カラー後に白い服はNG?色移りの原因と対策を美容師が解説

カラー

「ヘアカラーした直後に白い服を着ても大丈夫?」と心配になったことはありませんか?

お気に入りの白いシャツに髪の染料が移ってしまったら……と不安で、カラー後は暗い色の服ばかり選んでしまう方もいるかもしれません。実際、ヘアカラーをした当日から数日間は、髪が濡れると染料が落ちて服に色移りしてしまう可能性があります。

この記事では美容師の視点から、カラー後に白い服を着る際の注意点や色移りの原因と、防ぐための対策についてわかりやすく解説します。

正しい知識を身につけて不安を解消し、ヘアカラー後も白い服でおしゃれを楽しめるようにしていきましょう!

この記事でわかること

  • ヘアカラー後に白い服を着ても良いかどうか、そのリスクと理由
  • カラー直後に髪の色が服やタオルに移る原因と起こりやすいタイミング
  • 黒染めやビビッドカラーなど色移りしやすい髪色と色落ちが続く期間の目安
  • ヘアカラー後の色移りを防ぐためにできる対策やケア方法
  • 万が一髪の色が服についてしまった場合の対処法・シミの落とし方

この記事がおすすめの人

  • ヘアカラーをした後、白い服を着てもいいか悩んでいる人
  • ヘアカラーの色落ちで服やタオルを汚した経験があり原因を知りたい人
  • 暑い日に髪を染めて汗で色移りしないか心配な人
  • 髪を染めた後の適切なアフターケアや注意点を知りたい人
  • ヘアカラーの色移りを防ぐコツや万一の対処法を確認しておきたい人

カラー後に白い服を着ても大丈夫?色移りの主な原因

ヘアカラー直後に白い服を着ること自体は、絶対ダメというわけではありませんが、髪が濡れるときには注意が必要です。

ここでは、なぜ髪色が服に移ってしまうのか、その仕組みを見ていきましょう。

原因① カラー直後は髪に染料が残っている

髪が完全に乾いている状態では、染料が服に付く心配はほとんどありません。しかしヘアカラー施術直後は、髪に定着しきれなかった染料が残っています。

カラー当日はもちろん、施術から2〜3日間は髪が濡れることで染料が流れ出しやすく、白い服やタオルに付着してしまう可能性が高まります。

原因② 汗や雨で髪が濡れると色素が流れ出る

髪が完全に乾いている状態では、染料が服に付く心配はほとんどありませんが、施術後しばらくは汗や雨で髪が湿ると急に色素が流れ出ることがあります。

突然の雨で髪が濡れたり、暑さで汗ばむことで思いがけず髪から水分が滴ることもあります。それにより、襟や肩に触れる部分にシミができやすいため注意が必要です。

「乾いていれば平気」と油断せず、髪が濡れたらすぐ拭く必要なら髪をまとめておくといった対策で服への色移りを防ぎましょう。

美容師からのアドバイス

カラー直後は一見いつも通り髪が乾いているように見えても、実は少し汗をかいただけで襟元に色が付いてしまうことがあります。大事な白い服は念のためカラー後すぐは避けて、どうしても着たい場合は髪をしっかり乾かしてまとめるなど、工夫すると安心です。

ここがポイント!

  • カラー直後は髪に染料が残っており流れやすい
  • 汗や雨で髪が濡れると色素が流れ出る危険がある
  • 襟や肩周りに色移りしやすいので注意
  • カラー後は白い服は数日間避ける
  • カラー後に白い服を着る場合は、髪を乾いた状態に保ちまとめておくと安心

カラー後に白い服に色移りしやすい髪色と期間

ヘアカラーの色移りリスクは、染めた「色の種類」や経過日数によっても変わってきます。ここでは色移りしやすい髪色と、注意すべき期間を解説します。

施術後3〜4日は色落ちが起こりやすい

一般的に、施術から3〜4日間は髪の表面に残った染料が落ちやすい状態です。シャンプーを数回繰り返すことで落ち着きますが、それまでは服やタオルに色移りしやすくなります。

