ポニーテールやお団子など髪をまとめたときに首元に出てくる短い毛、いわゆる「後れ毛」。せっかくきれいにまとめても、ピョンピョン飛び出す毛があると気になりますよね。
「いっそ後れ毛を剃るべき?」 と悩む方も多いでしょう。後れ毛を剃ってしまえば首まわりは一時的にスッキリしますが、その一方で剃った部分が青く見えたりチクチクしたりしないか心配なものです。
この記事では、後れ毛を剃るべきかどうかを美容師がわかりやすく解説。 剃るメリット・デメリットや、剃らずに後れ毛を目立たなくするテクニックも紹介します。
読めば後れ毛の悩みを解消し、アップスタイルをもっと楽しむためのヒントが見つかるはずです。
この記事でわかること
- 後れ毛とはどんな髪?生えてくる原因は?
- 後れ毛を剃るメリットとデメリット
- 後れ毛を剃らずにすっきりまとめる方法
- 後れ毛を自分で処理する際の注意点
- 後れ毛をなくしたい場合のプロの手段
この記事がおすすめの人
- アップヘアにすると襟足の後れ毛が気になる人
- 後れ毛を剃ってしまおうか迷っている人
- 後れ毛を上手に隠したり活かしたりしたい人
- 襟足をきれいに見せる方法を知りたい人
- 自分でうなじのムダ毛処理をするのが不安な人
後れ毛とは?剃る前に知っておきたい基礎知識
髪を結んだときに首や顔まわりに垂れてくる短い毛を「後れ毛」と呼びます。もみあげ付近や襟足に生じることが多く、アップスタイルでは意外と目立つ存在です。
実は後れ毛は誰にでもあるもので、生え際の産毛や途中で切れて短くなった毛、新しく生えてきた毛などが原因です。髪質や遺伝によって量や太さには個人差がありますが、決して珍しい現象ではありません。
むしろ最近は、わざと後れ毛を残してこなれ感を出すヘアアレンジも定番になっています。顔まわりに少し後れ毛を残すだけで柔らかな印象になり、小顔効果も期待できるため、後れ毛は上手に活かせば立派な“おしゃれ要素”になるのです。
アップスタイルにしたとき、首の後ろに生える産毛や後れ毛は意外と目立つものです。特に毛量が多い人ほど、後れ毛がまとまらないと首元が暗く見えたり、だらしない印象になってしまうことも。
まずは「後れ毛=邪魔なムダ毛」と決めつけず、髪型の一部として捉えてみましょう。
後れ毛が生まれる理由と役割
後れ毛は髪を下ろしているときにはあまり表面化しませんが、まとめ髪にすると現れます。首や額の生え際はもともと産毛が多く、長い髪に混ざりきらない毛が出てくるためです。
また、ヘアアイロンやカラーなどで途中で切れて短くなった毛が後れ毛化することもあります。どんな人でも多少の後れ毛はありますが、量が多いと感じる場合は髪質(くせ毛・縮毛)やホルモンバランスの影響で新生毛が多いことも考えられます。
いずれにせよ後れ毛は自然に生まれるもので、上手に扱えば顔まわりを柔らかく見せる効果もあります。トレンドのヘアアレンジでは「あえて後れ毛を作る」ことも多いので、気にしすぎないことも大切ですよ。
美容師からのアドバイス
後れ毛は邪魔に思えますが、実は上手に扱えば魅力にもなります。いきなり剃ってしまうのではなく、まずは後れ毛の特徴を知り、活かす方法も含め対策を考えてみましょう。
ここがポイント!
