美容院でせっかくきれいに染めても、しばらくすると色落ちして髪が黄ばみ、なんだか残念な色に…そんな経験はありませんか?特にピンクなど暖色系のカラーは退色が早く、「せっかくのカラーがすぐ抜けてしまう」と悩む方も多いでしょう。
そこで活躍するのが、紫シャンプーやピンクシャンプーなどのカラーシャンプーです。とはいえ、「紫シャンプーとピンクシャンプーの違いって?自分はどっちを使えばいいの?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、ピンクシャンプーと紫シャンプーの違いと正しい使い方を美容師がやさしく解説します。この記事を読めば、ご自分の髪色に合ったカラーシャンプーの選び方や、カラーを長持ちさせるヘアケアのコツがわかりますよ。
この記事でわかること
- ピンクシャンプーと紫シャンプーの基本的な違い
- 紫シャンプーの効果とおすすめの髪色
- ピンクシャンプーの効果とおすすめの髪色
- カラーシャンプーの正しい使い方と注意点
- ヘアカラーを長持ちさせるためのポイント
紫シャンプーとは?髪の黄ばみを抑えるその効果

紫シャンプーは紫色の色素が入ったカラーシャンプーで、髪の黄ばみを抑えてくれる効果があります。
ブリーチやハイトーンの髪は時間が経つと黄色っぽく褪色しがちですが、紫シャンプーを使うことでこの黄みを目立たなくし、冷たいアッシュ系の色味をキープできます。紫は色相環で黄色の反対にある補色なので、黄ばみを打ち消して髪色を落ち着かせる働きがあるのです。ただし、紫シャンプー自体に脱色の効果はないため、今の髪色より明るくすることはできません。
紫シャンプーが向いている髪色
白金(ホワイト)やシルバー、ラベンダー系などのハイトーンカラー、ブリーチをしたアッシュ系の髪など、褪色時に黄色味が出やすい髪色に紫シャンプーがおすすめです。明るい髪で「色落ち後の黄ばみが気になる」という場合は、紫シャンプーで黄色味をおさえて透明感を保つと良いでしょう。
美容師からのアドバイス
紫シャンプーを使う際は、髪の明るさに注意しましょう。黄ばみが気になる明るい髪には効果抜群ですが、暗めの髪に使っても効果は実感しにくいですよ。
ここがポイント!
- 紫シャンプーは髪の黄ばみを抑えるカラーシャンプー
- ブリーチ毛など明るい髪色に使用すると効果を発揮
- ホワイトやシルバー、アッシュ系の色持ちにおすすめ
- 暗い髪に使っても目立った変化はない
美容師に無料相談できるQ&Aサイト

Answer Bは、美容師があなたのお悩みに無料で答えてくれるQ&Aサイトです。
「カラー後のケアが不安」「切れ毛に悩んでいる」などなど…どんな悩みでも相談OK。
ログインや会員登録は不要。完全無料なので髪のお悩みがある方は気軽に相談してみると良いでしょう。
ピンクシャンプーとは?色落ちを防ぐその効果

ピンクシャンプーはその名の通りピンク色の色素が配合されたカラーシャンプーで、ピンクや赤系カラーの色落ちを防ぐ効果があります。カラー後に髪にピンクの色素を補うことで、退色によるくすみや黄ばみを抑え、染めたてのような鮮やかな色味をキープしてくれます。
紫シャンプーのように補色で色味を打ち消すのではなく、色そのものを足すため髪に色が入りやすいのが特徴です。そのため、長時間放置すると想定以上にピンク色が濃く染まってしまうことがあるので注意が必要です。
ピンクシャンプーが向いている髪色
ピンクや赤、ラベンダーピンクなど暖色系のヘアカラーを長持ちさせたいときにピンクシャンプーが最適です。染めたての鮮やかな色味を保ちたい場合にぴったりでしょう。また、ブリーチした金髪にほんのりピンクのニュアンスを加えて雰囲気を変えたいときにも活用できます。
美容師からのアドバイス
ピンクシャンプーは色落ちしやすいピンク系カラーの強い味方です。放置時間を守って使えば、鮮やかな発色を長持ちさせることができますよ。
ここがポイント!
- ピンクシャンプーはピンク・赤系カラーの退色防止に効果的
- 髪にピンクの色素を足して色味を補う
- 暖色系カラーを長持ちさせたいときに最適
- 放置しすぎると色が濃く入りすぎるので注意
ピンクシャンプーと紫シャンプー、どっちを使えばいい?
ピンクシャンプーと紫シャンプーは、それぞれ適した髪色や目的が異なります。基本的には今の髪色・目指したい仕上がりに合わせて選びましょう。
髪の黄ばみを抑えて寒色系の色味(アッシュやシルバー)をキープしたいなら紫シャンプー、ピンクや赤の鮮やかな色味を保ちたいならピンクシャンプーを使うのが効果的です。
たとえば、パープルピンクのようにピンクとパープル両方の要素がある髪色の場合は、残したい色味に合わせて選んでください。ピンクの発色を優先したければピンクシャンプー、くすみ感を出したければ紫シャンプー、といった具合です。
それぞれ逆のカラーシャンプーを使ってしまうと、思ったような効果が得られないだけでなく、仕上がりの色味が予想と違ってしまうこともあります。自分の髪に合った方を正しく使って、色持ちアップを実感しましょう。もし迷った場合は、美容師に相談してみるのも一つの手です。
美容師からのアドバイス
迷ったら、今の髪色と理想の仕上がりを考えてカラーシャンプーを選びましょう。合わない方を使うと効果が出にくいので、まずは自分のカラーに合った方から試すのがおすすめです。
ここがポイント!
- アッシュ・シルバーなど寒色カラーの黄ばみ対策には紫シャンプー
- ピンク・赤など暖色カラーの色落ち防止にはピンクシャンプー
- パープルピンクなど両方の色味がある場合は優先したい色で選ぶ
- 違う種類を使っても効果が出にくい
カラーシャンプーの正しい使い方

