グリース、ワックス、バームの違いがわからず、どれを選ぶべきか悩んでいませんか?
これらはそれぞれ似たようなヘアスタイリング剤に思えますが、実は成分や仕上がりに大きな違いがあります。
この記事では、グリース、ワックス、バームの特徴と違いを美容師がわかりやすく解説します。読み終えれば、自分の髪型や好みに合ったスタイリング剤を自信を持って選べるようになりますよ。
この記事でわかること
- グリース・ワックス・バームそれぞれの特徴と違い
- スタイリングの仕上がり(ツヤ感・質感)の違い
- セット力・キープ力など機能面の違い
- 髪質やヘアスタイルに合わせたスタイリング剤の選び方
この記事がおすすめの人
- グリース・ワックス・バームの違いを知りたい人
- 自分に合うヘアスタイリング剤選びで迷っている人
- 濡れ髪や束感のあるトレンドヘアに挑戦したい人
- ワックスでうまくセットできず他の方法を探している人
グリース、ワックス、バームとは?主な特徴と成分の違い
まずはグリース、ワックス、バームがそれぞれどんなスタイリング剤なのか、成分の違いから見ていきましょう。
特徴と成分の違い① グリース
グリースは水分を多く含む水性ポマードです。とろっとしたジェル状の質感で髪になじみやすく、ベタつきにくいのが特徴。水が主成分のためシャンプーで落としやすく、スタイリング後に水で再セットできる扱いやすさがあります。
特徴と成分の違い② ワックス
ヘアワックスの主成分は油分やロウ分です。クリーム状や固形のタイプがあり、粘着力が高く髪にしっかりと留まるので形を作る力が強いです。ただし油分が多いため洗い流すにはシャンプーが必要で、つけすぎると重くなることもあります。
特徴と成分の違い③ バーム
ヘアバームも主に油分を原料とした固形状のスタイリング剤です。シアバターや天然オイルが中心で、手のひらの体温で溶かして使用します。自然由来の成分で作られたものが多く、髪にツヤを与えつつ軽いホールド力を発揮するのが特徴です。
美容師からのアドバイス
成分の違いを知ることで、仕上がりや扱いやすさの違いも見えてきます。例えば、水性のグリースは初心者でも扱いやすく、ナチュラル成分中心のバームは髪や肌への優しさも魅力です。
ここがポイント!
- グリースは水性ポマードでツヤ出しや再整髪のしやすさが特徴
- ワックスは油分主体でホールド力が高い反面、洗い落としにコツが必要
- バームは天然オイル主体で保湿効果もあり、ツヤと適度なセット力を両立
- バームは肌にも使えるものが多く、スタイリングと同時に髪をケア可能
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【グリース、ワックス、バームの違い】①スタイリング後の質感・ツヤ感
次に、スタイリングした際の髪の質感やツヤ感の違いを見てみましょう。同じ髪型でも、使うスタイリング剤によって見た目の印象が大きく変わります。
仕上がりと質感の違い① グリース
グリースはしっかりとツヤを与え、濡れたようなウェット感ある仕上がりになります。髪の束感を強調したり、パーマヘアのカールを艶やかに見せるのにも最適です。髪表面が光を反射し、整髪料をつけていると一目でわかるような光沢感が得られます。
仕上がりと質感の違い② ワックス
ワックスは基本的にマットな質感でツヤが少なく、髪に動きや立体感を出すのが得意です。無造作なラフヘアに仕上げたり、ふんわりとしたボリューム感を出したいときに向いています。
仕上がりと質感の違い③ バーム
バームはワックスとグリースの中間のような自然なツヤ感です。つけすぎなければギラつかず上品なツヤを与え、しっとりとした質感に仕上がります。髪をまとめたり落ち着かせるのに使うと、ほどよい束感とセミウェットな質感が得られます。
美容師からのアドバイス
ツヤ感はスタイリングの印象を大きく左右します。マットな質感にしたいときはワックス、多めのツヤで濡れ髪風にしたいときはグリース、控えめな自然なツヤならバームと覚えておきましょう。
ここがポイント!
- グリースは強いツヤとウェット感を演出。濡れ髪スタイルやパーマの艶出しに◎
- ワックスはツヤ控えめでマットな仕上がり。動きやボリュームを出すのに最適
- バームは自然なツヤ感で上品な仕上がり。軽い束感でまとまりを与える
- ツヤの度合いでスタイルの印象が変化。なりたい質感に合わせて使い分けよう
【グリース、ワックス、バームの違い】②セット力・キープ力
ヘアスタイルを長時間保つには、スタイリング剤のセット力(ホールド力)やキープ力も重要です。グリース、ワックス、バームではスタイルの持続性にも違いが出てきます。
セット力と持続性の違い① グリース
グリースはホールド力自体はワックス並みですが、水分が多い分髪を固めすぎず柔軟です。時間が経ってスタイルが少しゆるんでも、手ぐしでさっと直せるので扱いやすさも魅力です。
セット力と持続性の違い② ワックス
ワックスは髪型をしっかり形作る高いセット力が魅力です。固まるわけではありませんが、つけた髪の形を長時間キープしやすく、短髪の立ち上げや毛先の動きもしっかり維持できます。
セット力と持続性の違い③ バーム
バームはセット力が控えめで、どちらかと言えば髪の束感やまとまり感を出す補助的な役割です。スタイルをガチッと固定するには不向きですが、ナチュラルな風合いを保ちながら髪型をほどよく維持したいときに適しています。
美容師からのアドバイス
強力なホールド重視ならワックスを。日中に手直ししながらナチュラルな質感を楽しみたいなら、グリースやバームが味方になります。
ここがポイント!