ただし髪質や染料との相性によって個人差もあり、「思ったより色落ちが続く」と感じる場合もあります。

濃いカラーやビビッドカラーは要注意

また染めた色の濃さや種類によっても色移りのしやすさは異なります。特に黒染めや白髪染めなど暗く濃い色合い、ピンク・ブルーなどのビビッドなカラーは注意が必要です。

鮮やかなカラーではマニキュア系の染料を使うこともあるため、汗や洗髪のたびに色落ちしやすい傾向があります。また濃い染料は布に付くと落ちにくく、洗濯でもシミが残りやすくなります。

こうした鮮やかな色味を入れた場合は特に、カラー後の最初の数日間は白い服を避けたり、服装選びに気をつけましょう。

美容師からのアドバイス

黒染めやビビッドカラーを入れた場合は、最低でも2〜3日は白い服を避けましょう。特に黒染めは強い染料が流れやすく、付いてしまったシミはクリーニングでも完全に落ちないことがあります。心配な場合は念のため1週間程度様子を見るなど、余裕をもった対策をおすすめします。

【ここがポイント!】

  • カラー後3〜4日は色落ちしやすい
  • 黒染め・ビビッドカラーは特に色移りしやすい
  • 濃い染料は布につくと落ちにくい
  • カラー後の最初の1週間は服選びに要注意
  • 気になる人は1週間程度、濃い色の服で過ごすとより安心

カラー後に白い服への色移りを防ぐ3つの対策

大切な服やタオルを汚さないために、ヘアカラー後はできる範囲で色移り防止の対策を取りましょう。

① カラー当日は濃い色の服を選ぶ

カラー当日は黒やネイビーなど濃い色の服を選ぶのが無難です。施術中や帰宅後に万が一色が付いても目立ちにくく、シミになりにくいというメリットがあります。

カラー直後から数日間も、できるだけ白い衣類やタオルの使用は控えるようにします。特にお風呂上がりに髪を拭くタオルは、濃い色のものや古いものを使うと良いでしょう。

② 髪を濡らさない工夫をする

次に髪を濡らさない工夫も重要です。夏場で汗をかきやすい日は、できるだけ髪をまとめて襟元に触れないようにし、こまめに汗を拭くようにしてください。

外出時は突然の雨や汗に備えて、帽子やフード、タオルを用意しましょう。暑い日は髪を結んで襟に触れないようにするのも効果的。就寝時に汗をかくこともあるので、念のため枕にバスタオルを敷いたり濃色の枕カバーを使うと安心です。

③ 白い服を着るときは髪を完全に乾かす

どうしても白い服を着たい場合は、髪を根元までしっかり乾かし、スタイリング剤でコーティングするのがおすすめです。ロングヘアの場合は高めのポニーテールやシニヨンにすると髪先が背中や肩に付かず安心です。

さらに、外出先でも汗や雨で髪が濡れないよう細心の注意を。小さな折り畳み傘やハンカチを常備し、髪に湿り気を感じたら早めに対処することで、白い服への色移りを防ぎましょう。

こうした対策を行えば、カラーをしたばかりでも白い服を着るハードルがぐっと下がるはずです。

美容師からのアドバイス

白い服を着たいときは「髪を濡らさないこと」が第一条件です。乾かした後もまとめ髪にしておくと安心ですよ。

ここがポイント!

  • カラー当日は黒や濃色の服が安心
  • 雨や汗で髪が濡れない工夫をする
  • 白い服を着るときは髪を完全に乾かす
  • アップスタイルで髪が服に触れないようにする

カラー後に白い服に色が付いてしまったときの対処法

万全の注意を払っていても、「うっかり髪色が服についてシミになってしまった!」という事態が起こる可能性はゼロではありません。そんな時は慌てずに、できるだけ早く応急処置をすることが肝心です。

すぐに水で洗い流す

染料が付いた直後であれば、まず服を水ですすいで落とせる場合があります。水だけで落ちにくければ石鹸を染み込ませ、指で生地を優しくもみ洗いしてみてください。

漂白剤やシミ抜き剤を活用

水で洗い流しても残る場合は、市販のシミ抜き剤を試すか、白い服なら酸素系漂白剤を使用することでシミが落ちる可能性があります。

ただし、服の素材によっては生地を傷める場合があるため注意が必要です。漂白剤を使う際は服の表示を確認し、まずは目立たない部分で試してからにしましょう。

また、カラー剤の種類によってはネイル用の除光液が効果を発揮するケースもありますが、こちらも生地を傷めるリスクが高く、色柄ものの服では逆に色落ちしてしまう恐れもあるため注意が必要です。最終手段として自己責任で試す方法になりますので、大切な服には避けた方が無難でしょう。

