「カラー後にトリートメントすると色落ちするのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
せっかく綺麗に染めた髪色が、すぐに色落ちしてしまったらショックですよね。実は、ヘアカラー後のケア次第で色持ちは大きく変わります。
この記事では、カラー後の正しいトリートメント方法や色落ちを防ぐアフターケアのポイントを美容師がわかりやすく解説します。染めたての髪を労わるコツを押さえて、お気に入りの髪色を長持ちさせましょう。
この記事でわかること
- カラー後にトリートメントすると色落ちするって本当?
- ヘアカラー後のトリートメントが必要な理由
- カラー後のトリートメントの正しいやり方・タイミング
- ヘアカラーを長持ちさせるためのアフターケアのコツ
カラー後にトリートメントすると色落ちする?

ヘアカラー直後にトリートメントをすると色落ちする、という話を耳にしたことがあるかもしれません。
結論から言うと、正しい方法でケアすればカラー後のトリートメントが直接の色落ち原因になることはありません。 むしろ、適切なタイミングでトリートメントを行うことで髪のコンディションが整い、結果的に色持ちが良くなるケースが多いです。
ただし注意したいのは“タイミング”。染めた直後の髪は染料が完全に定着しておらず、とてもデリケートな状態になっています。カラー当日にシャンプーや長時間の入浴で髪を洗い流してしまうと、まだ不安定な染料が流出しやすく色落ちの原因に繋がります。
トリートメント自体は髪に必要な潤いと栄養を補給してくれますが、「流すタイプ」をカラー直後に使う場合、シャンプーと同様に髪を濡らす行為が避けられません。そのためカラー当日の洗い流すトリートメントは控え、最低でも24時間以上あけてから行うのが安心です。
染めたての髪は不安定!まずは48時間を目安にケア
ヘアカラーの染料が髪内部にしっかり定着するまでには、およそ48時間(2日程度)かかると言われます。カラー直後の髪はキューティクルが開き、内部の色素が外に出やすい状態です。そのため、初日はできるだけ髪を濡らさず過ごし、最低でも翌日まではシャンプーを我慢することをおすすめします。
お風呂で髪を洗いたくなるかもしれませんが、ここはぐっと堪えましょう。どうしても気になる場合は、シャンプーではなくぬるま湯で軽くすすぐ程度に留めてください。
また、最近話題の酸熱トリートメントなど特殊なケアをカラーと同時に行うのは要注意。 強い薬剤によるトリートメントをカラー直後に施すと、髪のpHバランスが急激に変化して染料が定着しづらくなり、色落ちの原因となる場合があります。
そのような施術はカラーとは別日に行うか、カラーの前後に数日空けるようにしましょう。大切なのは染めたての髪をいたわり、色素をしっかり定着させてあげることです。
美容師からのアドバイス
カラー直後はできるだけ髪を濡らさず過ごすのがベターです。洗い流すタイプのトリートメントは翌日以降に行い、当日はアウトバストリートメントで髪を保湿してあげると安心ですよ。
ここがポイント!
