美容院でせっかく綺麗に染めたのに、数日後には色が抜けてしまいがち……そんな経験はありませんか?
「カラー後48時間(2日間)はシャンプーしないでね」と美容師さんから言われても、本当はどこまで我慢すればいいのか分からず不安になる方も多いでしょう。
この記事では、カラー後48時間の間に髪に起こる変化やNG行動、上手なお手入れ方法をプロの美容師が解説します。正しいケアでキレイな髪色を長持ちさせるコツがわかりますよ!
この記事でわかること
- カラー後48時間の髪の状態と注意点
- カラー直後のシャンプータイミングとその理由
- どうしても洗いたいときの対処法(湯シャンなど)
- 48時間経過後に行うべきケア方法
- 髪色を長持ちさせる日常のポイント
カラー後の48時間が大切な3つの理由とは
ヘアカラーをした直後は、髪の中でアルカリ剤がキューティクルを開いた状態になっています。
健康な髪は弱酸性ですが、カラー剤によりアルカリ性に傾きデリケートな状態です。そのため、髪はとても傷みやすく、色素も抜けやすい状況になります。さらに、染料が髪内部で酸化して定着するには約48時間かかると言われています。
つまりカラー後48時間は、髪色がしっかり定着する大切な時間。この間は不要な刺激(摩擦や強力なシャンプーなど)を避け、髪を優しく扱いましょう。
理由① カラー後の髪はキューティクルが開いて不安定
ヘアカラーで薬剤を塗布した髪は、キューティクルが開いた状態で、中の染料と栄養分が流れやすくなっています。このためカラー直後は髪が非常に不安定で、摩擦や熱、シャンプーの刺激に弱い状態です。
理由② 染料が定着するまでに約48時間かかる
染料は髪の内部に入ったあと、酸化して発色・定着しますが、そのプロセスには約48時間かかるとされています。この間に過度な洗浄や熱を加えると、色素がしっかり定着する前に流れてしまい、色落ちの原因になります。
理由③ この間のケアで色持ちが大きく変わる
カラー後48時間にどう髪を扱うかで、1週間後・1ヶ月後の色持ちに大きな差が出ます。特に洗浄力の強いシャンプーや高温のドライヤーは要注意。保湿ケアや静かな乾燥方法で、髪への刺激を最小限に抑えることが大切です。
美容師からのアドバイス
カラー後の数日は髪がアルカリ性で不安定な状態です。シャンプーや熱をかける前に、トリートメントでアルカリを中和し、髪内部までしっかり栄養補給をしておくことが大切です。
ここがポイント!
- カラー後48時間はキューティクルが開いて色が抜けやすい
- 染料の定着には最低48時間かかる
- この間の洗浄・熱刺激で色落ちのリスクが上がる
- 健康な髪は弱酸性、カラーでアルカリ性に傾いている
- 丁寧なケアがその後の色持ちに直結する
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カラー後48時間は避けたほうがいい!8つのNG行動

美容院で染めた髪の色を長持ちさせ、髪の健康を保つためには、カラー直後の48時間の過ごし方が非常に重要です。
カラー剤の色素が髪内部で安定し定着するまでに約48時間かかるとされ、この間に不適切なケアをすると色落ちやダメージの原因になります。
以下に、カラー後48時間以内に避けるべき代表的なNG行動とその理由を、美容師の視点からわかりやすく解説します。
NG行動① カラー直後の洗髪やシャンプーを控える
染めた直後の髪はキューティクルが開いたままで、カラー剤の色素がまだ十分に定着していません。その状態でシャンプーをすると染料が流れ出てしまい、せっかくのカラーがすぐに落ちてしまいます。
最低でも24時間、可能であれば48時間は洗髪を控えましょう。どうしても洗いたい場合は、ぬるま湯で軽くすすぐ程度に留めるのがおすすめです。
NG行動② 熱すぎるお湯での洗髪・長風呂を避ける
高温のお湯はキューティクルをさらに開かせ、色素が流れ出しやすくなります。カラー直後のシャワー温度は38℃前後のぬるま湯に設定し、湯船では髪をまとめてお湯につけないようにしましょう。
長風呂や熱すぎる洗髪は、髪にとって大きなストレスになります。
NG行動③ 汗をかく激しい運動やサウナを避ける
