ワックス2度塗りは必要?崩れ防止のコツを美容師が解説

ワックス

朝しっかりワックスでセットしたのに、お昼には髪型が崩れてペタンコ……そんなとき、「ワックスを2度塗り(付け直し)すれば復活するかな?」と悩む方も多いでしょう。

ワックスの2度塗りは効果的なのか、またスタイルを一日中キープするにはどうすればいいのか。

この記事では現役美容師がその疑問に答えつつ、ヘアスタイルを長持ちさせるコツをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • ワックス2度塗りは本当に必要か?そのメリット・デメリット
  • ヘアスタイルが崩れる主な原因とワックスが効かなくなる理由
  • ワックスで髪型を長持ちさせる正しいスタイリング法
  • 髪が崩れてしまったときのワックス付け直しのコツ

この記事がおすすめの人

  • 朝セットしてもすぐ髪型が崩れてしまう人
  • ワックスを付け直すべきか悩んでいる人
  • ヘアスタイルを一日中キープしたい人
  • ワックスの正しい使い方を知りたい人

ワックス2度塗りは必要?基本的な考え方

ワックスを朝に1回つけた後、時間が経ってもう一度付け直す「ワックス2度塗り」は、基本的に必要ありません。ヘアワックスは油分が主成分で、一度つけたものが時間経過で蒸発したりなくなったりすることはないからです。

夕方に髪型が崩れるのは、ワックスが消えたのではなく、汗や湿気など別の原因でスタイルが乱れているためです。

ワックス2度塗りのメリット・デメリット

崩れたときに少量のワックスを付け足せば、一時的にスタイルを整えることは可能です。これがワックス2度塗りのメリットと言えます。

しかし一日に何度も重ね塗りすると、髪がベタついて逆にセットしにくくなりますし、頭皮にも負担となりかねません。基本は朝のスタイリングをしっかり行い、日中の付け直しは最小限に抑えるのがベストです。

美容師からのアドバイス

朝のスタイリングでしっかり形を作っておけば、基本的にワックスの2度塗りは必要ありません。どうしても崩れた場合だけ、少量を付け足して応急処置しましょう。

ここがポイント!

  • ワックスは一度のセットで基本OK。何度も重ね付けする必要はない
  • 時間経過で髪型が崩れるのはワックスが消えるからではなく、汗・湿気・髪質など他の要因が原因
  • 付け直しはできるが、重ねすぎると髪が重くなり逆効果。朝のセットを丁寧にするのが何より大切

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ワックス2度塗りしなくても崩れにくくするコツ

せっかく整えた髪型が時間とともに崩れてしまうのには、いくつかの原因があります。

まず汗や湿度などの環境要因です。汗で髪が湿るとワックスのキープ力が落ちてしまいます。次に髪質の問題。軟毛(細い髪)はワックスの重みでボリュームが潰れやすく、硬い髪は形が戻りやすいです。

また、セット前に髪が十分乾いていなかったり、ワックスの量が多すぎたりすることも崩れの一因になります。

ここでは、ワックス2度塗りしなくても崩れにくくする4つのコツをご紹介します。

コツ① キープ力の高いアイテムを使う

汗や湿気が多い環境では、ハード系ワックスや仕上げ用スプレーを活用しましょう。湿気対策としても有効で、スタイルを長持ちさせやすくなります。

コツ② 髪質に合ったワックスを選ぶ

軟毛には軽いタイプを少量、剛毛にはハードタイプをしっかりめに使うなど、髪質に合わせて選ぶことが大切です。

コツ③ 朝のブローで土台を作る

スタイリング前にドライヤーで根元から髪を立ち上げておくと、ワックスに頼らずボリュームを維持できます。

コツ④ 仕上げのスプレーで固定する

ワックスで形を作った後に、軽くスプレーを吹きかけると崩れにくさが格段にアップします。

美容師からのアドバイス

髪型が崩れる原因は人それぞれですが、朝のひと手間で防げることも多いです。髪質や状況に合わせたワックス選びとスプレーなどの活用で、スタイルのキープ力は格段にアップしますよ。

ここがポイント!

  • 汗・皮脂・湿度でワックスのセット力は低下。特に汗をかく場面では要注意
  • 髪質に合ったワックス選びが崩れにくさのカギ
  • スタイリング前はドライヤーでしっかり乾かし、根元から立ち上げる
  • スプレーを活用すればセットの持ちが格段に良くなる

ワックスの正しいつけ方とは?

ワックスの効果を長持ちさせるには正しい付け方が重要です。

まずワックスは手のひらに10円玉大ほど取り、手のひら全体と指の間によく伸ばしてから髪につけましょう。

つける順番は後ろ→サイド→トップが基本です。

最初にいきなり前髪やトップにつけると、その部分だけに付きすぎて重くなり、不自然になりがちなので注意してください。髪の根元ではなく中間~毛先に向けて、握るように揉み込みながら全体になじませます。

少量ずつ重ね付けするのがポイント

一度に大量のワックスを使うのではなく、少しずつ重ね付けするのがスタイリングのコツです。

まず薄く全体になじませてベースを作り、その後で動きを出したい部分や崩れやすい部分にだけ、指先に残ったわずかなワックスを追加して整えましょう。こうすることで髪が必要以上にベタつかず、キープしたい所だけホールド力を高められます。

朝のセット時にこの重ね付けテクを取り入れれば、ワックスを2度塗りしなくても夕方まで髪型をキープしやすくなります。

美容師からのアドバイス

ワックスはつける量とタイミングが肝心。一度にたくさん付けるのではなく、少しずつ足しながら整えることで、ベタつかずにしっかりキープできます。基本を押さえた正しい付け方で、ワックスの効果を最大限に引き出しましょう。

ここがポイント!