落ちない場合はプロに相談

黒染めなど濃い色のシミは自宅では落ちにくいことが多いため、クリーニング店を利用するのも一つの方法です。

どうしてもお気に入りの白い服のシミが取れない時は、染み抜きの実績があるクリーニング店に相談してみましょう。ただし、染料が落ちずシミになってしまった場合、プロのクリーニングに出しても完全に落とせないことも。

「服についてしまった染料を落とす」のは難易度が高いので、予防策に徹することが大切です。

美容師からのアドバイス

カラー剤が付いた衣類のシミ抜きは非常に難しいです。付いてしまったら早急に処置をし、それでも落ちない場合は無理せずプロに相談してください。

ここがポイント!

  • 付いたらすぐに水で洗い流す
  • 白い服は酸素系漂白剤が効果的
  • 黒染めのシミは落ちにくい
  • 予防が一番の対策になる

カラー後に白い服を着るときのよくある質問

Q1. ヘアカラー後、何日くらいで白い服を着ても平気になりますか?

多くの場合、カラー直後から2〜3日程度は注意が必要です。施術直後は髪に定着しきれていない染料が残っており汗や水分で流れ出やすいため、白い服やタオルは控えてたほうが良いでしょう。

初回〜数回のシャンプーで余分な色素が落ち着けば色移りのリスクは減り、1週間も経てばほとんど心配いらなくなります。ただし染めた色が濃い場合や心配性な方は、念のため5〜7日程度は濃い色の服装で過ごすと安心です。

Q2. 髪が乾いていれば、服に色移りすることはありませんか?

乾いた髪は濡れている時と比べて色移りのリスクは格段に低いですが、絶対ではありません。基本的には、染料が服に付着するのは髪が濡れたときに色素が流れ出るのが原因です。

乾いた状態であれば通常はほぼ安心して良いですが、染めた直後は髪の表面にわずかながら染料の残留がある場合もあります。実際に「髪をピンクに染めた翌日、乾いていたのに白いタートルネックの襟がうっすらピンクになった」というケースも。

特にビビッドなカラーは乾燥後も微細な色素が落ちやすい傾向があるため、完全に乾いていても襟周りに注意しておくと良いでしょう。

Q3. ヘアカラー剤が服についてしまったら、洗濯で落ちますか?

付いた染料の色や服の素材によりますが、普通の洗濯だけでは落ちないことも多いです。ヘアカラーの染料は布に染み込むと非常に落ちにくく、特に黒や濃い色の染料はクリーニングでも完全に落とせない場合があります。

服についてしまった直後であれば、すぐに水洗いや漂白剤などで処置することで落とせる可能性がありますが、逆に時間が経って繊維に定着してしまった汚れは落とすのが難しいため、早めの応急処置が肝心です。

大事な服に色移りしてしまった場合は、早めにプロのクリーニング店に相談してみましょう。

まとめ

ヘアカラー後に白い服を着たい場合は、髪からの色移りに注意しておく必要があります。特にカラー直後〜数日間は、汗や雨などで髪が濡れると残留した染料が服に付着してしまうリスクが高いことを知っておきましょう。

黒染めやビビッドカラーでは色素が濃いため色落ちが起こりやすく、タオルや服への色移りを防ぐために2〜3日は白いものを避けた方が安心です。

色移りを防ぐには、カラー当日は暗めの服を選んだり髪をなるべく濡らさない工夫が効果的。万が一服に髪の色が付いてしまったら、早めに水洗いや漂白など適切な対処を行いましょう。

髪色もファッションも思いきり楽しむために、ぜひ本記事のポイントを参考にしてみてくださいね。

この記事からわかる5つのポイント

  1. カラー直後は白い服への色移りに要注意
  2. 濃い色やビビッドな髪色ほど色落ちしやすい
  3. カラー後2〜3日は白い服・タオルを控えるのが安心
  4. 汗や雨への対策で色移り防止
  5. 服についてしまった染料は早めの対処が肝心

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