷めるのでNGです)。

何度か試しても頑固に残る場合は、無理に市販品で対処しようとせず美容師に相談してプロに任せることも検討してください。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーの色が入ってしまったからといって、焦ってゴシゴシ洗いすぎるのは逆効果。色素だけを落として髪を傷めないようにするには「優しく丁寧に、でもしっかり泡立てて」洗うのがコツです。泡パックは長くても2〜3分程度にとどめ、洗い流した後はトリートメントでしっかり保湿ケアしてくださいね。

ここがポイント!

  • 普通のシャンプーで毎日洗えば数日で紫の色は徐々に薄くなる
  • シャンプー時に泡を数分置く「泡パック」をすると色素が浮きやすい
  • クレンジングシャンプーや薬用シャンプーは残留色素の除去に効果的
  • 色を落とすときはやや高めのぬるま湯を使うと落ちやすい(※熱湯はNG)

紫シャンプーの色を落とす際の注意点

紫シャンプーで髪が紫っぽくなってしまったからといって、誤った方法で色を落とそうとすると髪や頭皮に大きなダメージを与えかねません。特にブリーチ毛はただでさえデリケートな状態なので、色抜きの際もできるだけ髪に負担をかけないやり方を心がけることが大切です。

以下では、紫シャンプーの色残りを処理するときに気をつけたいポイントを解説します。

① 色を落とすために再度ブリーチしない

「早く元に戻したい」という気持ちから、髪をもう一度ブリーチして紫色を抜こうと考えるのは絶対にNGです。

確かにブリーチをすれば余分な色素は抜けますが、その代償として髪のダメージが格段に大きくなってしまいます。切れ毛やゴワつきの原因にもなりますので、紫シャンプー程度の色残りであればブリーチに頼るのは避けましょう。

② 髪用以外の強い洗剤は使わない

台所用の食器洗剤や衣類用の洗剤など、髪用ではない強力な洗浄剤で落とそうとするのも危険です。

頭皮に必要な皮脂まで奪われてトラブルを招くほか、成分によっては髪が極度に乾燥してボロボロになってしまいます。たとえ色が落ちると書かれた裏技がネットにあっても、髪専用ではない洗剤は絶対に使わないようにしてください。

③ 焦らず自然に色落ちさせるのが基本

紫シャンプーの色素による着色は、基本的に時間が解決してくれる一時的なものです。無理に短時間で完全に落とそうとせず、通常のシャンプーで徐々に色を落としていく方が安全で確実な方法と言えます。

それでもどうしても落ちない場合は、自分で無理に何とかしようとせず美容室でプロに相談するのがおすすめです。サロンなら脱染剤やカラートリートメントなど、髪に負担をかけすぎない方法で安全に色味を調整してもらえます。

美容師からのアドバイス

「早く元に戻したい」と焦ってしまいがちですが、紫シャンプーによる色残り程度であれば時間とともに薄まるケースがほとんどです。強引な方法で髪を傷めてしまうより、心配なときは美容師に相談してプロの手を借りるのが一番安心ですよ。

ここがポイント!

  • 紫シャンプーの色を落とすためにブリーチし直すのは髪を大きく傷める原因
  • 台所用洗剤など髪専用でない洗浄剤は頭皮トラブルや極度の乾燥を招くので避ける
  • 基本は毎日のシャンプーで時間をかけて自然に色落ちさせること
  • 自分で落とせない場合は美容室でプロに任せるのが安全で確実

紫シャンプーで色残りしないための予防策

一度ムラシャンで髪が染まってしまうと、「次は失敗したくない」と思いますよね。最後に、紫シャンプー使用時に髪に色を残さないための正しい使い方のコツをお伝えします。

適切な頻度と方法で使えば、紫シャンプーは決して怖いものではありません。むしろ黄ばみを抑えて理想のヘアカラーをキープする頼もしい味方になってくれますよ。

① 使用頻度は週1〜2回程度で十分

紫シャンプーは基本的に毎日使う必要のないアイテムです。頻繁に使えば使うほど色素が髪に蓄積しやすくなるため、髪が紫がかってきたり希望よりもくすんだ色になる原因になります。

一般的には週1〜2回ほどの使用で十分効果を発揮しますので、毎日のシャンプーは普通のシャンプーを使い、ムラシャンは必要なタイミングでのみ取り入れましょう。

② 放置時間は最初1〜2分から始める

ムラシャンを使う際の放置時間(置き時間)も重要なポイントです。初めて使うときはまず1〜2分程度から始め、髪の様子を見ながら徐々に時間を伸ばしても最大でも5分程度にとどめましょう。