- 後れ毛とは、髪を結んだときに首や顔まわりに垂れる短い毛のこと
- 生え際の産毛や切れ毛、新しく生えた毛などが原因で誰にでも起こる自然な現象
- 後れ毛は顔まわりを柔らかく見せ、小顔効果を出す役割もあり、必ずしも「邪魔な毛」ではない
- 最近はあえて後れ毛を残すヘアアレンジも流行しており、後れ毛を活かすことで垢抜けた印象を演出できる
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後れ毛を剃るメリット・デメリット
「後れ毛を剃ってしまいたい!」と感じる最大の理由は、首まわりをスッキリ見せたいからではないでしょうか。実際、後れ毛を剃れば襟足の産毛がなくなり、首筋のシルエットがくっきりします。
アップスタイルにしたとき襟足がつるつるだと清潔感があり、髪型自体もより洗練された印象になります。首が細長く見える、小顔効果があると感じる人もいるでしょう。また、剃った直後は何も手入れしなくても毛が落ちてこないため、しばらくは楽に過ごせるという利点もあります。
しかし、その一方でデメリットも多く存在します。まず、一度剃るとすぐに毛が伸び始める点に注意が必要です。早い人だと数日、遅くとも1~2週間で短い毛がチクチクと生えてきてしまいます。剃った直後はツルツルでも、生え始めの毛先は刃物でカットされた断面なので硬く、触るとジョリジョリした感触になりがちです。
特に毛量が多い人ほど、剃り跡がまるで刈り上げのようにチクチクしてしまうこともあります。首に触れたとき不快ですし、周囲から見ても剃った跡が青っぽく見えてしまうことがあります。実際に「自分で後れ毛を剃ったら普通の髪の毛まで剃ってしまった」という失敗談もあり、安易な自己処理にはリスクが伴います。
後れ毛を剃るメリット
- 襟足の産毛がなくなり、首まわりがスッキリ見える
- アップスタイルの清潔感や洗練度が増す
- 首が細長く見えたり小顔効果を感じやすい
- 剃った直後は手入れが不要で楽に過ごせる
後れ毛を剃るデメリット
- 剃っても数日~数週間で毛がすぐに伸びてチクチクする
- 剃り跡が青く見えたり、触るとザラザラすることがある
- 剃りすぎて生え際が不自然になったり剃り残しが出やすい
- 自分で処理するとケガや髪の毛の切りすぎなどのリスクがある
美容師からのアドバイス
後れ毛を剃ると確かに一時的に首筋はつるつるになりますが、その効果は長続きせずお手入れの手間が増えます。剃った後に生じるチクチクや見た目の変化を考えると、安易な自己処理はおすすめできません。
ここがポイント!
- 剃れば一時的に襟足の産毛がなくなり、首まわりがスッキリしてアップスタイルが映える
- ただし数日~数週間で毛が伸び始め、短い毛がチクチクと目立ちやすくなる
- 剃った部分は毛穴が青くブツブツ見えたり、触るとザラザラした感触になることもある
- 自分で剃るのは難しく、肌を傷つけたり長い髪まで誤って剃ってしまう失敗例もある
後れ毛を剃る際の注意点
後れ毛を剃ると一時的に首まわりはスッキリしますが、仕上がりやお手入れには思わぬ落とし穴があります。剃った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、あらかじめ注意点を知っておくことが大切です。
ここでは、セルフ処理のリスクや見た目に影響するポイントを整理して解説します。
注意点① 生え際が不自然になりやすい
生え際の毛を全部剃ってしまうと、ラインがくっきりしすぎて逆に違和感が出やすいです。自然な髪の流れが失われ、仕上がりが人工的に見えてしまうことがあります。
注意点② 毛穴が青く目立つ可能性
剃った部分は毛穴が強調されやすく、ブツブツと青く見える場合があります。首筋は特に皮膚が薄いので、光の加減によって想像以上に目立ってしまうことがあります。
注意点③ 自己処理では失敗しやすい
後ろ姿は自分で確認しづらく、剃り残しや剃りすぎが起こりやすいです。特にハサミやカミソリを使った処理は難易度が高く、生え際がガタガタになるリスクもあります。
注意点④ 肌を傷つけるリスクがある
首筋はデリケートな部位のため、カミソリで処理すると小さな切り傷やカミソリ負けを起こす可能性があります。炎症や赤みが出ると見た目も悪くなりやすいので注意が必要です。
注意点⑤ 本格的なシェービングは美容室ではできない
美容室では法律上カミソリを使えないため、襟足を完全に剃ることはできません。プロの処理を希望するなら、理容室やシェービングサロンに相談するのが現実的です。
美容師からのアドバイス
後れ毛を剃るときの失敗は後戻りができないものが多いです。自己流で処理するより、信頼できるプロに任せたほうが安心感も仕上がりも違いますよ。
ここがポイント!