大量に汗をかくと髪の表面が湿った状態が長く続き、キューティクルが開きっぱなしになることで色素の流出リスクが高まります。
特にサウナは高温・湿度の影響で髪に大きなダメージを与えるため、カラー後2〜3日は避けるのがベストです。軽い運動はOKですが、汗を拭く頻度を増やすなど工夫が必要です。
NG行動④ プールや海で泳がない
塩素を含むプール水や海水の塩分は、髪にダメージを与えるだけでなく、染料を分解・流出させる原因になります。染めた直後は、できれば1週間ほど泳ぐのは控えましょう。
カラー後48時間以内にやむを得ず入水する場合は、事前に髪を真水で濡らし、保護用オイルやスイムキャップなどでできる限り髪を守ってください。
NG行動⑤ 濡れた髪を放置したり強くこすったりしない
濡れた髪はキューティクルが開きやすく、非常にデリケートです。
そのまま放置すると色素が抜けやすくなるだけでなく、タオルでゴシゴシこすったり、目の細かいブラシで無理にとかすと物理的なダメージで色落ちの原因に。
タオルドライはポンポンと優しく押さえるようにし、粗めのコームで丁寧に扱いましょう。
NG行動⑥ 高温のドライヤーやヘアアイロンを使わない
180℃を超えるような高温のアイロンやコテは、カラー直後の髪に大きな負担をかけ、色素を壊す原因になります。ドライヤーはなるべく低温で、髪から適度な距離を保って使用しましょう。
スタイリングでアイロンを使う場合は、温度を160℃以下に設定し、事前に保護用オイルなどを使うと安心です。
NG行動⑦ 強い紫外線に直接当てない
紫外線は髪内部の色素にまで影響を与え、カラーの退色を促進します。特にカラー直後は色素が不安定なため、直射日光に長時間当たると色あせの原因に。
外出時は帽子や日傘、UVカットスプレーなどを活用して、紫外線対策を意識しましょう。
NG行動⑧ カラー直後に帽子をかぶらない
意外かもしれませんが、染めたばかりの髪に帽子を被るのもNG行動のひとつ。締めつけや摩擦によって色移りや色ムラが起きる可能性があります。
カラー後は最低でも24時間は帽子を避け、被る場合は通気性が良くゆとりのあるものを選びましょう。
NG行動⑨ アルコール系など強いスタイリング剤を使わない
スタイリング剤に含まれるアルコールは髪の水分を奪いやすく、カラー直後の髪には刺激が強すぎます。
ジェルやハードスプレーなどホールド力の高い製品もキューティクルを傷める恐れがあるため避け、カラー後しばらくは保湿系のヘアオイルやクリームなど、優しい仕上がりの整髪料を選ぶようにしましょう。
美容師からのアドバイス
カラー後の48時間は「染めたあと」ではなく、「カラーを完成させる期間」。余計な刺激を与えないことが、色持ちや髪の美しさにつながります。
ここがポイント!
- シャンプー・熱・摩擦はできるだけ避ける
- 汗・紫外線・塩素・帽子の摩擦も色落ちの原因に
- 整髪料やスタイリングは低刺激なものを選ぶ
- この48時間が色持ちの明暗を分ける大切な時間
カラー直後のシャンプータイミングは24時間後?48時間後?

ヘアカラー後のシャンプーは、48時間以上は控えるのが一般的に推奨されています。なぜなら、色素は髪に完全に定着する前にシャンプーで流れてしまう可能性があるからです。
「最低24時間、可能なら48時間空けるのが理想」と言われることもありますが、現実的には24時間我慢できれば合格点と考える美容師も多いです。
カラー後は48時間空けるのが理想
カラー後すぐのシャンプーは避け、2日ほどはシャンプーしないのが理想的です。2日間あれば色素がより定着して髪が安定状態になり、色落ちリスクを減らせます。
カラー後24時間我慢するのが現実的
実際には「48時間」と言われても現実は難しい場合が多いので、最低でも24時間は我慢するようにしましょう。寝る前にカラーをした場合、翌日の夜まで洗わないようにすると効果的です。
どうしても我慢できない場合は、湯洗い(お湯だけでのすすぎ)で対応しましょう。
美容師からのアドバイス
仕事や予定で洗髪せざるを得ない時は、シャンプー剤を使わず湯シャンがおすすめ。お湯だけなら界面活性剤の影響がなく、色落ちリスクを抑えられます。24時間は最低でも我慢して、できれば休みの日に洗うと安心です。
ここがポイント!
