白髪のリタッチ頻度は何週間おき?目安と注意点を美容師が解説

リタッチ

白髪が伸びてくるペースが速くて「どのくらいの頻度でリタッチ(根元染め)すればいいの?」と悩んでいませんか? 白髪を頻繁に染めれば生え際は目立たなくなりますが、その分髪や頭皮へのダメージも心配ですよね。

この記事では、白髪染めリタッチの適切な頻度や、髪を傷めずに白髪と付き合うコツを美容師の視点からわかりやすく解説します。 最後まで読めば、ご自身に合った白髪ケアのペースが見つかり、髪と頭皮をいたわりながらカラーを楽しむヒントが得られるはずです。

この記事でわかること

  • 白髪染めリタッチの理想的な頻度とその理由
  • 頻繁に染めることによる髪・頭皮への影響
  • リタッチと全体染めの上手な使い分け方
  • 白髪染めの頻度を減らす工夫や対処法

白髪リタッチの頻度は1ヶ月に1回が基本

結論から言うと、白髪染めのリタッチは、基本的に約1ヶ月に1回行うペースが理想的とされています。

髪は平均して1ヶ月に約1センチ伸びるため、それくらいの期間でどうしても根元の白髪が目立ち始めてしまうからです。個人差はありますが、生え際や分け目に白髪が出てきて気になり始めるタイミングが、およそ3~4週間後という方が多いでしょう。

「早めに染め直したいけれど、あまり頻繁だと髪や頭皮が傷まないか心配…」という場合は、この1ヶ月という間隔をひとつの目安にしてくださいね。

年齢によってリタッチ頻度は違う?

白髪の量や髪質は人それぞれ。たとえば白髪の少ない20代・30代の方であれば、リタッチの頻度はもう少しゆったりでも問題ない場合があります。逆に40代以降で白髪が増えている方は「2~3週間で生え際が気になる」という声も。

白髪が目立ちやすいほど染める頻度を上げたくなりますが、実はリタッチは最低でも4週間程度は間隔を空けるのがおすすめです。 その理由は次に説明する頭皮の仕組みに関係しています。

頭皮のターンオーバーを考えた最適なペース

人の頭皮やお肌には約28日周期の「ターンオーバー(新陳代謝)」があります。染め直しの間隔がこの周期より短いと、カラー剤の化学物質が頭皮に蓄積しやすくなる可能性があります。

 肌が生まれ変わる前に何度も薬剤を重ねると、頭皮が十分に回復する暇がなく刺激が残ってしまうためです。その結果、頭皮の赤み・かゆみなどのトラブルや、長期的には頭皮の老化を招くリスクも考えられます。

こうした理由から、白髪染めリタッチはできるだけ4週間以上の間隔をあけるのが理想です。髪と頭皮を健やかに保つためにも、少し伸びた白髪が気になってもぐっと我慢し、次のカラーまで約1ヶ月はあけるように心がけましょう。

美容師からのアドバイス

無理に白髪を我慢しすぎる必要はありませんが、染め直しのペースが早すぎると頭皮への負担が大きくなります。平均的には「1ヶ月に1度のリタッチ」が安全かつキレイを保つペースです。ご自身の白髪の増え方に合わせつつも、最低4週間は間隔をとるよう意識してみてくださいね。

ここがポイント!

  • 白髪染めのリタッチは髪が1cm伸びる1ヶ月に1回程度が目安
  • 4週間未満の短すぎるスパンで染めるのは頭皮への刺激が蓄積しやすい
  • 若い世代で白髪が少ない場合はもう少し頻度を減らすことも可能
  • 白髪が気になりやすい方も、髪と頭皮のためできるだけ1ヶ月は間隔を空けるのがおすすめ

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白髪染めを頻繁にするリスク

「白髪が目立つたびすぐ染めたい」という気持ちはよくわかりますが、頻度が高すぎる白髪染めにはデメリットもあります。 

まず頭皮への影響です。白髪染めの多くはアルカリ性の薬剤で、染める際に地肌にも薬剤がつきます。繰り返し短期間でカラーをすると、頭皮の潤いを保つ皮脂まで何度も洗浄・脱色されてしまい、頭皮が乾燥しやすくなったりヒリヒリした刺激を感じたりする原因になります。

特に白髪染めは黒髪を明るくする力も強いため、通常のオシャレ染めに比べて頭皮や髪への負担が大きい傾向です。敏感肌の方や年齢とともに地肌がデリケートになっている方は、なおさら注意が必要でしょう。

次に髪そのものへのダメージです。毛髪は表面をキューティクルが覆っており、カラー剤はそのキューティクルを開いて内部に浸透します。頻繁なカラーリングはキューティクルへのダメージ蓄積につながり、髪のパサつき・切れ毛などを招く恐れがあります。

たとえば毎週のように染め直す極端なケースでは、髪の内部のタンパク質まで流出し、ハリコシのない弱い髪になってしまうことも。白髪を隠したいあまり頻度を守らず染め続けると、将来的に髪全体のボリュームダウンやツヤの低下を招きかねません。

