ヘアワックスは理想のヘアスタイルをかなえる便利な整髪料ですが、市販品だけでも種類が多く、商品によってセット力やツヤ感などがさまざまです。
自分の髪質や仕上げたい髪型に合ったワックスを選ばないと、「思うようにセットできない」「髪がベタついてボリュームが出ない」など失敗しがちです。どのワックスを使えばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヘアワックスの種類ごとの特徴や選び方を美容師の視点からわかりやすく解説します。最後まで読めば、自分にピッタリのワックスが見つかり、思い通りのヘアセットができるようになります。
この記事でわかること
- ヘアワックスの主な種類とそれぞれの特徴
- ワックスを選ぶ際に注目すべきポイント(仕上がりの質感やセット力など)
- 髪質や髪型に合ったヘアワックスの選び方のコツ
- ヘアワックスを使うときの基本的なテクニックと注意点
ヘアワックスの種類と特徴
ワックスには
- ファイバー
- クリーム
- クレイ(ドライ)
- ジェル
- グリース
- バーム
など、大きく6つのタイプがあります。タイプごとに仕上がりの質感やセット力が異なり、適した髪質やスタイルも変わります。
ワックス選びで注目すべきポイント
6つのタイプについて、それぞれの特徴を簡単に紹介します。
ファイバー系やクリーム系はほどよいツヤ感と伸びの良さがあり、初心者でも使いやすいタイプ。クレイ(マット)系はツヤを抑えた質感と高いキープ力が特徴で、ボリュームを出したい方にぴったりです。
ジェルやグリースは濡れたような強いツヤがあり、男らしい印象を演出できます。バームはナチュラルにまとめたいときに重宝する、柔らかい質感が魅力です。
このように、多彩なワックスの中から自分に合うものを選ぶことで、スタイリングの失敗を減らせます。
初心者にはファイバー・クリームタイプがおすすめ
扱いやすさ重視なら、ファイバータイプやクリームタイプが断然おすすめです。髪になじみやすく、自然な仕上がりになりやすいので、ワックス初心者でも失敗しにくいでしょう。
美容師からのアドバイス
迷ったら万能なクリームタイプを選ぶとハズレが少ないですよ。髪質を問わず使いやすく、ツヤの有無も調整しやすいのが魅力です。
ここがポイント!
- ワックスは6つの代表的なタイプがある
- ファイバー・クリーム系は初心者向けで扱いやすい
- クレイ系はマットな質感と高いキープ力
- ジェル・グリースはツヤ感重視のスタイルに最適
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ワックスの選び方① 髪質で選ぶ

柔らかい髪質の場合
髪が細くて柔らかい軟毛の方は、重めのワックスを使うと髪がつぶれてペタッとなりやすいです。軽めでキープ力のあるマット系(クレイ)やハードワックスを選ぶと、ふんわりとした立ち上がりが作りやすくなります。
硬い髪質の場合
太くて硬い剛毛の方は、まとまりにくくゴワつきやすいため、油分が多めのファイバー系やクリームタイプのワックスがおすすめです。柔らかく伸びがよいワックスなら、髪全体になじませやすくなります。
くせ毛・広がりやすい髪の場合
広がりが気になる髪質には、バームやグリースなど油分・水分を多く含んだワックスが効果的です。しっとり感を与えることでボリュームを抑え、まとまりやすくなります。
美容師からのアドバイス
「髪質に合わないワックス」ほどスタイリングを難しくする原因はありません。まずは相性の良い質感を見つけることが大切です。
ここがポイント!
- 軟毛には軽めのマット系ワックスでふんわり感を
- 剛毛にはしっとり感のあるファイバーやクリーム系が相性◎
- くせ毛や広がりやすい髪にはバームやグリースが効果的
ワックスの選び方② セット力と質感で選ぶ