- シャンプー開始は最低24時間後、できれば48時間後
- 長時間シャンプーをしない方がカラーは長持ちする
- 洗う場合は優しい方法(湯シャン)で汚れを流す
- すすぐお湯はぬるめ(38℃程度)にして髪に優しく
カラー後の翌日に洗いたいときは?48時間待てないときの対処法
カラー翌日にどうしても髪を洗いたい場合は、お湯だけで流す「湯シャン」が効果的です。
界面活性剤を含まないお湯で洗えば、色素を落としにくいまま汗やホコリだけを洗い流せます。逆にドライシャンプーはエタノール成分が多く、かえって色落ちを早めるので避けましょう。
湯シャンで優しく洗う
湯シャンはお湯で汚れを浮かせるだけなので、カラー剤に含まれる色素を奪いません。洗面器にお湯を溜めて髪を浸すなどして、優しく汚れを落としてください。
シャンプー選びのポイント
シャンプーを使う場合は、洗浄力が穏やかなアミノ酸系シャンプーがおすすめです。アミノ酸系は低刺激で髪に優しいため、カラー後の色素を奪いすぎません。
美容師からのアドバイス
急ぎで洗髪するなら「お湯で流すだけ」を意識して。どうしてもシャンプーを使うなら、一回分の量を少なめにし、優しく泡立てて洗ってください。カラー用のシャンプーや洗い流さないトリートメントで、なるべく髪を保護することもおすすめです。
ここがポイント!
- どうしても洗うなら湯シャン(お湯だけ)で済ませる
- 洗浄力の強いシャンプー剤やドライシャンプーは避ける
- アミノ酸系など低刺激シャンプーを選ぶ
- 洗ったあとは洗い流さないトリートメントで栄養補給
カラー後48時間経過した後のおすすめケア

2日間が経過すれば、髪はある程度落ち着いた状態になります。ただしデリケートさはしばらく続くので、このタイミングでしっかり補修しましょう。
カラーがしっかり定着する48時間までは勝負時間!トリートメントで髪を守ると発色も良くなります。
トリートメントで内部補修
カラー後は髪がダメージを受けて栄養分も流れやすい状態です。そこでカラー用のトリートメントを使い、髪内部を補修しましょう。洗い流すヘアマスクや週1回の集中ケアがおすすめです。
高温・自然乾燥は避ける
髪が濡れているとキューティクルが開いたままになるため、色落ちしやすくなります。タオルドライで余分な水分を取り、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。熱風と冷風を交互に当てると髪への負担が減ります。
美容師からのアドバイス
カラー後48時間が過ぎたら普段通りのシャンプーもOKですが、引き続き髪は傷みやすい状態です。洗ったあとはすぐにタオルで押さえるようにし、低温ドライヤーで優しく乾かしましょう。
ここがポイント!
- カラー後48時間以降も補修ケアは重要
- 洗い流さないトリートメントでコーティング
- ドライヤーは熱風・冷風を交互に
- 濡れた髪はすぐに乾かす
カラー後48時間の過ごし方についてよくある質問
Q1. カラー当日の夜にシャンプーしても大丈夫ですか?
基本的には避けるべきです。染料が定着する前なので、色落ちのリスクが高くなります。できれば翌日夜以降に洗うのがベストです。
Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わりますか?
はい、変わります。熱すぎるお湯は色素が流れやすくなります。38℃前後のぬるま湯がおすすめです。また、乾かさず自然乾燥はNG。すぐにドライヤーで乾かしましょう。
Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいいですか?
アミノ酸系の低刺激シャンプーが理想です。カラー用に設計された商品なら、より安心して使えます。
まとめ
カラー後48時間は、髪がとてもデリケートな状態です。この期間に正しいケアを行うことで、髪色の定着が良くなり、美しい発色を長くキープできます。
カーラーした後はできる限り24〜48時間はシャンプーを避け、どうしても洗いたい場合は湯シャンや低刺激の方法で対処しましょう。また、48時間経過後も保湿や補修は欠かさず、日々のケアを大切にすることが、髪の色持ちに繋がります。
自宅でのちょっとした意識が、サロン帰りの美しさを長く保つコツです!


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