ヘアカラーした後、「普通のシャンプーで洗ってもいいの?」と不安に感じたことはありませんか?
カラー直後は色落ちが心配で、シャンプーするタイミングや使うシャンプーの種類に悩む方も多いですよね。実際、美容室でも「今日はシャンプーしないでください」と言われることがあり、戸惑う方もいるでしょう。
この記事では美容師が、カラー後の正しいシャンプー方法や色持ちを良くするヘアケアのコツをやさしく解説します。これを読めば、ヘアカラー後の洗髪に関するモヤモヤが解消し、美しい髪色を長く楽しむためのポイントがわかりますよ。
この記事でわかること
- カラー後に普通のシャンプーを使えるか?
- カラー後に普通のシャンプーを使う際の注意点
- ヘアカラーした当日にシャンプーして良いかどうか
- カラーの色落ちを防ぐ正しい洗髪方法とお湯の温度
- ヘアカラーを長持ちさせる乾かし方・アフターケアのコツ
カラー後は普通のシャンプーを使っても大丈夫?

結論を先にいうと「条件を守ればOK」です。カラー後でも、翌日以降であれば普通のシャンプーは使用できます。
ポイントは
- 当日は避ける
- 洗浄力が穏やかなタイプを選ぶ
- 洗い方をやさしく短時間にする
の3つ。大切なのは、髪と色素に負担をかけないこと。強くこすらず、泡立ててから短時間で流すのが基本です。
使うタイミングと頻度の目安
カラー当日はNG、翌日以降に。ぬるま湯で予洗い→最小量で素早く洗う→しっかりすすぐ、が鉄則。頻度は毎日でも可ですが、色持ちは“何で・どう洗うか”の影響が大きいと覚えておきましょう。
避けたい洗浄成分と選び方
ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの“高洗浄・高脱脂”系は退色を早めがち。成分表示で避け、ココイル系などのアミノ酸系・ベタイン系など“低刺激・マイルド”を選ぶと色持ちに有利です。
カラーケア/カラーシャンプーの活用
普通のシャンプーでも運用可能ですが、カラーケア設計のものは退色抑制や保湿・補修に配慮。ハイトーンや寒色・暖色の色味維持には、紫シャンプーやピンク系など“色素補充型”を必要に応じて併用すると効果的です。
美容師からのアドバイス
“いま手元のシャンプー”が高洗浄タイプなら、まずは使い切る前に低刺激タイプへ切り替えを。色味にこだわる期間だけカラーケアや色素補充型を挟む“期間限定運用”も現実的です。
ここがポイント!
- 当日は不可、翌日以降なら普通のシャンプーOK
- 成分はアミノ酸系・ベタイン系などマイルド重視
- ハイトーンやビビッドはカラー(紫/ピンク)シャンプー併用が有効
- 頻度より“ぬるま湯・短時間・優しく”のやり方が色持ちを左右
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カラーした当日はシャンプーNG?

続いて、美容室でカラーをした当日、シャンプーを控えるよう勧められる理由を説明します。染めたての髪は染料がまだ髪内部に定着しきっていないため、カラー直後の洗髪は極力避けるのが基本です。
ヘアカラーの色素が髪に安定して定着するまでにはおよそ24~48時間ほどかかると言われており、施術当日に洗ってしまうとせっかく入れた色が流れ出てしまいやすいのです。
特にカラー剤はアルカリ性で髪を染めていますが、一般的なシャンプー剤は弱酸性のため、カラー当日に酸性のシャンプーを使うと髪色が変色したりくすんだりする恐れもあります。
きれいな髪色を保つためにも、カラー後最低でも24時間はシャンプーを我慢するのが理想です。また、「お湯で流すだけなら平気?」と思うかもしれませんが、水だけでも染料は流出しやすいため、カラー当日はお湯洗いのみも避けた方がベターです。
カラー直後に洗うと色が定着しない理由
ヘアカラー直後の髪は、まだ染料が十分に内部に定着しておらず、安定するまでに時間がかかります。その状態でシャンプーをすると、未定着の色素が洗い流されて色落ちしやすくなってしまいます。
さらに、カラー剤はアルカリ性なのに対し多くのシャンプーは酸性のため、染めたての髪に酸性の刺激を与えると色がくすんだり鮮やかさが失われたりする可能性があります。
これらが理由で、カラーした当日のシャンプーは避けることが推奨されているのです。
美容師からのアドバイス
ヘアカラー当日はできるだけシャンプーを控えて髪色を安定させましょう。染めたての髪は非常にデリケートなので、せっかくの色素を流してしまわないようにすることが大切です。
ここがポイント!
- ヘアカラーの染料定着には約24~48時間かかる
- カラー当日のシャンプーは色落ち・変色のリスク大
- 美容院で染めた日は既にサロンで洗浄済み
- セルフカラー直後は薬剤を落とすためにシャンプーが必要
カラー後に色落ちを防ぐ正しい洗髪方法
カラーした髪を長持ちさせるには、シャンプーの仕方にもコツがあります。ここでは、色落ちを防ぐための洗髪の基本ポイントを整理します。
洗髪の基本ルール(色落ち防止の3原則)
- お湯は36〜38℃のぬるま湯に設定
→ 熱すぎるとキューティクルが開き、色素が流出しやすくなります。 - 髪をこすらず、指の腹でやさしく洗う
→ 摩擦は色落ち・ダメージの最大の原因です。 - シャンプー時間は短く、すぐ流す
→ 泡を長く放置せず、泡立てたらすぐすすぐのがコツです。
正しいシャンプーの手順
- 予洗い(1分以上)で汚れを落とす
お湯で頭皮と髪を十分にすすぎ、スタイリング剤や皮脂を落とします。これだけで7〜8割の汚れは除去できます。 - シャンプーは少量を手で泡立ててから使う
直接髪につけず、泡を作ってから全体にのせることで摩擦を減らせます。 - 指の腹で地肌をマッサージするように洗う
爪を立てたり、髪同士をこすり合わせたりしないよう注意。 - ぬるま湯でしっかりすすぐ(最低30秒以上)
泡やシャンプー成分が残ると色素を溶かす原因になります。 - トリートメントは毛先中心に
地肌にはつけず、毛先〜中間を中心に。置き時間は短めでOK。
よくあるNG行動
以下の行動は、どれもキューティクルを開かせ、せっかくのカラーを早く落としてしまう要因となります。
- 熱いシャワー(40℃以上)で洗う
- ゴシゴシ洗い・2度洗いの習慣
- シャンプーを原液のまま髪につける
- すすぎ不足で泡が残る
シャンプー頻度と色落ちの関係
「毎日洗うと色落ちする」と思われがちですが、頻度よりも洗い方が重要です。正しい方法で行えば、毎日洗っても退色スピードは大きく変わりません。むしろ清潔な頭皮環境を保つ方が、髪の健康と色持ちに良い影響を与えます。
美容師からのアドバイス
色持ちは「どんなシャンプーを使うか」よりも「どう洗うか」で決まります。お湯の温度・時間・摩擦を見直すだけで、カラーの寿命は確実に変わりますよ。
ここがポイント!
- お湯は36〜38℃のぬるま湯がベスト
- 髪をこすらず、泡で包むように洗う
- 泡の放置・すすぎ残しはNG
- 頻度よりも“洗い方の質”が色持ちを左右
カラー後の乾かし方とケアの6つのコツ