- 生え際を剃りすぎると不自然に見える
- 剃った部分は毛穴が青く浮き出る可能性がある
- 自己処理は失敗やケガのリスクが大きい
- 本格的なシェービングは理容室や専門サロンで対応可能
後れ毛を剃らずにすっきりさせる4つの方法
「剃るのはちょっと怖い…でも後れ毛は何とかしたい!」という方は、スタイリングで工夫してみましょう。 後れ毛は剃らなくても、ちょっとしたテクニックで目立たなくできます。
ここでは代表的な方法を紹介します。
① ワックスやスプレーで抑える
ソフトタイプのヘアワックスを指先に取り、襟足の後れ毛に揉み込むようになじませます。短い毛が他の髪になじみやすくなり、パラパラ落ちてくる毛束を減らせます。その上からキープ力の高いスプレーを吹きかけると、よりしっかり固定できます。
② ピンで留める
どうしても落ちてくる毛は、目立ちにくい色のアメピンやUピンで留めましょう。髪色に近いピンを選べば自然に仕上がり、きっちりホールドできます。
③ あえて後れ毛を残して巻く
少量の後れ毛は無理に隠さず、顔まわりに残してコテで巻くと柔らかい印象になります。ルーズなお団子ヘアやポニーテールでも、こなれ感を出すアクセントとして活かせます。ただし出しすぎるとボサボサに見えるため、左右数本ずつに留めるのがポイントです。
④ 美容師に梳いてもらう
後れ毛の量が多すぎて扱いにくい場合は、美容師にすきバサミで調整してもらいましょう。プロに量をコントロールしてもらえば、自宅でのスタイリングがぐっと楽になります。
美容師からのアドバイス
後れ毛は剃らなくても、スタイリング剤やちょっとした工夫で十分対処できます。自分の髪質や好みに合わせて、隠すか活かすかを選んでみましょう。
ここがポイント!
- ヘアワックスやスプレーで短い毛を抑えれば、剃らなくても後れ毛は目立ちにくくなる
- 細い後れ毛はあえて残し、コテで巻いて顔まわりに垂らすと柔らかい雰囲気と小顔効果が生まれる
- どうしても落ちてくる毛はアメピンで留めたり、ターバン・カチューシャで隠す方法も効果的
- 後れ毛の量が多い人は美容師に相談し、すきバサミで量を調節してもらうと自宅で扱いやすくなる
どうしても後れ毛を無くしたい場合は?
スタイリングで対処する方法をご紹介しましたが、中には「それでもやっぱり後れ毛を根本的になくしたい!」という方もいるでしょう。どうしても後れ毛を無くしたい場合は、自己流で剃るよりプロに任せるのが安全です。
ここでは代表的な選択肢を整理して紹介します。
① 理容室やシェービングサロンで処理する
美容室では法律上カミソリを使用できないため、襟足の本格的なシェービングは理容室やシェービングサロンに限られます。プロの理容師なら首のラインに沿って自然に整えてくれるので、短時間で清潔感のある仕上がりになります。結婚式や成人式などの特別なイベント前に利用する人も多いです。
② 脱毛サロン・クリニックで襟足脱毛をする
長期的に後れ毛をなくしたい場合は、脱毛サロンや美容クリニックで襟足脱毛を受ける方法があります。毛量を減らすだけでもお手入れはかなり楽になりますが、髪の生え際ギリギリまで施術すると不自然なラインになることもあるため、事前にデザインを相談することが重要です。
③ 自己処理は電気シェーバーで行う
どうしても自宅で処理したい場合は、カミソリより肌に優しい電気シェーバーを使うのがおすすめです。顔用やボディ用の小型シェーバーなら安全性が高く、ある程度はきれいに整えられます。ただし完全に処理するのは難しく、定期的なお手入れが必要です。
美容師からのアドバイス
後れ毛を本当に無くしたいなら、セルフケアよりもプロの施術が安心です。イベント前は理容室、長期的には脱毛と、目的に応じて選ぶのが後悔しないポイントです。
ここがポイント!
