日頃からヘアカラーをしていると、毎回髪全体を染めずに根元のリタッチだけで済ませている方も多いでしょう。そのため、「ずっとリタッチだけで平気かな?」と不安に感じている方もいますよね。
実際、リタッチだけを繰り返すカラーは髪への負担が少なく、色味をキープしやすい方法です。しかし、一方で毛先の色落ちやツヤの低下など、気を付けるべきポイントも存在します。
この記事では、「ずっとリタッチだけ」のメリット・デメリットや全体カラーが必要になるタイミングについて、美容師の視点からわかりやすく解説します。ヘアカラーのダメージを抑えつつ、綺麗な髪色を長持ちさせるコツが見つかるはずです。
この記事でわかること
- リタッチカラーと全体カラーの違い
- リタッチだけでカラーを続けるメリット
- リタッチを繰り返すデメリットと注意点
- 全体カラーが必要になるタイミング
- 髪を傷めにくい理想的なカラー頻度
この記事がおすすめの人
- 根元のカラー(リタッチ)だけで済ませている人
- ヘアカラーのダメージや色落ちが気になる人
- 全体カラーをするべきか迷っている人
- 明るい髪色を綺麗に保ちたい人
- 白髪染めを頻繁にしている人
ずっとリタッチだけでも大丈夫?メリットを美容師が解説
ヘアカラーの際に毎回リタッチだけで済ませることは、実は珍しくありません。「全体を染めなくて大丈夫かな?」と心配になるかもしれませんが、結論から言えばずっとリタッチだけでも基本的に問題ありません。
特に白髪染めなど頻繁にカラーをする場合、毎回全体を染めるより根元だけのリタッチカラー中心にする方が髪にもお財布にも優しいでしょう。
ここでは、ずっとリタッチだけを続けるメリットについて詳しく見ていきます。
メリット① 髪へのダメージが少ない
リタッチは根元の新しく伸びた部分だけを染めるため、毛先に余計な薬剤を使いません。そのため髪全体のダメージを最小限に抑えられます。
メリット② 今の髪色をキープできる
すでに気に入っている色味を変えずに、根元だけを整えることができるので、色合いを長く楽しめます。
メリット③ 時間とコストを抑えられる
フルカラーに比べて施術時間が短く、使用する薬剤も少ないため、料金が安く設定されていることが多いです。
メリット④ 頻繁なカラーでも安心
白髪染めなど頻度が高い場合でも、毛先を毎回染め直さない分、髪の負担が少なく安心です。
美容師からのアドバイス
リタッチ中心のカラーは、髪を健やかに保ちたい方にはとても有効です。現在のカラーを気に入っているなら、無理に全体を染め直す必要はありません。ただし長期間同じカラーを続けるときは、少しずつ毛先の色味が変化していく点も覚えておきましょう。
ここがポイント!
- リタッチカラーは伸びた根元だけを染める施術方法
- 既に染めた毛先に薬剤を重ねないのでダメージが抑えられる
- 今の髪色・明るさを維持したいときに最適
- 頻繁にカラーする場合でも時間や費用の負担が軽くなる
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ずっとリタッチだけを繰り返すデメリットと注意点
リタッチカラーは髪に優しい一方で、ずっとリタッチだけを続けると髪色に徐々に変化が出てくる点に注意が必要です。
具体的には、カラー後に時間が経つと毛先の色が抜けて明るくなっていくため、リタッチを繰り返すほど根元と毛先で色味や明るさに差が生じてしまうのです。
ずっとリタッチだけを繰り返すデメリットと注意点には、次のようなものがあります。
デメリット① 毛先の褪色で色ムラが目立つ
毛先は紫外線やシャンプーで徐々に色が抜けます。リタッチでは毛先に染料を補充しないため、根元とのコントラストが強くなり、ムラが出やすくなります。
デメリット② 髪のツヤが失われやすい
カラー直後は薬剤の効果でツヤが出ますが、毛先を染めない期間が長いとツヤが落ち、髪がパサついた印象になりやすいです。
デメリット③ 色味がくすみやすい
アッシュ系やベージュ系など透明感のあるカラーは特に、褪色すると赤みや黄ばみが戻り、全体がぼやけた印象になります。
デメリット④ イメージチェンジが難しい
根元だけを染めていると大きな色味の変化は出せず、気分を変えたいときに対応しにくくなります。
美容師からのアドバイス
リタッチだけのカラーを続ける場合は、毛先の色落ちや質感の変化を見逃さないことが大切です。パサつきや色ムラが気になり始めたら、美容師に相談して全体カラーを取り入れると安心です。
ここがポイント!