- グリースは固めすぎない適度なホールド力で、崩れても直しやすい
- ワックスはセット力・キープ力が高く、一日中崩れにくい
- バームはナチュラル志向。軽いまとまりを出すのに最適
- 仕上がりと維持力をバランスよく考えて選ぶのがコツ
グリース、ワックス、バームからどれを選ぶ?スタイリング剤の使い分けのポイント
最後に、グリース・ワックス・バームをどう使い分けるか、シーンや髪型に応じた選び方のポイントを解説します。それぞれ得意なスタイルが異なるので、目的に合わせて賢くチョイスしましょう。
① グリースがおすすめのシーン
グリースはきっちりしたクラシカルなヘアスタイルとの相性が抜群です。七三分けやオールバックなどツヤが命のスタイルに加え、パーマスタイルの艶出しやカールキープにも適しています。
② ワックスがおすすめのシーン
ワックスはショートからミディアムまで幅広い髪型に対応でき、動きを出したいスタイルにぴったりです。束感ショートや立ち上げた前髪、ボリュームを出したいトップなど、メリハリのあるスタイルを作りたいときに活躍します。
③ バームがおすすめのシーン
バームは今っぽいナチュラルな質感を出したいときにおすすめです。ミディアム〜ロングの髪をゆるくまとめるアレンジや、後れ毛を抑えておしゃれに見せる用途に最適です。
美容師からのアドバイス
スタイリング剤選びに迷ったら、まずは自分のなりたい髪型や髪質に注目しましょう。ホールド重視ならワックス、ツヤ感重視ならグリース、自然なまとまりを出したいならバームと覚えると簡単です。慣れてきたら2種類を組み合わせて使うのもおすすめです。
ここがポイント!
- グリースは七三やオールバックなどクラシカルスタイルに◎
- ワックスは動きを出したいショート〜ミディアムに最適
- バームは自然なまとめ髪や女性の毛流れアレンジに便利
- 目的に応じて3種類を使い分けるのがコツ
グリース、ワックス、バームの違いについてよくある質問
Q1. グリースとワックスはどちらが髪にツヤが出ますか?
ツヤ感を出したいならグリースがおすすめです。ワックスは基本的にマットな質感なのでツヤは出にくく、逆に髪を濡れたように光らせたい場合はグリースが適しています。
ただし、ワックスでもツヤ系のクリームワックスなら多少の光沢を与えるものもあります。
Q2. ヘアバームとヘアワックスは併用できますか?
はい、併用することも可能です。先にバームを薄く全体になじませて髪を整え、そのあとポイントでワックスを使うといった使い方もあります。
バームでツヤと柔らかさを出しつつ、ワックスで動きやホールドを補うことで、それぞれの良いとこ取りができます。
Q3. スタイリング剤はつけない方が髪に優しいですか?
スタイリング剤自体は適量であれば髪への負担は大きくありませんが、洗い残しがあると頭皮トラブルの原因になります。
ワックスやバームなど油分が多い製品はしっかりシャンプーで洗い流し、週に1〜2回はクレンジングシャンプーを使って蓄積した汚れを落とすと良いでしょう。
ヘアバームは天然由来成分が多く比較的マイルドですが、基本的にはどの整髪料も正しく落とせば髪や頭皮への影響は抑えられます。
まとめ
グリース、ワックス、バームの違いを理解すると、自分が理想とするヘアスタイルに合わせて適切なアイテムを選びやすくなります。それぞれ成分も仕上がりの質感も異なるため、「どんな風にスタイリングしたいか」で使い分けることが大切です。
ワックスは高いホールド力で動きを出し、グリースは強いツヤでウェット感を演出、バームは自然な質感で髪をまとめます。
あなたの髪型や好みにぴったりのスタイリング剤を見つけて、毎日のヘアセットをもっと楽しみましょう!
この記事からわかる5つのポイント
- グリースは水性でツヤ出しや濡れ髪風に◎
- ワックスはホールド力が高く動きを出しやすい
- バームは自然なツヤと保湿でまとまり重視
- ツヤ感は【ワックス < バーム < グリース】の順
- 髪型や質感に合わせて使い分けるのがコツ
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