- 襟足の本格的なシェービングは理容室やシェービングサロンで可能
- 脱毛なら毛量を減らして長期的に後れ毛を気にしなくて済む
- 脱毛は仕上がりのデザインを事前に相談することが重要
- 自己処理する場合は電気シェーバーを使い、肌への負担を減らす
よくある質問(FAQ)
Q1. 後れ毛は自分で剃っても大丈夫?
自分で剃ること自体はできますが、あまりおすすめはできません。後ろ姿は自分では見えにくく、カミソリで剃るのは難易度が高いからです。
剃り残しや剃りすぎで生え際がおかしくなる失敗も起こりがちです。また、首筋はデリケートなのでカミソリ負けや切り傷のリスクもあります。
どうしても自分で処理したいなら、顔剃り用の電気シェーバーを使い、鏡を二枚用意して慎重に行いましょう。それでも難しい場合は、無理せずプロに任せることを検討してください。
Q2. 後れ毛を剃らずに目立たなくするにはどうすればいい?
スタイリングで後れ毛を抑えるのが効果的です。
ヘアワックスを後れ毛部分になじませ、髪になじませた後、ハードスプレーで固定すると落ちてくる毛がかなり減ります。併せて、短い毛束は細いピンで留めてしまえば完璧です。
また、少量の後れ毛であれば、あえて残してコテで巻き、顔まわりに垂らすと柔らかいアクセントになります。ヘアアレンジ次第で後れ毛は気にならなくなりますので、ぜひ試してみてください。
Q3. 襟足の後れ毛は脱毛できる?
はい、可能です。多くの脱毛サロンやクリニックで襟足脱毛のコースがあります。ただし、脱毛で完全になくす場合は仕上がりのデザインに注意しましょう。
髪の生え際ぎりぎりまで脱毛してしまうと、生え際のラインが不自然にくっきりしすぎることがあります。そのため、襟足の形をどう残すかをカウンセリングでしっかり相談することが大切です。
脱毛は複数回通う必要がありますが、一度完了すれば自己処理の手間がほぼ無くなるという大きなメリットがあります。
まとめ
後れ毛は多くの人に共通する悩みですが、その対処法にはいくつかの選択肢があります。むやみに剃ってしまう前に、メリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
後れ毛は本来誰にでもある自然なものなので、スタイリング次第で目立たなくすることも可能ですし、上手に活かせばヘアスタイルの魅力を引き立てる要素にもなります。
一方で、どうしても気になる場合は無理にセルフケアせず、プロの手を借りるのが安心です。理容師によるシェービングや脱毛など、専門家の力を借りれば後れ毛の悩みも安全に解決できます。
自分に合った方法で後れ毛と付き合い、ストレスのないオシャレを楽しみましょう。
この記事からわかる5つのポイント
- 後れ毛は髪を結んだときに現れる短い毛で、誰にでも生える自然なもの。顔まわりを柔らかく見せる効果もある
- 後れ毛を剃ると首筋が一時的にスッキリする反面、すぐチクチク生えたり剃り跡が青く見えたりするなどデメリットも多い
- 剃らなくても、ワックスやスプレーで抑えたりピンで留めたりすることで後れ毛は目立たなくできる。巻いてアクセントにする方法も効果的
- 自己処理でうなじを剃るのは難しくリスクが伴うため、どうしても処理したいときは理容室のシェービングや脱毛サロンの利用も検討する
- 後れ毛の悩みはプロの技術や適切なスタイリングで解決可能。自分に合った対処法を選び、後れ毛とうまく付き合っていこう!
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