髪をカラーした後って「今日シャンプーしていいのかな?」「湯シャン(お湯だけ)なら大丈夫?」って迷いますよね。実は染めた直後の髪はすごくデリケート。ちょっとしたケアの仕方で、色の持ちが大きく変わるんです。
ここでは、美容師の視点から「お湯だけで洗うのはアリかどうか」「どうやってケアすれば色が長持ちするのか」をわかりやすくお話します。
カラー後、お湯だけで洗う「湯シャン」はどう?
湯シャンのメリット
-
色落ちを防げる:シャンプーに入っている洗浄成分を使わないから、色素が流れにくい。
-
髪にやさしい:摩擦や刺激が少ないので、髪のダメージも軽減できる。
-
意外と落ちる:実は髪の汚れの8割くらいはお湯だけで落とせるとも言われています。
湯シャンのデメリット
-
皮脂や整髪料は残りやすい:ワックスやスプレーを付けていると、お湯だけでは落ちにくい。
-
ベタつきやすい:皮脂が多い人は湯シャンだけだと不快感を感じることも。
-
きしみやゴワつき:油分が残って髪が硬く感じることもある。
つまり「カラー直後の1日目はお湯だけでOK。でも毎日湯シャンだと限界あり」というイメージですね。
カラー直後の髪はどんな状態?
カラーをすると、髪の表面にあるキューティクルが開いて、その隙間から色素が入り込んでいきます。
でも染めた直後はまだ色が安定していなくて、ちょっとした刺激でも色が流れ出やすい状態。
特に色落ちの原因になるのはこんなことです:
-
シャンプーの洗浄力:界面活性剤が色素まで洗い流してしまう。
-
熱:熱いシャワーや高温のアイロンは色を壊しやすい。
-
紫外線:直射日光は退色の大敵。
-
摩擦:ゴシゴシ洗ったり、枕との擦れも色落ちの原因に。
だからこそ、染めたその日はできるだけ髪に刺激を与えないのが鉄則なんです。
カラー後すぐの湯シャン(お湯洗い)方法とタイミング
洗髪のタイミングとしては、ヘアカラー後24~48時間は髪を濡らさないのが理想的ですが、汗や匂いでどうしても気になる場合はお湯洗いで対処しましょう。具体的な手順の例は以下のとおりです。
1.ブラッシング
お風呂前に髪全体をブラッシングし、絡まりや埃を取り除きます。先に絡まりをほぐしておくことで、洗っている途中で切れ毛ができにくくなります。
2.ぬるめのお湯で洗う
シャワーは38~40℃程度のぬるま湯に設定します。熱すぎるとキューティクルが開きやすくなり、色素が流れ出る原因になるので注意しましょう。お湯を頭皮に当ててやさしくマッサージし、汚れを浮かせるイメージで洗います。シャンプーのように髪をこすり合わせるのではなく、指の腹や専用ブラシで頭皮を円を描くように洗うと良いでしょう。
3.根元~中間を重点的にすすぐ
頭皮と根元にお湯を十分にいきわたらせるようにすすぎます。全体を均一に流したら、毛先はシャンプーをしていないのでトリートメントやコンディショナーだけを付けて保湿しましょう。毛先をケアすることで乾燥を防ぎ、カラーの褪色防止にもつながります。
4.優しくタオルドライ
洗髪後はタオルで髪を包み込み、水分をやさしく押さえて取り除きます。決してゴシゴシこすらず、髪をタオルに挟むようにやさしく押さえるのがポイントです。その後、ドライヤーで速やかに乾かします。髪を濡れたまま放置するとキューティクルが開き続けるので、ドライヤーは根元から当ててしっかり乾かしてください。
5.ヘアオイルで保護
お湯洗い後は髪がきしみやすいので、ドライヤー前後にヘアオイルでコーティングすると効果的です。ヘアオイルを毛先~中間になじませておくと、熱ダメージを軽減してカラーの退色を抑え、指通りも滑らかになります。就寝時は摩擦軽減のためナイトキャップを使うのもおすすめです。
以上の手順でお湯洗いをすれば、髪への負担を抑えながら水洗いができます。**一般的に「カラー後48時間は髪を濡らさない」**と言われますが、どうしても気になるときは上記のような湯シャンで対処し、1~2日後に通常シャンプーに戻すと良いでしょう。
シャンプー再開のポイントと注意点
カラー直後の1~2日はシャンプーを避けるのが理想ですが、2日目以降にシャンプーを再開する場合にはケアも大切です。以下の点に注意しましょう。
1.シャンプー剤の選択
可能な限り洗浄力が穏やかなものを選びましょう。具体的には弱酸性やアミノ酸系、クリームシャンプーがおすすめです。これらは髪本来のpH(弱酸性)に近く、洗浄力もマイルドなため、染料の定着を助け退色を抑えます。
2.優しく洗う
シャンプー時はゴシゴシ強く擦らず、指の腹で頭皮をやさしくマッサージする感覚で洗いましょう。髪同士をこすり合わせるとキューティクルが傷むため、丁寧に泡立てて素早く洗い流してください。すすぎも十分に行い、洗い残しがないよう注意します。
3.しっかり補修する
シャンプー後はトリートメントやコンディショナーでしっかり保湿・補修しましょう。カラー直後はキューティクルが開いているので、保湿成分を髪内部に浸透させることでダメージ予防になります。
4.速やかに乾かす
髪は濡れたままだとキューティクルが開いたままになるため、洗髪後はタオルで水分を取った後すぐにドライヤーで乾かします。ドライヤーの熱は低めに設定し、髪から15cm程度離して当てると良いでしょう。
5.その他の注意点
染めた当日は汗をかいた場合、髪色そのものは簡単に落ちませんが、汗が残っていると髪がべたついて色持ちに影響します。こまめに汗を拭くかぬるま湯で軽く流すようにしましょう。また、入浴時の湯温にも注意し、熱すぎるシャワーは避けるようにしてください。
これらのケアを行えば、湯シャンとシャンプーをうまく併用してカラーの色持ちを高めることができます。
美容師からのアドバイス
「染めたその日はお湯だけにしてください」と言われるサロンは多いです。特にブリーチやハイトーンカラーは色抜けが早いので、当日は絶対シャンプーなし!トリートメントとオイルで守ってあげるのが鉄則です。
2日後くらいからシャンプーを始めれば、色も安定してきますし、普段通りのケアに戻して大丈夫。
ただし、紫外線やアイロンの熱ダメージはずっと色落ちの原因になるので、日常的に意識するとカラーの持ちはぐっと良くなりますよ。
まとめ
-
染めた直後はお湯だけで洗うのがベスト
-
48時間はシャンプーを控えると色が長持ち
-
シャンプー再開はやさしい洗浄力のものを選ぶ
-
摩擦・熱・紫外線から守ることが超大事
せっかくのヘアカラー、少しの工夫で長く楽しめます。ぜひ実践してみてくださいね!
コメント