染めすぎは頭皮トラブルや髪の傷みを招く

2週間おき、またはそれ以下のペースで白髪染めを続けていると、早い段階で頭皮や髪に不調が現れるかもしれません。頭皮が常に乾燥してかゆみが出たり、シャンプー時にヒリつきを感じたりするのは要注意です。

カラーの頻度が多すぎると、頭皮に慢性的な炎症を起こしたり、髪も手触りがゴワついて指通りが悪くなることがあります。白髪をしっかり染めたい気持ちはあると思いますが、美しい髪を育てる土台である頭皮環境を守るためにも、適切な頻度を超えてカラーをしすぎないよう気をつけましょう。

どうしても頻繁に染めたい場合は、美容師に相談して頭皮保護剤を使ってもらうなど対策をとることもできます。

美容師からのアドバイス

白髪が気になるからといって短い間隔で何度もカラーを繰り返すのはNG。 頭皮のヒリつきやフケ、髪のパサつきなどのトラブルは、実はカラーの頻度が原因になっていることも多いです。白髪染めは長く付き合っていくものですから、将来の髪と地肌のためにも無理な染めすぎは避けましょう。

ここがポイント!

  • 白髪染めを頻繁にしすぎると頭皮が乾燥し炎症やかゆみの原因になることもある
  • 何度もカラー剤を重ねると髪のキューティクルが傷みパサつき・切れ毛の元に
  • 極端に頻度が高いと髪内部の栄養も抜け出し、ハリツヤの低下やボリュームダウンにつながる恐れ
  • 美しい髪を保つには適切な頻度を守り、頭皮環境をいたわることが大切

白髪染めはリタッチだけで大丈夫?フルカラーとの使い分け

では白髪が気になるたびにリタッチだけを繰り返していて問題ないのでしょうか? 

結論から言えば、根元のリタッチを中心に白髪ケアをする方法は髪への負担が少なく有効です。 白髪染めは新生部(根元)だけでなく既染部(毛先までの既に染めた部分)まで含めて毎回全体を染めると、その分毛先のダメージが蓄積してしまいます。

その点、伸びてきた根元だけ染めるリタッチ中心のケアであれば、毛先への薬剤の重ね塗りを防げるので髪の傷みを抑えることができます。実際、何度リタッチを続けても「○回までにした方が良い」という明確な制限はありません。気になる部分だけを繰り返し染めるのは、理にかなった方法と言えるでしょう。

リタッチを繰り返す場合の注意点

ただし、リタッチばかりを続けることで出てくる別の問題もあります。時間の経過とともに毛先の色落ちです。

根元以外は染めずにいると、シャンプーや紫外線の影響でどうしても既染部の色が抜けて明るくなっていきます。その結果、根元と毛先で色の差が出たり、毛先が明るくキラキラ光って白髪が浮いて見えたりすることも。せっかく根元の白髪を染めていても、髪色がまだらだと傷んだ印象になってしまいますよね。

毛先の色抜けが気になり始めたら、タイミングを見て全体染め(フルカラー)をしてあげるのがおすすめです。 全体染めをすれば髪全体が均一な色に染まり直すので、ムラなくツヤのある仕上がりになります。

毛先の色落ちが気になったら全体染めのタイミング

全体染めを行う頻度は、人によってまちまちです。白髪の量や染める色にもよりますが、一般的にはリタッチ2~3回に対して1回程度、全体染めを織り交ぜるとちょうど良いバランスになります。

たとえば2ヶ月の間に最初の月は全体カラー、翌月は根元のみリタッチ、と交互に行うイメージです。こうすることで常に毛先まで綺麗な色味をキープできますし、毎回全体を染めるより髪の負担も軽減できます。

なお、美容院によってはリタッチ料金の適用範囲を「伸び幅2~3cm以内」と定めている場合もあります。長く放置しすぎて根元が5cm以上伸びてしまうと、リタッチ扱いではなく全体染め料金になってしまうケースもあるため、遅くとも3ヶ月以内にはサロンで染め直すようにしましょう。

美容師からのアドバイス

「リタッチだけでも平気かな?」と不安な方もご安心を。基本はリタッチ中心で問題ありません。 ただ、毛先の色が抜けてきたら全体染めをプラスするのが美しい髪色を維持するコツです。リタッチを1~2回繰り返したら次は全体染め…というペースで2~3ヶ月に1度はフルカラーを入れるとムラなく若々しい髪色を保てますよ。

ここがポイント!

