カラー後のシャンプーで色落ちさせないコツは?美容師が解説

カラー

「ヘアカラー後にシャンプーすると色落ちしてしまう?」と不安に思ったことはありませんか?

せっかくお気に入りの髪色に染めても、初めての洗髪で色が落ちてしまったらショックですよね。実際、「カラー後は○日洗わない方がいい」と耳にしたことがある方も多いでしょう。しかしその真偽や理由を正しく理解できている人は、意外と少ないかもしれません。

この記事では美容師が、カラー後の正しいシャンプーのタイミングや色落ちを防ぐヘアケア方法をわかりやすく解説します。

ぜひ最後まで読んで、カラー後の髪色を長持ちさせるためのコツを掴んでくださいね。

この記事でわかること

  • カラー直後にシャンプーで色落ちしやすい理由
  • ヘアカラー後、何日目から洗髪してよいか
  • 色落ちを防ぐための洗い方・シャンプーの選び方
  • 髪色を長持ちさせるアフターケアのポイント

この記事がおすすめの人

  • カラーしたばかりで、いつ洗髪すればいいか悩んでいる人
  • ヘアカラー後のシャンプーで色落ちが心配な人
  • カラー直後の適切なヘアケア方法を知りたい人
  • カラー後の髪色をできるだけ長持ちさせたい人

カラー後のシャンプーでなぜ色落ちする?

ヘアカラー後にシャンプーすると色落ちが早い、と耳にしたことはありませんか?実はこれには髪の構造と薬剤の性質が大きく関係しています。

ここでは、なぜカラー直後に色素が流れやすいのか、その仕組みをわかりやすく解説します。

髪はカラー直後に不安定な状態になる

ヘアカラー直後の髪は、まだ染料が完全には定着しきっていないデリケートな状態です。

カラー直後は髪がアルカリ性に傾きキューティクルが開いたままになっており、そこで水に濡れるとさらにキューティクルが開いて染料が流出しやすくなってしまうのです。

特にカラー当日は染料が髪内部で十分に結合しておらず、シャンプーによる摩擦やお湯によって必要以上に色素が流れ出て「色落ち」しやすい状態と言えます。

シャンプー中の泡やお湯に色が出ても慌てなくてよい

初回の洗髪でシャンプーの泡やすすぎ湯に色がつくことがありますが、これは髪の表面に残った染料(余分な染料)が落ちているだけなので過度に心配する必要はありません。

美容室でカラー後にしっかり洗い流していても多少の残留色素は残るため、最初のシャンプーで落としきれなかった染料が出てくるのは自然なことです。

特に濃い色や原色系のカラーリングの場合、1回目の洗髪で多少色落ちするのは避けられません。重要なのは、「なぜ色が出るのか」を理解し正しく対処することなのです。

美容師からのアドバイス

カラー後すぐにシャンプーして色が落ちてしまうのは、誰でも心配になりますよね。実際、初回の洗髪で多少色が出てしまうのはごく普通のことで、それだけで「染め失敗」というわけではありません。むしろ髪の表面に残った余分な色素が取れている証拠なので、安心してください。

ここがポイント!

  • カラー直後は染料が不安定で色落ちしやすい
  • 当日のシャンプーは退色の大きな原因になる
  • 泡やお湯に色がつくのは表面染料が流れているだけ
  • 鮮やかな色ほど初回に色が出やすい

カラー後のシャンプーで色落ちを防ぐための4つのコツ

ヘアカラーを色落ちさせずに長持ちさせるには、日々のシャンプー方法を工夫することが大切です。 以下のポイントに注意しながら洗髪しましょう。

① シャンプー前の予洗いで余分な汚れを落とす

まず、シャンプー前にぬるま湯(熱すぎない約36〜38℃)で髪と地肌を十分すすぎ、汚れや余分な薬剤を流します。泡立ちが悪いと摩擦が増えて色落ちにつながるため、予洗いはとても重要です。

② 泡立ててやさしく洗うことがポイント

シャンプー剤は手でしっかり泡立ててから髪にのせ、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。爪を立てたり強くこすったりするのはNG。摩擦は髪のダメージと退色の原因になります。

