パーマをかけたのに「思っていた仕上がりと違う」「髪がチリチリに傷んでしまった」など、失敗を感じてしまうことは少なくありません。特に髪は一度大きくダメージを受けると元に戻すのが難しいため、不安や後悔につながりやすいものです。
この記事では、パーマ失敗のよくあるケースと、自宅や美容院での直し方、ダメージを最小限に抑えるためのケア方法を、美容師の視点からわかりやすく解説します。
「パーマが失敗した」と感じるよくある4つのケース
1. 思ったよりカールが弱い・取れてしまった
「もっとくっきりしたカールが欲しかったのに、すぐに伸びてしまった」というケース。髪質や薬剤選定が合っていない場合に起こりやすいです。
2. カールが強すぎる・くるくるしすぎる
想像以上にカールが強くなり、扱いにくくなるケース。毛先が縮れ毛のように見えることもあります。
3. 髪のダメージが激しくチリチリになった
ブリーチやカラー履歴のある髪に強い薬剤を使った場合、深刻なダメージが残ります。
4. ムラがあり左右で仕上がりが違う
巻き方や薬剤の浸透に差が出ることで、左右のバランスが崩れることもあります。
自宅でできるパーマ失敗の応急処置
1. カールが弱い場合
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濡れた状態でムースやフォームを揉み込み、自然乾燥またはディフューザーで乾かすとカールが出やすくなります。
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どうしても取れやすい場合は、コテやカーラーを併用するのも有効です。
2. カールが強すぎる場合
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シャンプーの回数を増やすことで、少しずつパーマが落ち着いていきます。
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ストレートアイロンを軽く通してアレンジするのも方法のひとつ。
3. チリチリ・ゴワゴワの場合
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集中的にトリートメントやオイルを使って保湿ケアを行いましょう。
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無理にブラッシングせず、目の粗いコームで優しく整えるのがポイントです。
美容院で直す方法
一番確実なのは、かけた美容院で直してもらう方法です。多くのサロンでは、仕上がりに満足できない場合の「お直し保証期間」を設けています。
・カールが弱すぎる/強すぎる
・左右でかかり具合が違う
・希望のスタイルと大きく違う
このような場合は、遠慮せずに相談しましょう。保証期間内であれば無料、もしくは低料金で再施術してくれることがほとんどです。
1. 弱いカールを直す場合
もう一度かけ直す「かけ直しパーマ」で調整可能です。ただし、髪の負担を考え、薬剤の強さや放置時間を短めに設定する必要があります。
2. 強いカールを緩める場合
「ストレートパーマ」や「縮毛矯正」で部分的に伸ばす方法があります。全体ではなく前髪や顔まわりだけを直すことも可能です。
3. ダメージが強い場合
パーマを完全に直すのは難しいため、カットで傷んだ部分を整えるのが現実的です。トリートメントや酸熱トリートメントを併用することで、見た目を落ち着かせられます。
4. 別の美容院に相談する場合
「同じサロンでは相談しづらい…」という場合は、別の美容師にセカンドオピニオンを求めるのも手です。特にパーマ専門やダメージケアに強いサロンなら、髪の状態を見ながら修正してくれます。ストレートパーマや部分的なデジタルパーマで整えるケースもあります。
失敗を繰り返さないためにできること
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カウンセリングでしっかりイメージ共有
雑誌の切り抜きや写真を見せて「このくらいのカール感が欲しい」と伝えると失敗しにくくなります。 -
髪の状態を正直に伝える
カラーやブリーチ歴、セルフカラーの有無は必ず伝えましょう。薬剤の反応が大きく変わります。 -
アフターケアを続ける
パーマは施術後のケアがスタイル維持のカギ。美容師におすすめのシャンプーやトリートメントを聞いておくのも安心です。
まとめ
パーマが思い通りにいかず「失敗した」と感じたときは、焦らずに以下を意識しましょう。
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自宅ではスタイリング剤やアイロンで応急処置
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深刻な場合は美容院での直しを検討
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ダメージが大きいときはケアとカットを優先
大切なのは「髪の状態をこれ以上悪化させないこと」です。信頼できる美容師に相談し、髪の健康を守りながら理想のスタイルを目指しましょう。
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