ハード?ソフト?
ワックスの選び方で大切なのが、セット力と質感。ソフト系はナチュラルな動きを、ハード系はしっかり立ち上げるスタイルに向いています。商品に表示されている「セット力○/10」などの数値も参考にしましょう。
また、ツヤの有無も重要。ツヤありタイプ(ジェル・グリース)は濡れ髪風、ツヤなし(クレイ系)はドライでラフな質感を演出できます。自分が目指すスタイルに合った質感を選ぶのがポイントです。
ツヤ系かマット系か?
ツヤ系ワックスは色気のある大人っぽい印象、マット系はこなれた無造作ヘアに最適です。理想の仕上がりに合わせて使い分けてください。
美容師からのアドバイス
トップはハード系、サイドはソフト系など、部分使いもおすすめ。まずは1種類から試して、慣れてきたら使い分けると仕上がりの幅が広がります。
ここがポイント!
- セット力の強弱で立ち上がりやキープ力が変わる
- ツヤ系(ジェル・グリース)は濡れ感スタイルに最適
- マット系(クレイ)は無造作スタイルにおすすめ
- 中間のファイバー系はナチュラルにもラフにも対応可
ワックスの選び方③ なりたい髪型で選ぶ

無造作ショート
動きと立体感を出したい無造作ショートには、マットな質感のクレイ系ワックスが最適。セット力が高く、軽やかな束感を表現できます。
ウェットスタイル(オールバックなど)
濡れたようなツヤ感を出すならジェルやグリースタイプがおすすめ。ホールド力も高く、キッチリとした大人のスタイルに仕上がります。
ナチュラルなミディアムレイヤー
自然な毛流れと柔らかさを演出したい場合は、ファイバーやクリームタイプを選びましょう。動きとツヤのバランスが良く、毎日のスタイリングにも◎。
ロングヘアやパーマスタイル
ロングヘアやパーマスタイルには軽い仕上がりのワックスを毛先中心につけるのがポイント。重すぎるワックスは髪の動きを妨げてしまうため、ソフトワックスやバームで自然なニュアンスを出しましょう。保湿効果もあり、乾燥しやすい髪にも向いています。
美容師からのアドバイス
「なりたいスタイル」を明確にイメージすることで、ワックス選びがグッと簡単になりますよ。気分やシーンに合わせて使い分けてもOKです。
ここがポイント!
- 無造作ショートにはマットなクレイ系で動きを演出
- ウェット感を出すならジェル・グリース系
- ナチュラルに整えたいならファイバーやクリーム系
- ロングヘアやパーマにはバームやソフト系で毛先中心に使うのがコツ
ワックスの正しい使い方と注意点
適量とつけ方がセットの完成度を左右する!
ワックスを上手く使うには、適量(小豆1粒〜10円玉サイズ)を手のひらでしっかり伸ばしてから髪に塗布するのが基本です。
塗布の順番は「毛先→後ろ→サイド→前髪」が鉄則。つけすぎるとベタつきや固まりの原因になるので注意しましょう。足りなければ後から追加するのがコツです。
使用後はシャンプーでしっかりオフ!
クレイ系やハード系ワックスは落ちにくいため、ぬるま湯でしっかり予洗いしてから洗浄力のあるシャンプーで丁寧に落としましょう。
美容師からのアドバイス
つけすぎはベタつきや失敗の元。少量をなじませるように使うのがスタイル成功のカギです。
ここがポイント!
- 量は少なめスタートが失敗しにくい
- 手のひらでよく伸ばし、均一に塗布する
- 順番は毛先から!前髪には後から少量を
- ワックス使用後はしっかり洗い流して清潔に
よくある質問
Q1. ヘアワックスは毎日使っても大丈夫ですか?
基本的には問題ありません。ただし、頭皮や髪に残さないよう、シャンプーで丁寧に洗い流すことが重要です。
Q2. ワックスとジェルの違いは?
ワックスは自然な動きや束感が出しやすく、再整髪も可能。ジェルは強いツヤとホールド力が特徴で、乾くと固まってしまうので再整髪は難しいです。
Q3. ワックスが落ちにくいときはどうしたらいい?
ぬるま湯でしっかり予洗いしてから、洗浄力の高いシャンプーや2度洗いで対応しましょう。コンディショナーやクレンジングオイルを先に使うのも効果的です。
まとめ
ヘアワックスは種類ごとに特徴や使い方が異なります。ファイバー・クリーム・クレイ・ジェル・グリース・バームといった6タイプの中から、自分の髪質や目指すスタイルに合うものを選ぶことで、毎朝のスタイリングがぐっとラクになります。
「なんとなく」で選ぶのではなく、髪質やセット力・質感との相性をしっかり意識して選ぶことが失敗しないコツ。さらに、使い方の基本(量・順番・洗い流し)をおさえれば、初心者でも理想の髪型にぐっと近づけます。
ワックス選びに迷っている方も、この記事を参考にぜひ自分にぴったりのワックスを見つけてくださいね!


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