  • 白髪ケアは基本リタッチ中心でOK – 毎回全体染めするより髪のダメージが少ない
  • リタッチを何度続けても問題ないが、既染部の色落ちには注意
  • 毛先が明るくなってきたらタイミングを見て全体染めを行い、色ムラをリセット
  • 綺麗な髪色を保つには「リタッチ2~3回に1回フルカラー」のバランスがおすすめ

白髪染めの頻度を減らせる?根元が目立つ時の対処法

「できれば白髪染めの回数自体を減らしたい」という方に向けて、白髪が目立ちにくくなる工夫や応急処置の方法をご紹介します。

対処法① 一時的に隠せる白髪ケアアイテムを使う

根元の白髪が伸びてきたときに便利なのが、白髪隠し用のマスカラやスプレーなどの部分カバーアイテムです。気になる生え際や分け目にサッと塗るだけで、次のカラーまでの間を自然にカバーできます。シャンプーで簡単に落とせるため、次回のリタッチにも影響が出にくいのがメリットです。

対処法② 分け目やスタイリングでカバーする

分け目がはっきりしすぎていると白髪が目立ちやすくなります。ジグザグに分け目を取ったり、前髪を深めに流すようなスタイリングで、白髪のラインをぼかす工夫をしましょう。根元をふんわりと立ち上げるようにブローすると、地肌が見えにくくなり白髪も目立ちにくくなります。

対処法③ 明るめの髪色やハイライトで白髪をなじませる

髪色をダークなトーンから少し明るめにシフトすることで、白髪とのコントラストが弱まり目立ちにくくなります。さらにハイライトを加えると、伸びてきた白髪が全体のカラーになじみやすく、リタッチの間隔を延ばしやすくなります。

対処法④ 頻度を抑えるには薬剤選びも大切

染める頻度を減らしたい方には、低刺激・低アルカリの白髪染めを選ぶのもポイントです。弱酸性カラーなどは頭皮への刺激が少なく、色持ちも良いため結果的に染め直す回数が少なくて済みます。美容師に相談すれば、髪質や肌に合ったカラー剤を提案してもらえますよ。

美容師からのアドバイス

白髪がすぐ目立つとどうしても焦ってしまいますが、セルフカラーで慌てて染め直すのはおすすめできません。 見えない部分は染め残しやムラの原因になりますし、市販の白髪染めは強力なぶん修正も難しいです。それよりも一時的に隠すアイテムや髪型の工夫で乗り切り、プロによるカラーまでつなぐ方が仕上がりも髪の健康も守れますよ。

ここがポイント!

  • 白髪隠し用のマスカラやスプレーで伸びてきた根元を一時カバーすると安心
  • 分け目をずらしたり髪をふんわり立ち上げるなどスタイリングの工夫で白髪を目立ちにくくできる
  • 髪色を明るめトーンやハイライト入りにしておくと伸びた白髪とのコントラストが弱まり頻度を延ばせる
  • 頻繁に染める場合は低刺激のカラー剤を選ぶなど、髪と頭皮に優しい方法で白髪ケアを続けよう

よくある質問

Q1. 白髪染めのリタッチは何回連続できる?

白髪染めのリタッチを何度続けて行っても基本的には問題ありません。リタッチのみを繰り返すことで毛先のダメージを抑えられるため、髪の負担は少なく済みます。

ただし、何度も繰り返すうちに毛先の色落ちが進んできますので、2~3回リタッチを続けたら一度全体染めを挟むなどして髪色のムラをリセットすると良いでしょう。またリタッチとはいえ最低4週間ほどは間隔を空け、頭皮に負担をかけすぎないペースを守ることが大切です。

Q2. 自宅で根元の白髪だけ染めても問題ない?

市販のカラー剤を使ってご自身で根元だけ染めることも可能ではありますが、あまりおすすめはできません。 自分で見えにくい後頭部などは塗り残しやムラが起きやすく、結局仕上がりに差が出てしまうことが多いです。

また市販の白髪染め剤はサロンのものより染料が強めで、一度染まると美容院でも色修正が難しいケースがあります。次にプロが染める際に支障が出る恐れもあるため、自宅で無理に染めるよりは、カラー専門の美容師に任せるか一時的な白髪隠しアイテムで対応する方が安心です。

Q3. 白髪染めの頻度を減らしたいが、良い方法はある?

はい、いくつかの工夫で白髪染めの頻度を減らすことができます。一時的に白髪を隠すマスカラやスプレーを使えば、美容院と美容院の間隔を延ばしやすくなります。また、髪色を明るめにしたりハイライトを入れると、新しく生えてきた白髪とのコントラストが和らぎ目立ちにくくなります。

さらに、染める際に低刺激のカラー剤を選ぶことで色持ちが良くなり結果としてリタッチ間隔を延ばすことも可能です。担当の美容師さんに「頻度を減らしたい」と相談すれば、髪質やライフスタイルに合ったカラー提案をしてくれるはずなので、気軽に相談してみましょう。

まとめ

白髪のリタッチ頻度は基本的に約1ヶ月ごとが目安です。頻繁に染めすぎると頭皮や髪に負担がかかるため、少なくとも4週間は間隔を空けるようにしましょう。

白髪染めのリタッチを続ける場合でも、毛先の色落ちが気になったら適宜全体染めを取り入れて、均一できれいな髪色を保つことが大切です。また、白髪が気になりやすい方は白髪隠しアイテムや明るめのヘアカラーを活用して頻度を調整し、髪と頭皮の健康を守りながら白髪ケアを続けていきましょう。

白髪のリタッチは適切な頻度を守ってケアを続ければ、負担を抑えつつ、若々しい髪色を楽しめます。ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、無理のない白髪染めでおしゃれを長く楽しんでくださいね。

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