③ カラー用シャンプーやトリートメントを活用する

色落ちを防ぐには、使用するシャンプー剤にも気を配りましょう。一般的な市販シャンプーは洗浄力が強く、カラーの色落ちを早めてしまうことがあります。

カラー後の髪には、低刺激で洗浄力マイルドなカラー専用シャンプーやアミノ酸系を選ぶと色持ちがよくなります。ヘアカラーの色素を補給できる「カラーシャンプー」なら、洗うたびに少しずつ色味をチャージすることもできます。

④ 洗髪後はすぐに乾かして定着を守る

洗髪後は、髪を濡れたまま放置せず速やかに乾かすことも重要なポイントです。 濡れた髪はキューティクルが開いたままで、放置するとどんどん色素が流れます。

タオルドライ後はすぐにドライヤーで根元から毛先に向けて乾かし、色素の定着を守りましょう。濡れたままだとどんどん色素が流出してしまうため、できるだけ早く乾かしてキューティクルを閉じ、髪と色素を安定させてあげてください。

美容師からのアドバイス

ヘアカラー後の洗髪はとにかく「優しく、でも丁寧に」がポイントです。熱いお湯や強い力で洗うと色落ちにつながるので、ぬるま湯&マイルドなシャンプーで優しく洗いましょう。

反対に、洗い残しがあると髪にダメージを残すのでしっかりすすぐことも大切です。お湯の温度ひとつ、乾かし方ひとつで色持ちが変わりますから、ぜひ毎日の習慣を見直してみてください。

ここがポイント!

  • シャンプー前にぬるま湯でしっかり予洗いし、汚れや残留薬剤を流す
  • シャンプー剤は手で泡立ててから使い、指の腹で優しく洗う(ゴシゴシこすらない)
  • カラー直後は低刺激のカラーシャンプーやカラートリートメントを使うと色落ちを抑えられる
  • 洗髪後はすぐに髪を乾かし、濡れたまま放置しない(色落ち防止とダメージ軽減のため)

ヘアカラー後、いつからシャンプーすれば色落ちしない?

「カラーをした後、いつからシャンプーできるの?」と疑問に思う方も多いのでは。実際、シャンプーのタイミング次第で色持ちは大きく変わります。

基本は24時間以上あけるのがおすすめ

結論からいうと、ヘアカラー当日の洗髪は避け、最低でも24時間ほど空けてからシャンプーするのがおすすめです。 

多くの美容師が「カラーした日はシャンプーしないで」とアドバイスするのは、前述の通りカラー直後は染料が定着途上で落ちやすいからです。

一般的に「ヘアカラーの定着には約48時間かかる」とも言われますが、ある検証では24時間経過していれば翌日洗った場合と2日後に洗った場合で色落ちに大きな差はなかったとの結果が報告されています。つまり、無理に2日も我慢しなくても翌日からシャンプーして問題ないと考えられます。

当日どうしても洗いたい場合の工夫

カラー直後数時間以内の洗髪は避けた方が無難ですが、カラー当日に汗をかいたりスタイリング剤をつけたりして「どうしても洗いたい」という場合は、できるだけ低刺激のカラーケア用シャンプーで優しく洗うようにしましょう。 

ゴシゴシ摩擦を避け、手早く仕上げてすぐに乾かすことが重要です。美容室でカラーした場合、施術後にしっかりシャンプーや処理剤で薬剤を落としてありますので、その日の夜は洗わずにそのまま休む方が髪のためにも安心です。

美容師からのアドバイス

ブリーチを伴う原色系のカラー(ビビッドな青や赤など)は、どれだけ工夫してもシャンプーのたびに色落ちしてしまうものです。

そういったカラーは最初の洗髪を少し遅らせても劇的な差は出ない場合もあります。色落ちも含めてカラーの変化を楽しむか、カラーシャンプーやカラートリートメントで染料を補いながらケアしていきましょう。

ここがポイント!