カラー後の髪は、濡れている時間をできるだけ短くすることが大切です。
濡れた髪はキューティクルが開いたままになり、色素や水分が流出しやすい状態。乾かし方やケアの手順を少し工夫するだけで、退色やダメージを大幅に防ぐことができます。
① 自然乾燥はNG。必ずドライヤーで乾かす
濡れたまま放置すると摩擦や酸化でキューティクルが傷み、色落ち・枝毛の原因になります。
②乾かす前にタオルドライをしっかり行う
タオルで優しく押さえるように水気を取ることで、ドライヤー時間を短縮できます。ゴシゴシ擦るのはNGです。
③ アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)を使用
ドライヤー前に毛先を中心にオイルやミルクタイプをなじませ、熱ダメージを防ぎます。
④ ドライヤーは根元から毛先へ向けて当てる
上から下に風を当てることでキューティクルが整い、ツヤ感もアップします。逆方向に風を当てるとパサつきの原因に。
⑤ 高温を避け、短時間で仕上げる
高熱を当てすぎるとキューティクルが再び開いて退色の原因になります。温風→冷風の順で仕上げるのがおすすめです。
⑥ 寝る前のケアも大切に
寝具との摩擦対策として、ナイトキャップやシルク枕カバーを使うと色落ちやダメージ防止に効果的です。
美容師からのアドバイス
カラー後は「濡れた髪を放置しない」「熱をコントロールする」「保護剤を使う」——この3点を意識するだけで、色持ちと手触りが劇的に変わりますよ。
ここがポイント!
- 自然乾燥は避け、ドライヤーで素早く乾かす
- 乾かす前にヘアオイルなどで髪を保護すると◎
- ドライヤーは根元から毛先に当てて乾かすと色ツヤUP
FAQ(よくある質問)
Q1. カラー当日の夜にシャンプーしても大丈夫?
カラー当日はできれば夜でもシャンプーしない方が安全です。染めた直後の髪は色素が安定しておらず、数時間後でも洗えば色が落ちやすい状態です。
どうしても洗いたい場合は、36~38℃のぬるま湯で短時間ですばやく洗い、シャンプー剤の量も最小限に抑えることで色落ちのリスクを減らせます。
それでも完全に防げるわけではないので、可能なら翌日以降まで待つことをおすすめします。
Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わる?
はい、変わります。熱すぎるお湯で洗うとキューティクルが開いて染料が流出しやすくなるため、カラー後はぬるま湯(約36~38℃)で洗うのがベストです。
また、濡れた髪を放置すると摩擦でキューティクルが傷つき退色の原因になります。洗髪後は必ず早めにドライヤーで根元から毛先に乾かし、キューティクルを引き締めるようにしましょう。
適切なお湯の温度と正しい乾かし方を心がけるだけで、カラーの持ちが大きく変わってきますよ。
Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいい?
色落ちしにくいシャンプーを選ぶポイントは、洗浄成分がマイルドであることとカラーケア効果があることです。たとえばラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなど洗浄力の強い成分を避け、アミノ酸系など髪や頭皮に優しい界面活性剤を使ったシャンプーがおすすめです。
さらに、ヘアカラー専用のシャンプーには『色素の流出を防ぐ成分』や『色素を補充できる成分』が配合されているものが多く、カラー後の髪色を長持ちさせるのに効果的です。
紫シャンプーなど色付きのシャンプーなら、洗うたびに髪に色味を足していけるのでハイトーンカラーの退色防止にも役立ちますよ。
まとめ
ヘアカラー後、「普通のシャンプーで洗っていいのか?」と悩む方は多いですが、基本的にはカラー後に普通のシャンプーを使っても問題ありません。
ただし、
- カラー当日は洗髪を控える
- 洗浄力の優しいシャンプーを選ぶ
- ぬるま湯でやさしく洗う
- 洗髪後はすぐ乾かす
といったポイントを押さえることで色持ちが格段に良くなります。
ちょっとした工夫でお気に入りの髪色を長くキープできますので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。適切なケアでカラーを長持ちさせて、美しい髪色を思い切り楽しみましょう!


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