- ヘアカラーの染料が髪に完全に定着するまで約48時間かかる
- カラー当日はシャンプーや長時間の入浴(髪を洗う行為)を避けるのが無難
- 洗い流すトリートメントはカラー施術後24〜48時間経ってから行うと安心
- 洗い流さないタイプのアウトバストリートメントは当日から使ってOK(髪を濡らさず保湿できる)
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ヘアカラー後のトリートメントは色落ち防止に
「カラー後の髪はトリートメントしない方が色持ちするのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、美しい髪色を長持ちさせるためにはアフターカラーのトリートメントケアは欠かせません。
その理由は、ヘアカラーの施術によって髪が少なからずダメージを受けているためです。カラー剤はアルカリ性の薬剤で髪のキューティクルを開き、内部に色素を浸透させます。染め上がり直後の髪はアルカリ性に傾いて不安定な状態で、キューティクルも開いたままになっています。
この状態で何もしないと、髪内部の栄養分や染料が流出し続け、色落ちが早まってしまいます。 また、ダメージを受けた髪は乾燥しやすくツヤも失われがちです。そのままでは色味もくすんで見えてしまうでしょう。
そこで重要なのがトリートメントです。補修成分配合のトリートメントで髪内部に栄養を与え、開いたキューティクルを整えてあげることで、カラー直後の傷んだ髪を保護できます。キューティクルが整うと染料の流出が抑えられるため、結果的に色持ちアップにも繋がるのです。
さらに、トリートメントでしっかり保湿することで髪にツヤが生まれ、カラーの発色も綺麗に見えます。カラー後のトリートメントは、髪を健康な状態に近づけることでカラーの退色を防ぎ、美しい髪色をキープする強い味方なのです。
キューティクルを整えると色落ち防止に効果的
髪の表面を覆うキューティクルは、カラーの色持ちに大きく影響します。ダメージでキューティクルが乱れている髪は、染料が流れ出やすく色落ちが早まる傾向にあります。
逆に、トリートメントでキューティクルを整え滑らかな状態にしてあげれば、髪内部のカラー染料が外に逃げにくくなり、色持ちを良くする効果が期待できます。実際、「カラーの色落ちが早い」と感じる方は髪表面のダメージが原因になっていることが多いです。
アフターカラー用のトリートメントには、カラーの退色を防ぐ成分(例:毛髪補修成分や酸性のコーティング成分など)が含まれているものもあります。こうした製品を活用すれば、ダメージケアと色持ちアップを同時に叶えることも可能です。美容室で提供されるカラー後専用のトリートメントメニューや、ホームケア用のカラーケアトリートメントを上手に取り入れてみましょう。
大切なのは、「髪のダメージを減らす=色落ちを減らす」という考えです。しっかり補修・保湿をして髪の状態を整えることが、ひいてはカラーの美しさを長持ちさせることにつながります。
美容師からのアドバイス
カラー後の髪を何もしないで放置していると、せっかくの色がどんどん抜けてしまいます。染めた後こそ丁寧なトリートメントで髪をいたわり、色落ちしにくいコンディションを維持しましょう。
ここがポイント!
- ヘアカラー直後の髪はアルカリ性に傾き、キューティクルが開いた不安定な状態になっている
- キューティクルが開いたままだと内部の染料や栄養分が流出しやすく、色落ちの原因になる
- トリートメントで髪を補修・保湿しキューティクルを整えることで、カラーの退色を防ぎ色持ちを良くできる
- ダメージケアをしっかり行うことが結果的にカラーの発色維持につながる(健康な髪ほど色が長持ちする)
カラー後のトリートメントの正しいやり方・タイミング

ヘアカラー後のトリートメントはタイミングとやり方が肝心です。効果的に髪をケアしつつ色落ちを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
まず、最初のシャンプー&トリートメントはカラー施術から最低1日は空けること。前述のとおり、染料定着のためにも24〜48時間はシャンプーを控えるのが理想です。翌日以降、初めて洗髪する際には低刺激のシャンプーで優しく洗い、しっかりとトリートメントでケアしましょう。
また、カラー後は髪がデリケートになっているため、ゴシゴシと強く擦らず指の腹でマッサージするように洗います。シャンプー後は必ずコンディショナーまたはトリートメントを毛先まで十分になじませてからすすぐことが大切です。
特にダメージが大きい毛先部分には念入りにトリートメントを浸透させましょう。時間に余裕があれば数分置いてから流すと、成分がより浸透して効果的です。
いつものケアにプラス
週に1〜2回程度は、通常のリンス・トリートメントに加えて集中的に栄養補給できるヘアマスクやパックを取り入れるのもおすすめです。カラーリングで失われがちなタンパク質や水分を補い、髪にコシと潤いを与えてくれます。
洗い流さないトリートメントも賢く活用しよう
カラー後のケアには、洗い流さないタイプのトリートメント(アウトバストリートメント)も積極的に活用しましょう。
洗い流さないトリートメントとは、お風呂上がりやスタイリング前に髪につけるオイル・ミルク・ミストなどのことです。これらは髪に潤いの膜を作ってキューティクルを保護し、ドライヤーなどの熱ダメージから髪を守ってくれる優れものです。
カラー直後の髪にも遠慮なく使えますし、むしろ毎日のケアに取り入れることで色落ち防止に役立ちます。例えばタオルドライ後にヘアオイルやミルクを毛先中心になじませてから乾かせば、髪表面がコーティングされて摩擦や熱による退色を減らせます。また、朝のスタイリング前にも少量のアウトバストリートメントをつけておくと、一日中髪の潤いとツヤが保たれカラーも綺麗に見えます。
ポイントは「付けすぎないこと」と「均一になじませること」。髪質に合ったタイプの洗い流さないトリートメントを選び、毎日の習慣として続けてみてください。小さな積み重ねですが、こうしたケアがカラーの持ちに大きな差を生みます。
美容師からのアドバイス
カラー後は日々のちょっとした工夫が色落ちを防ぐカギになります。毎回の洗髪後にトリートメントを欠かさず、アウトバストリートメントやヘアオイルでさらに補えば、サロン帰りの色ツヤを長く楽しめますよ。
ここがポイント!