- リタッチを繰り返すと毛先の色落ちが進みやすい
- 根元と毛先で徐々に色の差やムラが出てくる
- 特に明るい色味や寒色系カラーは色がぼやけやすい
- ツヤ感が低下し、髪がパサついて見えることもある
ずっとリタッチだけがおすすめなのはこんな人
リタッチ中心のカラー方法は、次のような方に特におすすめです。
おすすめな人① ダメージを抑えたい
まずカラーによるダメージを極力抑えたい人には、リタッチカラーがおすすめです。毎回フルカラーをすると毛先に薬剤が重なり、髪への負担が大きくなるからです。リタッチなら根元だけに薬剤を使うため、傷みを最小限に抑えられます。
おすすめな人② 今の髪色を長く維持したい
それから今の髪色が気に入っていて大きく変えたくない人にも最適です。根元だけ整えるので全体の印象を大きく変えずに済みます。
おすすめな人③ 白髪染めを頻繁にする
また、毎月カラーが必要な白髪染め派の方は、毎回全体を染めるより負担が少なく経済的と言えるでしょう。
白髪はすぐに目立つため、こまめにカラーする必要があります。リタッチカラーなら毎回全体を染めるより負担もコストも軽くて安心です。
おすすめな人④ 髪がデリケート(パーマ・縮毛矯正をしているなど)
さらに、縮毛矯正やパーマなど他の施術で髪が敏感になっている人も、リタッチ中心なら毛先への追加ダメージを避けやすく安心です。
美容師からのアドバイス
カラー方法は一人ひとりの目的や髪の状態によって変わります。リタッチのメリットを活かしつつ、髪色を変えたいときや毛先の褪色が気になるときは全体カラーを組み合わせると安心です。
ここがポイント!
- ダメージを抑えたい人はリタッチ中心がおすすめ
- 気に入った色を長く楽しみたいなら根元だけ染めればOK
- 白髪染めの頻度が高い人にもリタッチが経済的
- 他施術で髪が傷んでいる人もリタッチで負担を軽減できる
ずっとリタッチだけが向いてない人
一方で、ずっとリタッチだけでは物足りないケースもあります。特に次のようなケースでは、フルカラーを組み合わせるほうが理想的です。
向いてない人① 頻繁に髪色を変えたい
リタッチは今の色を維持する方法なので、大きくイメージチェンジしたい場合には不向きです。
向いてない人② ハイトーンやビビッドカラーを楽しみたい
明るい髪や鮮やかな色は褪色が早いため、毛先まで染め直さないと全体の統一感が崩れてしまいます。
向いてない人③ 毛先の色落ちが気になる
根元だけ染めても毛先が褪色していると全体がパサついて見えるので、フルカラーで補充する必要があります。
向いてない人④ セルフカラーをよくする
市販のカラー剤は余りがちで毛先まで重ね塗りしやすく、結果的に髪に大きなダメージを与えやすいため注意が必要です。
美容師からのアドバイス
リタッチは万能ではなく、特に明るいカラーや大幅なカラーチェンジを望む場合にはフルカラーが欠かせません。ライフスタイルや好みに合わせて、リタッチとフルカラーを使い分けることが綺麗な髪色を保つ秘訣です。
ここがポイント!