  • ワックスは手のひらと指の間によく伸ばし、後ろ→横→前の順でつける
  • 前髪やトップには最初は少なめに。はじめに付けすぎると重さで不自然になり崩れやすい
  • 一度に大量に付けない。全体になじませた後、足りない部分だけ少量を重ね付けする
  • 必要な部分にだけ重ね付けすることで、余計なベタつきを防ぎつつキープ力をアップできる

髪が崩れたときのワックス付け直し方法

日中に髪型が崩れてしまったとき、朝のセットがしっかりできていれば多少の乱れは手ぐしで直せます

しかし、汗で髪が濡れたり帽子で押し潰されてペタンコになってしまった場合、ワックスの付け足しだけでは元通りにするのは難しいです。

その場合は根元を少し湿らせてドライヤーで立ち上げ直すか、一度水で全体をリセットしてから改めてセットし直すと良いでしょう。

付け直す際の注意点

ワックスを付け直すときは付けすぎに注意しましょう。既に髪に残ったワックスがあるところへ大量に重ねると、ベタベタになってしまいます。

足りない分を補う感覚で、少量だけ手に取ってなじませる程度に留めてください。また、崩れたからといってすぐ新しいワックスを足す前に、まずは指で毛束を軽くねじったり持ち上げたりして残りのワックスで形を整えてみましょう。

どうしても直らない部分だけ、最後に少しだけ追加します。こうすれば髪が重くならず、自然な仕上がりにできます。

美容師からのアドバイス

日中の手直しは「少量」が鉄則です。最初に付けたワックスを活かしつつ、それでも足りない分だけを補いましょう。崩れ方によっては水やドライヤーを使ったリセットも検討してみてくださいね。

ここがポイント!

  • 崩れた髪を直すときは、いきなり大量のワックスを足さない。少量で十分
  • 帽子で潰れた髪など、ワックスだけでは復活しにくい場合は水で濡らしてから整え直すのが有効
  • 残ったワックスを活かし、指先で毛束を作り直してから追加のワックスを使うと、つけすぎを防げる
  • 何度も付け直すより、朝のセットでスプレー固定など崩れ防止策をとっておく方が結果的に手直しが減る

ワックスの2度塗りに関するよくある質問

Q1. ワックスをつけすぎた時はどうしたらいい?

髪にワックスをつけすぎてベタベタになってしまった場合は、一度で全部直そうとせず、余分なワックスを取り除くことが大切です。

まずティッシュやタオルで髪を軽く挟み、根元付近の余分なワックスを吸い取ります。それでも直らない場合は、ドライシャンプーをふりかけて馴染ませ、櫛でとかして余分な油分を除去しましょう。

時間があるなら、髪を軽く洗ってリセットし、少なめのワックスでセットし直すのが確実です。

Q2. ワックスの後にヘアスプレーも使った方がいい?

よりスタイルをキープしたい場合は、ワックスで形を作った後にハード系のヘアスプレーを軽く吹きかけるのがおすすめです。スプレーを併用することで、ワックスだけよりも格段に崩れにくくなります。

ただし、スプレーをつけすぎると不自然に固まってしまうので、髪全体に薄くまんべんなくかける程度にとどめましょう。

Q3. 毎日ワックスを使うと髪や頭皮に悪影響はある?

適切にケアしていれば、毎日ワックスを使用しても大きな悪影響はありません。

ワックス自体は髪を極端に傷めるものではありませんが、長時間つけっぱなしにしておくと頭皮の毛穴詰まりや臭いの原因になることがあります。

帰宅後や就寝前にはしっかりシャンプーで洗い落とし、頭皮を清潔に保ちましょう。また、ワックスを付けない日を作ったり、頭皮マッサージを行ったりしてケアすれば安心です。

まとめ

ワックス2度塗りは、基本的には必要ありません。朝の正しいスタイリングと適切なワックス選びで、ほとんどの場合一日中ヘアスタイルを保つことができます。

特に崩れやすい前髪やトップには、少量ずつワックスを重ね付けして仕上げると、ホールド力が高まり付け直しの必要もほぼなくなります。髪型が崩れるのはワックスが消えるせいではなく、汗・湿気・髪質などの影響が大きいです。

どうしても崩れてしまう場合は、大量のワックスを足すのではなく、少量の付け足しやドライヤーでの再セットで対応しましょう。ワックスと併せてヘアスプレーを使えば、さらにスタイルを長持ちさせる効果も期待できます。正しい使い方とケアで、ワックスを強い味方にしてくださいね。

この記事からわかる5つのポイント

  1. ワックスの2度塗りは基本不要。朝のセットを丁寧にすれば一日キープできる
  2. 時間経過で髪型が崩れるのは汗・湿気・髪質などが原因で、ワックス自体は蒸発しない
  3. スタイルを長持ちさせるには髪質に合ったワックスと正しい付け方(少量ずつ重ね付け・スプレー活用)が重要
  4. 日中に崩れてもワックスの付け足しは最小限に。大量に重ねると髪が重くなり逆効果
  5. 帽子などで髪が潰れたら水やドライヤーでリセットしてから整え直すのが◎

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