- カラー施術後、初めてのシャンプー&トリートメントは24〜48時間以上あけてから行う
- シャンプー後は毎回必ずコンディショナーやトリートメントで髪を保護し、毛先までしっかりケアする
- 週1〜2回は集中補修できるヘアマスクやスペシャルケアを取り入れると◎(ダメージを速やかに補える)
- 洗い流さないトリートメント(オイル・ミルクなど)を日常的に使い、乾燥や熱ダメージから髪を守ることで色持ちアップに繋がる
ヘアカラーを長持ちさせる5つのコツ

最後に、カラーの色落ちを極力防ぐために心がけたい日常のヘアケアポイントを押さえておきましょう。トリートメント以外にも、普段のシャンプーや乾かし方などちょっとした習慣がカラーの持ちに影響します。
以下のコツを参考に、総合的なヘアケアで美しい髪色をキープしてくださいね。
① 低刺激のシャンプーを選ぶ
まず普段使うシャンプーを見直してみましょう。カラー直後の髪には、洗浄力が優しいアミノ酸系シャンプーなど低刺激のものがおすすめです。刺激の強いシャンプー剤はキューティクルを傷つけ、染料も一緒に洗い流してしまう恐れがあります。
カラーケア用と表示されたシャンプーであれば、色持ちを良くする成分や退色を防ぐ処方がなされているので安心です。反対に高級アルコール系など洗浄力の強すぎるシャンプーは避けましょう。
② お湯の温度に注意
熱すぎるお湯も髪にはNGです。40℃以上の熱いシャワーはキューティクルを開かせてしまい、染料が流出しやすくなる原因になります。
カラー後のシャンプーには人肌程度のぬるま湯(約38℃前後)を使うようにしましょう。適温で優しく洗うだけでも色落ちの速度は変わってきます。
③ 洗髪後はすぐ乾かす
髪は濡れている間が一番不安定です。自然乾燥は避けて、洗髪後はタオルドライで水気を取ったら素早くドライヤーで乾かしましょう。 濡れた髪を放置すると開いたキューティクルが閉じず、色素や栄養分がどんどん逃げていってしまいます。
ドライヤーで根元からしっかり乾かすことでキューティクルが引き締まり、結果として色落ちしにくくなります。乾かす際はドライヤーの熱を当てすぎないよう適度な距離と温度を保ち、仕上げに冷風を当てて髪をクールダウンさせるとツヤも出て◎。
④ スタイリング時の熱から保護する
ヘアアイロンやコテなどの高温の熱もカラー退色の原因になります。毎日180℃以上の高温アイロンを当てていると髪のタンパク質が損傷し、キューティクルも剥がれやすくなるため注意が必要です。
アイロンは140〜160℃程度の適温でサッと使い、長時間同じ部分に当てないようにしましょう。 また、アイロンやドライヤー前にはヒートプロテクト効果のあるアウトバストリートメントをつけて髪を保護すると安心です。
⑤ 紫外線対策
さらに忘れがちなのが紫外線対策です。 実は太陽光によるUVダメージは髪色の退色を加速させる大きな要因になります。
日差しの強い日に長時間屋外にいる場合は、帽子をかぶったり髪用の日焼け止めスプレーを使うなどして紫外線から髪を守りましょう。特に夏場や南国に旅行に行く際は要注意です。紫外線ダメージを防ぐことで、カラーの色味もより長持ちします。
美容師からのアドバイス
カラー後の髪色をキープするにいは、シャンプーの選び方やお湯の温度、乾かし方からスタイリングの温度管理、そして紫外線対策まで意識してケアを。お気に入りの髪色を長く楽しんでくださいね。
ここがポイント!