カラーシャンプーを使う際は、通常のシャンプーとは少し手順が異なります。以下のポイントを押さえましょう。
① 髪を洗う前に通常のシャンプーで予洗い
スタイリング剤や皮脂汚れがついたままだとカラーシャンプーの染着効果が落ちるため、まずは普段使いのシャンプーで軽く洗って髪と頭皮の汚れを落とします。
② 水気をよく切ってから使用
カラーシャンプーをつける前に髪の水分をしっかりタオルドライします。通常のシャンプーより多め(倍くらい)の量を手に取り、泡立てて髪全体になじませます。
③ 泡で髪全体を包み、数分放置
モコモコの泡で髪全体を包み込むようにします。そのまま3〜5分ほど置きましょう(商品によって適切な放置時間は異なるので目安です)。
④ しっかりすすいでトリートメント
時間を置いたら、カラーシャンプーが残らないようにしっかり洗い流します。その後はいつも通りコンディショナーやトリートメントで髪を保湿します。
⑤ 洗い終わったら早めに乾かす
濡れた髪を放置するとキューティクルが開いたままで色素が流出しやすくなります。お風呂上がりはできるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
カラーシャンプーで色持ちさせるための3つのコツ

コツ① カラー直後のシャンプーは避ける
カラーを入れた当日は髪に色素が定着しきっていないため、24〜48時間はシャンプーを控えるのがおすすめです。カラー当日に洗髪してしまうと、せっかく入れた色が落ちやすくなってしまいます。
コツ② お湯の温度はぬるめに
熱いお湯は髪のキューティクルを開かせ、色落ちを早める原因になります。カラーシャンプーに限らず、洗髪時のお湯は38℃前後のぬるま湯がベストです。
コツ③ カラー後もしっかりヘアケア
カラーシャンプーだけでなく、ダメージ補修効果のあるトリートメントやアウトバストリートメントで髪の潤いを保つことも大切です。日々のケアが色持ちに大きく影響します。
美容師からのアドバイス
カラーシャンプーの効果を最大限に得るには、正しい使い方と日頃のケアが欠かせません。毎日のちょっとした工夫で、サロン帰りの美しい髪色を長く楽しめますよ。
ここがポイント!
- カラーシャンプーは普通のシャンプーと使い方が少し異なる
- 予洗い・タオルドライ・泡で置くなど正しい手順を守る
- カラー直後の洗髪を控える、ぬるま湯で洗うと色持ちアップ
- 日々のトリートメントや早めの乾燥で退色を防ぎやすくなる
よくある質問
Q1. 染めた当日にカラーシャンプーを使っても大丈夫ですか?
基本的に、カラーをした当日はシャンプーしない方が良いです。髪に入れた色素が定着する前に洗ってしまうと色落ちしやすいため、24〜48時間は通常のシャンプーもカラーシャンプーも控えましょう。
どうしても気になる場合は、熱すぎないお湯ですすぐ程度にとどめるのがおすすめです。
Q2. お湯の温度や乾かし方でカラーの持ちは変わりますか?
はい、変わります。洗髪時のお湯が熱すぎると髪のキューティクルが開いて染料が流出しやすくなるため、38℃前後のぬるま湯が適しています。
また、濡れた髪を放置すると色素が抜けやすくダメージの原因にもなるので、お風呂上がりはできるだけ早く乾かすことでカラーの持ちを良くできます。
Q3. 色落ちを防ぐシャンプーはどんなものがいいですか?
ヘアカラー専用のカラーシャンプーがおすすめです。髪色に合った色素が配合されているカラーシャンプーを使うことで、色落ちを抑えてカラーを長持ちさせられます。
また、普段使いのシャンプーも低刺激で洗浄力がマイルドな「カラーケア用シャンプー」を選ぶと、色落ちしにくくなります。
まとめ
紫シャンプーとピンクシャンプーは、髪色に合わせて使い分けることでカラーの色持ちに大きな効果を発揮します。それぞれ正しく使えば、退色による黄ばみや色あせを防ぎ、サロン帰りの美しい髪色をより長く楽しむことができるでしょう。
特にブリーチ毛や鮮やかなカラーリングを楽しんでいる方には、日々のケアにカラーシャンプーを取り入れる価値があります。ただし、カラー後のヘアケアも重要です。日頃から髪をいたわりつつ、自分に合ったカラーシャンプーを上手に取り入れて、理想の髪色をキープしてくださいね。
カラーシャンプーは上手に使えば、サロンに行く頻度を減らせる頼もしいアイテムです。まだ使ったことがない方も、ぜひ一度試してみてください。あなたの髪色に合ったケアで、色落ち知らずの美髪を目指しましょう。


コメント