- 髪色を頻繁に変える人にはリタッチだけでは物足りない
- ハイトーンや鮮やかなカラーは毛先まで染め直す必要あり
- 毛先の色落ちが気になるなら全体カラーが必須
- セルフカラーはダメージやムラにつながりやすい
全体カラーはいつすべき?明るい髪と暗い髪で違う目安
リタッチだけでカラーを続けていても、髪全体の色味やツヤを整えるためには定期的な全体カラーが必要です。
目安としては、普段はリタッチで根元を染めつつ2〜3回に一度(約3〜6ヶ月に1回)全体カラーを挟むのがおすすめ。褪色した毛先に色素を補充することで、髪色の均一感と艶やかさがよみがえります。
明るい髪ほどフルカラーの頻度を高めに
髪色が明るい場合やブリーチをしている場合は色落ちが早いため、全体カラーの頻度をもう少し高めにした方が良いでしょう。たとえばハイトーンカラーならリタッチ2回につき1回は全体カラーを行い、色抜けが特に早いなら毎回毛先まで染めるくらいの頻度が適切です。
ブリーチ毛は染料が極端に抜けやすいので、毎回フルカラーで染め直すくらいがちょうど良いケースもあります。
一方、暗めの髪色で色落ちが目立たない場合は3回に1回程度のフルカラーでも十分です。いずれにせよ髪の状態を見ながら、美容師と相談してタイミングを決めると安心でしょう。
フルカラーによる髪ダメージが心配な方へ
「フルカラーは傷むのでは?」と不安になるかもしれませんが、今の明るさを保つ程度であれば適切な施術でダメージはごくわずかです。美容師は根元と毛先で薬剤を調節し、必要以上に傷めない工夫をしています。
最近のカラー剤にはトリートメント成分が含まれるものも多く、フルカラー後の方が髪にツヤが出るケースもあります(もちろん傷みがゼロになるわけではありません)。適度に全体カラーを取り入れて、ダメージを抑えつつ美しい髪色を長くキープしましょう。
美容師からのアドバイス
リタッチと全体カラーを上手に組み合わせることで、傷みを最小限に抑えながら髪色を楽しむことができます。普段はリタッチ中心でOKですが、数ヶ月に一度は毛先までカラーをすると色ムラがリセットされ安心です。特に明るめのカラーをしている方は意識して、適切なタイミングで全体カラーを取り入れてくださいね。
ここがポイント!
- 全体カラーは2〜3回に1回(約3〜6ヶ月に一度)が理想的な目安
- 毛先の色抜けやくすみを感じたらフルカラーのサイン
- 明るい髪色やブリーチ毛は全体カラーの頻度を高めに調整
- フルカラーでも適切に行えば過度なダメージの心配は少ない
よくある質問・回答
Q1. リタッチだけで何回連続で染めても大丈夫?
毎回リタッチカラーのみで問題ありません。ただし、毛先の色落ち具合によっては全体カラーも検討しましょう。明確な「◯回まで」という決まりはありませんが、2〜3回に一度は全体カラーを挟むと色ムラがリセットされ、美しい仕上がりを保ちやすくなります。
Q2. 全体カラーはどれくらいの頻度でするべき?
髪色や求める仕上がりによって個人差はありますが、3〜6ヶ月に一度(リタッチ2〜3回に1回程度)が目安です。明るい髪色の場合はもう少し頻度を高めに、逆に暗めの髪色なら間隔を空けても問題ありません。毛先の色抜けが気になり始めたら全体カラーのタイミングと覚えておきましょう。
Q3. リタッチカラーと全体カラーはどちらが髪に優しい?
基本的にはリタッチカラーの方が髪への負担は少ないです。根元だけ染めて毛先に余計なダメージを与えないためです。ただ、全体カラーも適切に行えば極端に傷むことはありませんし、毛先まで染めることでツヤや色味が整うメリットがあります。それぞれの良さを活かし、髪の状態に応じて使い分けるといいでしょう。
まとめ
ずっとリタッチだけでヘアカラーを続けることには、髪へのダメージを抑えられる大きなメリットがあります。
その一方で、リタッチだけを繰り返していると徐々に毛先の褪色や色ムラ・ツヤ低下が目立ちやすくなるため、数回に一度は全体カラーで髪色を整えることが大切です。特に明るい髪色の方は色落ちが早い傾向があるため、2〜3回に一度は毛先まで染めて色味をリフレッシュすると良いでしょう。
髪への負担を抑えたいときは基本リタッチ、色味やツヤの補充には適宜フルカラーを組み合わせ、上手に使い分けることで美しい髪色を長く楽しめます。
この記事からわかる5つのポイント
- リタッチカラーは伸びた根元だけを染める方法で、髪へのダメージが少ない
- リタッチだけを繰り返すと毛先が褪色して色ムラやツヤ低下が起こりやすい
- 定期的に全体カラーを行い色素を補充すると、髪色の均一感と艶やかさを維持できる
- 全体カラーの頻度は明るい髪色ほど高めに、暗めの髪色なら間隔を空けてもOK
- リタッチと全体カラーを併用すれば、ダメージを抑えつつ色ムラのない美しい髪色を長持ちさせられる
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