- カラー後のシャンプーは髪に優しいアミノ酸系など低刺激タイプを選ぶと◎(色落ちしにくい)
- シャワーのお湯は熱すぎない温度(目安38℃前後)で髪を洗うように心がける
- 濡れた髪を放置しない!自然乾燥は避け、洗髪後は速やかにドライヤーで乾かしてキューティクルを閉じる
- ヘアアイロンは高温にしすぎない(140〜160℃程度)&紫外線対策をすることで余計な退色ダメージを防げる
よくある質問
Q1. カラー当日の夜にシャンプーしても大丈夫ですか?
基本的には当日のシャンプーは避けた方が良いです。ヘアカラーの染料は髪内部に定着するまで約48時間かかると言われています。そのため、染めたその日にシャンプーをしてしまうと色素が流出しやすく、せっかくのカラーが落ちやすくなってしまいます。
特に泡立ててしっかり洗うシャンプーは色落ちの原因になりやすいので控えましょう。どうしても頭皮のベタつきなどが気になる場合は、シャンプー剤は使わずぬるま湯で軽くすすぐ程度に留めてください。可能であればカラー当日は洗髪を我慢し、翌日以降にシャンプー・トリートメントを行うのがベストです。
Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わりますか?
はい、影響します。 たとえばシャワーの温度が高すぎると髪のキューティクルが開き、染料が流れ出やすくなるためカラーの持ちが悪くなります。カラー後の洗髪には38℃前後のぬるま湯が適温です。また、洗髪後の乾かし方も色持ちに関わります。
濡れた髪をそのまま自然乾燥させると、キューティクルが開いたままで色素が抜けやすくなるのでNGです。洗髪後はタオルで優しく水分を拭き取ったら、すぐにドライヤーで根元からしっかり乾かして髪を閉じるようにしましょう。
乾かすことでキューティクルが整い、カラーの定着も良くなります。ドライヤーの熱を長時間当てすぎるのもダメージになるため、適度な温度・距離を保ちつつ、最後に冷風を当てて髪を引き締めるとより効果的ですよ。
Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいいですか?
色落ちを防ぎたいなら、髪やカラーに優しい低刺激のシャンプーを選びましょう。具体的には洗浄成分がマイルドなアミノ酸系シャンプーや、カラーケア用と表示されたシャンプーがおすすめです。これらは必要以上に髪を脱脂せず、潤いを保ちながら汚れを落としてくれるため、染料の流出を抑えてくれます。
反対に硫酸系など洗浄力が強すぎるシャンプーは、色落ちの大きな原因となるので避けてください。また、ハイトーンカラー(ブリーチをした髪など)の方で黄ばみや色落ちが気になる場合は、週1〜2回程度紫シャンプーなどカラーキープ用のシャンプーを取り入れるのも効果的です。
紫シャンプーは髪の黄ばみを抑えつつ淡い色味を補ってくれるので、特にアッシュ系や寒色系カラーの色持ち改善に役立ちます。いずれにせよ、カラー後は「洗浄力が強すぎないシャンプー」を使うことが色落ち対策の基本です。
まとめ
ヘアカラー後のトリートメントは色落ち防止に欠かせないケアです。染めた直後の髪は非常にデリケートなので、最初の48時間程度はシャンプーを控え、適切なタイミングでトリートメントを行いましょう。カラー後の髪を保湿・補修してあげることで、髪内部に染料を留めやすくなり色持ちが良くなります。
また、日々のシャンプーの選び方やお湯の温度、乾かし方、紫外線対策といった小さな工夫の積み重ねが髪色の寿命を大きく左右します。 カラー後のアフターケアを丁寧に続けることで、美容院帰りの美しい髪色を長く楽しむことができるでしょう。
自宅でのケア次第で色落ちは必ず軽減できますので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。


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