10分以上の長時間放置は色ムラや染まりすぎの原因になるので避けてください。「長く置けば効果的かも」と思いがちですが、必要以上の時間は逆効果になります。

③ ダメージ毛は時間をさらに短く&薄めて使う

ブリーチを繰り返している髪やハイダメージ毛の場合、健康な髪に比べて紫シャンプーの色素が格段に入りやすくなります。そのため、放置時間は通常よりさらに短めに調整するのがおすすめです。

心配な場合はシャンプー剤を少し水で薄めて使用すると色づきが穏やかになります。自分の髪のダメージ度合いに合わせて、ムラシャンの使い方を加減しましょう。

④ 普通のシャンプーと交互に使って色素を薄める

紫シャンプーだけを連日使用していると、どうしても紫の色素が髪に濃く残りやすくなってしまいます。ムラシャン使用中も普段のシャンプーと交互に使うことで、髪に残る色素をリセットしながら黄ばみを抑えることが可能です。

たとえば「通常のシャンプー2〜3日 → 紫シャンプー1日」のようにサイクルを組むと良いでしょう。ムラシャンの原液をそのまま使うのが不安な場合は、手持ちのシャンプーに少し混ぜてマイルドに調整する方法も効果的です。

美容師からのアドバイス

紫シャンプーは「正しく使えば頼もしい味方」です。色が残って焦ってしまった方も、コツさえ掴めばもう怖がる必要はありません。大事なのは、ご自身の髪質や色落ち具合に合わせて使用頻度と放置時間を調整すること。上手にムラシャンを取り入れて、美しい髪色を長持ちさせましょう。

ここがポイント!

  • 紫シャンプーは週1〜2回の使用で十分効果を発揮する
  • 放置時間は最初は1〜2分、慣れても5分以内に留める
  • ダメージ毛ほど色が入りやすいので時間短縮やシャンプーを薄めて調整する
  • ムラシャンと通常のシャンプーを交互に使うと色素の蓄積を防ぎやすい

紫シャンプーの色残りについてよくあるQ&A

Q1. 紫シャンプーで染まった髪色はどれくらいで元に戻る?

個人差はありますが、紫シャンプーで一時的についた紫色は早ければ2〜3回のシャンプーでほぼ気にならない程度まで薄くなります。遅くとも1〜2週間ほど毎日洗髪すれば大抵は元の髪色に戻るケースが多いです。

ただし髪のダメージ具合や色の濃さによって落ちるスピードには差があります。心配な場合は通常のシャンプーに加えて週1回程度クレンジングシャンプーを取り入れると、より早く色抜けを実感できるでしょう。

Q2. 紫シャンプーは毎日使わない方がいいの?

はい。紫シャンプーは基本的に毎日使う必要はありませんし、むしろ毎日使うと色素が髪に蓄積しやすくなるためおすすめできません。

頻繁な使用は髪が紫がかってきたり、希望の色よりもくすんだ仕上がりになる原因になります。メーカーの推奨頻度にもよりますが、一般的には週1〜2回程度で十分効果があります。

特にカラーを入れた直後数日は色が抜けやすい状態なのでムラシャンの使用は避け、カラーの抜けが気になり始めたタイミングで適度に使うと良いでしょう。

Q3. 紫シャンプーで浴室や手に色がついた時の落とし方は?

紫シャンプーの染料は浴室の床や壁、手肌に付着すると落ちにくいことがあります。浴室についてしまった場合はできるだけ早めに水で洗い流すのが鉄則です。

時間が経って染みになったときは、市販の塩素系浴室クリーナー(漂白成分入りの洗剤)を吹き付けてしばらく置いてから流すと色が落ちやすくなります。手に付いた紫色は石けんで丁寧に洗えば徐々に落ちますが、爪の間など落ちにくい箇所はクレンジングオイル(メイク落とし)を馴染ませてから洗うと効果的です。

使用時には手袋を着用する、使用後すぐに浴槽や床をさっと洗い流す習慣をつけると色移りを予防できます。

まとめ

紫シャンプーで髪が紫に染まりすぎてしまっても、正しい対処法を知っていればもう心配いりません。今回ご紹介したように、焦らず普段のシャンプーで丁寧に洗えば多くの場合は数日で元の髪色に戻せます。

大切なのは髪を傷めず安全に色を落とすことと、同じ失敗を繰り返さないよう紫シャンプーの正しい使い方を身につけることです。

紫シャンプーは適切に使いこなせばブリーチヘアの強い味方になってくれるアイテム。上手に活用して、理想の髪色を長く楽しんでくださいね。

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