  • カラー後は最低24時間あけてから洗髪する
  • 48時間待たなくても大きな差はない
  • 当日洗うなら低刺激シャンプー&ぬるま湯
  • 洗った後は速やかに乾かすことが大切

カラーを長持ちさせるアフターケアの4つのポイント

日常のヘアケア次第で、ヘアカラーの色持ちは大きく変わってきます。せっかく染めた髪色を少しでも長く保つために、以下のポイントにも気を配りましょう。

① 保湿ケアで髪の乾燥を防ぐ

まず髪の保湿ケアを習慣にすることが大切です。髪が乾燥するとダメージにつながり、結果的に色落ちスピードも速まります。

洗髪後は洗い流さないトリートメント(ヘアミルクやヘアオイルなど)を毛先中心になじませ、髪の水分・油分を補いましょう。

潤いのある髪はキューティクルが整ってツヤも出るため、カラーも綺麗に見えやすくなります。

② 紫外線から髪を守る工夫をする

紫外線は髪の色素を分解しやすいため、外出時はUVカットスプレーや帽子で対策を。

特に夏場や日差しの強い日は意識して予防しましょう。海水浴やプールでは塩素や塩分が髪に付着しやすく、カラーが抜けやすくなります。

カラー直後は特に

  • プール前に髪を真水で湿らせておく
  • 市販のヘアマニキュアで軽くコーティングしておく

といった工夫でダメージを減らせます。

③ 熱ダメージを減らすために温度を調整する

ヘアアイロンやドライヤーの高温は色落ちを早めます。アイロンやコテを高温で長時間あてると髪のタンパク質が損傷し、色落ちも早まってしまいます。

コテやアイロンは140〜160℃程度の低めの温度で、同じ部分に長時間あてないようにしましょう。熱から髪を守るためのヒートプロテクトスプレーを使うのもおすすめです。

④ 就寝時の摩擦を減らす工夫をする

就寝時の摩擦ダメージにも気を配りたいところです。髪は枕との摩擦でもキューティクルが剥がれ、色落ちや切れ毛の原因になります。

寝るときはシルク素材の枕カバーを使ったり、ナイトキャップを被ったりすると髪への摩擦を減らすことができます。

美容師からのアドバイス

ヘアカラーを長持ちさせるには、日々のちょっとしたケアの積み重ねが大切です。特に保湿ケアと紫外線対策は効果が出やすいので、オイルやミルクをつける習慣や日差しの強い日の帽子着用など、ぜひ意識してみてください。

摩擦や熱から髪を守る工夫も色持ちアップに有効です。色落ちを完全にゼロにすることは難しいですが、丁寧なアフターケア次第でカラーの持ちは確実に良くなりますよ。

ここがポイント!

  • 洗い流さないトリートメントで保湿する
  • 紫外線対策で色素の分解を防ぐ
  • アイロンやドライヤーは低温で使う
  • 枕との摩擦を減らして髪を守る

カラー後のシャンプーによる色落ちについてよくある質問

最後にカラー直後のシャンプーと色落ちに関して、よくある疑問に答えていきます。

Q1. カラー当日の夜にシャンプーしても大丈夫ですか?

基本は避けるのが安全です。やむを得ず洗う場合は低刺激シャンプーで短時間・ぬるま湯・やさしい洗い方を徹底しましょう。

Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わりますか?

変わります。36〜38℃のぬるま湯で洗い、必ずすぐに乾かすことが色持ちの秘訣です。

Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいいですか?

アミノ酸系やカラー用シャンプーが最適です。カラーシャンプーを併用すれば色味補充も可能です。

まとめ

ヘアカラー後のシャンプーによる色落ちは、タイミングとその後のケア次第で大きく左右されます。 基本的にはカラー当日の洗髪は避け、最低でも24時間空けてからシャンプーすることで色素の定着を助けることができます。

その後も、ぬるま湯&カラー用シャンプーで優しく洗う・洗髪後はすぐ乾かすといった丁寧なケアを続ければ、お気に入りの髪色をより長く楽しめるでしょう。

紫外線対策や保湿ケアなど日常のひと手間も積み重ねれば、色落ちのスピードを緩やかにすることが可能です。ぜひ今回紹介したポイントを実践して、大切なヘアカラーを美しくキープしてくださいね。

この記事からわかる5つのポイント

  1. カラー後の洗髪は24時間以上空ける
  2. 初回のシャンプーで多少の色落ちは普通
  3. 洗髪時はぬるま湯&優しいシャンプーを使う
  4.  洗った後はすぐにしっかり乾かす
  5. 日々の保湿&ダメージケアが色持ちを左右する

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